いろいろな肌質の中でも脂性肌(オイリー肌)に悩まされている方は多いのではないでしょうか?
何をしても改善しない、体質だから仕方ないと諦めてしまっている方もこちらを読んで対策を始めてみてはいかがでしょう。
脂性肌の特徴や悪化させる原因を知り、その上で改善方法を実践すれば健康的な肌を目指せますよ。
自分の肌質を再チェックしたい方はまずは「セルフ肌タイプ診断!自分の肌質を知って適切なスキンケアを|乾燥・脂性・混合肌?」をご覧ください。
この記事でわかること
脂性肌(オイリー肌)ってどんな肌質?その特徴とは
脂性肌というのは文字の通り「脂っぽい肌」のことで、皮脂分泌が過剰な肌質です。
皮脂分泌が多いと顔は油を塗ったようにテカテカになりやすく、毛穴に油分が詰まってトラブルを起こしやすくなります。
顔のテカりが気になるとあぶらとり紙を何度も使ったり、皮脂でメイクが崩れてしまうので何度も化粧直しをする必要があったりと面倒に感じる肌質でしょう。
ベタベタとした肌質なのでスキンケアではさっぱりタイプの化粧品を選びがちだったり、乳液やクリームは使わないという人もいますがそれが逆に皮脂を多くしている場合も。
それは脂性乾燥肌(インナードライ肌)といって、乾燥から皮膚を守るために肌が皮脂を過剰に分泌してしまっている状態です。
肌表面はベタベタしていても内部は乾燥している厄介な肌。
脂性肌にはこのように、純粋な脂性肌と脂性乾燥肌の2つの種類に分けることができます。
脂性乾燥肌の脂性肌は洗顔後に肌がつっぱったり、乾燥する状況になると皮脂が多くなるので自分がどちらのタイプの脂性肌なのかを判断する基準になります。
普通の脂性肌の場合なら洗顔後に酷くつっぱることはなく、皮脂は常に多く分泌されるのが特徴。
脂性肌はホルモンバランスや生活習慣の影響が大きいですが、脂性乾燥肌は保湿不足や間違えたケアなどによる乾燥が主な原因といわれています。
肌質を改善していくにはまず、自分がどちらのタイプの脂性肌なのかを見極めることが必要です。
それを踏まえて必要なケアを取り入れていきましょう。
脂性肌が引き起こす肌トラブルとは
脂性肌は皮脂の過剰分泌によりさまざまな肌トラブルを起こす可能性があります。
どのような肌トラブルを起こしやすいのかまとめてみました。
①ニキビ
もともと肌には「アクネ菌」というニキビの原因菌が存在しています。
皮脂の量が適度であればアクネ菌が異常繁殖してニキビを作ることはあまりないのですが、皮脂分泌の多い脂性肌の場合アクネ菌のエサとなる皮脂が多いため、アクネ菌が大量発生してしまい毛穴で炎症を起こすのです。
ニキビは初期段階のうちに治るならまだいいのですが、毛穴で繁殖したアクネ菌により炎症を起こすと痛みや化膿など症状は悪化し、ニキビ跡もできやすくなります。
②毛穴の黒ずみ・角栓
皮脂の分泌量が多いと毛穴が大きく開き、皮脂、大気中のほこり、メイク汚れなどが毛穴に詰まりやすくなります。
毛穴に詰まった汚れは空気に触れて酸化し、だんだん黒っぽくなるのですがこれが毛穴の黒ずみ原因です。
毛穴が大きいため、角栓もできやすくケアをしてもすぐに角栓ができてしまうのも脂性肌によるトラブルの特徴です。
③テカり
脂性肌は顔に油を塗ったようにテカテカして見えてしまいます。
皮脂を拭いても時間が少し経つとすぐにテカってきてしまい、脂取り紙が手放せないという人も多いでしょう。
特に、化粧をしているとテカりは特に気になるもの。
テカるたびに化粧直しをしていると肌にかかる負担も大きく、更に皮脂が多くなるなど脂性肌の悪循環にはまりがちです。
④頭皮のベタつき
脂性肌になるのは顔だけではありません。
頭皮も脂っぽくなり、髪の根本がべたついたり皮脂が酸化した匂い、フケなどのトラブルに繋がります。
頭皮の皮脂が多いと脂漏性皮膚炎というかゆみ、フケ、ただれ、悪化すると脱毛を引き起こす皮膚疾患につながる恐れもあるため、顔の脂っぽさに注目しがちですが頭皮の状態にも注意が必要です。
脂性肌を悪化させる原因とは?
