「まつ毛ダニ」と聞いてゾワッとした方も多いのではないでしょうか。
目元にダニが住み着いているなんて考えたくもないですよね。
でも、実は成人の約半数にまつ毛ダニが寄生していると言われています。
まつ毛ダニとは一体どのようなダニなのでしょうか?
寄生されることでどんな症状や危険性があるのか、まつ毛ダニから目元を守る方法を紹介します。
この記事でわかること
まつげが抜ける原因?まつ毛ダニとは
私たちの顔の皮膚には「顔ダニ」が住み着いています。
人間の皮脂を食べて生きているので、皮脂が多い人は特に顔ダニが多くなりやすいです。
まつ毛ダニは顔ダニの一種で、毛嚢虫(もうのうちゅう)と呼ばれています。
目元に寄生するのが特徴で、まつ毛の根本に住み着いて顔ダニ同様に皮脂や汚れを食べて生きているんです。
体の大きさは0.3mm~0.4mmほどでとても小さく、肉眼で見ることはできません。
・まつ毛が抜けやすい
・目がゴロゴロする
・目のかゆみがある
・結膜炎によくなる
・アイメイクが濃い
・粘膜までメイクをする
・まつエクをしている
・目元の洗浄が不十分
このような方は、まつ毛ダニが寄生している可能性が高いでしょう。
目元にメイクなどの汚れや皮脂が残っているとまつ毛ダニが寄生、繁殖しやすく目にさまざまな症状を起こす危険性があります。
まつ毛ダニが寄生するとこんな症状がある
①アレルギー性結膜炎
デリケートな目元に異物(毛嚢虫)が存在していると、ダニから排出されるフンなどに免疫機能が働き、過剰に排除しようとする作用が働きアレルギー性結膜炎を起こします。
症状は目の強いかゆみ、充血、目やに、まぶたの腫れ、白目部分がぶよぶよになるなど。
目を擦ることで眼球に傷がつき、涙が止まらなくなるなどの症状も起こします。
アレルギー性の結膜炎は人に感染することはありません。
②まつ毛が抜ける、短くなる
まつ毛ダニが寄生するとまつ毛の根本が炎症を起こし、まつ毛が抜けやすくなります。
炎症を起こすとかゆみが出るので、目を擦ったりして余計にまつ毛が抜けやすくなる悪循環にはまりがちです。
また、目を擦る際に雑菌の侵入があり結膜炎に繋がることもよくあるケースです。
まつ毛が抜ける頻度が多く、十分に育っていないまつ毛が目立つため全体的にまつ毛が短くなります。
③まぶたの炎症・かゆみ
まつ毛ダニによる皮膚のアレルギー反応から、まぶたが赤く炎症を起こして腫れたり酷い場合ではただれが起こります。
かゆみが強く、目が充血したりゴロゴロとするので結膜炎に似ています。
まぶたに起こる炎症なので化粧品が肌に合わなかったという勘違いもしやすいでしょう。
④ドライアイ
健康な目がいつでも潤っているのは涙が蒸発するのを防ぐ油分が分泌されているからです。
しかし、まつ毛ダニが繁殖していると油分を分泌する穴が塞がってしまい、涙の蒸発を防ぐ油分が不足し涙が蒸発しやすくなるのでドライアイになります。
涙は目を守るバリアの役割があるので、ドライアイになると目に雑菌やウィルスが侵入しやすくなる、目に傷がつきやすくなるなどの影響も。
目のバリア機能が低下することで雑菌やウィルスによる眼病、目の細かな傷により視力が低下することさえあるんです。
急な目の炎症には注意
今までに特に目に雑菌が入るようなことはしていないのに炎症を起こし目が充血したり、まぶたが腫れた経験はありませんか?
身に覚えがないのに急に目に不調が出るのはもしかするとまつ毛ダニのしわざだったのかもしれません。
ただの「かゆみ」「腫れ」だからそのうち治ると軽くみられがちですが、かゆくて目を擦る回数が増えることや涙の減少によるバリア機能の低下は早急に治すべき症状です。
目は取り換えがきかない大事な体の一部。
症状が悪化し視力低下につながれば重大なことです。
いつまでもクリアな視界を守るために、かゆみや充血、まつ毛が抜けるなどの症状に悩まされている方は一度眼科を受診してみましょう。
まつ毛ダニが寄生する原因
まつ毛ダニ(毛嚢虫)は皮脂やメイク汚れをエサにしています。
寄生する原因は主にこのようなことが考えられます。
・皮脂が多い
・目元のメイクが濃い
・洗顔が不十分
・メイクをしたまま寝てしまうことがある
・友人、パートナーと顔を密着させることがある
・まつ毛エクステをしている
・昔、濃いアイメイクをしていた
・ウォータープルーフの落ちにくい化粧品を使っている
・コンタクトレンズを使用している
まつ毛ダニは人から人へ感染することもあると言われています。
友人とふざけあい顔同士が触れたり、恋人や夫婦間で顔を近付けるなどのコミュニケーションからまつ毛ダニが感染することがあるのです。
目元の清潔を保つように注意していても、人とのコミュニケーションから感染してしまうこともあるので対策が難しいと言われています。
まつ毛ダニの対策方法と症状の改善方法
毛嚢虫が寄生しないようにするためには、目元の清潔を保つことや人とのコミュニケーションから感染をしないようにすることが大切です。
しかし、パートナーがいる方にコミュニケーションを控えるように!というのはちょっと難しいですよね。
ですから、一番の対策方法や改善方法としては「目元の清潔を保つこと」になります。
眼科でまつ毛ダニを駆除する薬を貰えばいいのでは?と思うかもしれませんが、実はまつ毛ダニを駆除する薬はありません。
まつ毛ダニの治療に眼科へ行っても、炎症やかゆみを改善する薬の処方はされますがまつ毛ダニそのものを駆除する薬は処方されないのです。
そのため、炎症などは薬で改善しながら目元をよく洗って清潔にし、まつ毛ダニが住みにくい環境にすることが1番の対策・改善方法になります。
目元を洗う時のコツ
目元はデリケートな場所なので、ゴシゴシと洗わないようにしましょう。
洗顔料をよく泡立て2本~3本の指で泡を転がすようにクルクルと洗浄していきます。
洗顔料は目に入るとしみて痛いので、目に入るのが心配な方は「アイシャンプー」をおすすめします。
涙と同じ成分から作られている目元専用のシャンプーなので目に入ってもしみません。
アイシャンプーを使ってまつ毛の根本から清潔を保つように心掛けることで、まつ毛ダニによる症状の予防や改善に効果的です。
まつ毛ダニ対策にまつげを洗う新習慣!
眼科のドクターとともに、目元の清潔と健康を考えて開発された目に負担をかけないクレンジング料です。
涙の科学をもとに設計されているから、目にしみにくくしっかり洗えます。
まつ毛ダニの対策