①洗顔のし過ぎ
肌が脂っぽいので何度も洗顔をしたくなる気持ちは分かりますが、洗顔をし過ぎると肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌が「皮脂が足りていない」と勘違いを起こして余計に皮脂を分泌させる脂性乾燥肌になる可能性があります。
洗顔料を使った洗顔は朝晩のみにし、泡でやさしく洗う程度にしましょう。
②保湿不足
肌がベタベタしていると洗顔後のスキンケアは化粧水をつけるだけで乳液やクリームは使わない、使いたくないという方が多いですがこれが間違い。
化粧水をつけただけでは化粧水が蒸発する時に肌のうるおいも一緒に蒸発してしまうため、肌内部が乾きバリア機能を補うために皮脂分泌を促す結果になります。
③加齢
年齢を重ねると女性ホルモンのエストロゲン分泌量が減り、男性ホルモンのアンドロゲンが多い状態になります。
女性ホルモンは皮脂を抑えるのに対して男性ホルモンは皮脂の分泌を促すため、年齢を重ねると脂性肌が悪化することがあるんです。
④皮脂を増やす食べ物
乳製品、肉の脂身、甘味の強い果物、砂糖、炭水化物は皮脂を増やす食べ物です。
食べ過ぎると皮脂量が増えるため、これらの食べ物を含む料理を好んで食べていると脂性肌の悪化を招きます。
⑤ホルモンバランスの乱れ
仕事や日常生活におけるストレスや睡眠不足はホルモンバランスを崩す原因です。
ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンが減少すると男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌量が増します。
脂性肌の改善・対策方法
①日常生活で気を付けるポイント
脂性肌の改善にはまず生活習慣を改める意識をしなければスムーズに改善することは難しいでしょう。
日常生活において気を付けたいポイントをまとめてみたので、普段の生活に照らし合わせてみてください。
もし「できていないな」という項目があればクリアできるように努力をしてみましょう!
・適度な運動をし汗をかく習慣をつける
・和食メインの食習慣
・魚、野菜を中心に食べる
・夜は最低でも0時には寝るようにする
・暴飲暴食をしないようにする
・タバコをやめる
・顔を触るクセをやめる
・周りでタバコを吸っている人を避ける
・お風呂にしっかり浸かる
・寝具は定期的に洗う
・メイク道具を定期的に洗う
②きちんと保湿ケアをする
脂性肌の方も脂性乾燥肌の方も保湿ケアは同じように必要です。
ただ、肌質によっておすすめの化粧水は変わってきます。
化粧水にはさっぱりタイプやしっとりタイプなどの種類がありますが、脂性肌の方はべた付きが強いのでさっぱりタイプがおすすめです。
逆に、脂性乾燥肌は乾燥を伴うので乾燥を改善するために保湿成分が多いしっとりタイプの化粧水を使うのがおすすめ。
どちらの肌質でも化粧水をつけたあとは乳液やクリームを塗り水分の蒸発を防いでください。
べたつきが気になる場合は乳液だけでもOKです。
③皮脂の分泌をコントロールする栄養素を摂る
皮脂の分泌に関わる栄養素はビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6です。
<ビタミンC>
皮脂のコントロール、コラーゲン生成サポート、ニキビ予防、美白、エイジングケアなどに効果あり。
◆ビタミンCが含まれる食品
レモン、ゆず、パプリカ、パセリ、イチゴ、柿、アセロラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、ケールなど
<ビタミンB2>
皮脂のコントロール、皮膚や粘膜の健康維持などに効果あり。
◆ビタミンB2が含まれる食品
レバー、魚卵、うに、納豆、卵黄、チーズ、アーモンド、モロヘイヤ、マイタケなど
<ビタミンB6>
皮脂のコントロール、皮膚炎予防、肌を作る、生理前症候群による肌荒れ予防などに効果あり。
◆ビタミンB6が含まれる食品
ニンニク、酒粕、赤身の魚、鶏むね肉、レバー、バナナ、牛肉、ピスタチオなど
まとめ~毎日のケアでやっかいな脂性肌を改善しよう~
脂性肌になると肌トラブルを起こすだけでなく、化粧崩れもしやすくすぐテカってしまう…といいことがありません。
いつでもサラツヤな肌、お洒落をして若々しさを保てるよう、美肌ケアやエイジングケアに脂性肌の対策を始めてみてください。
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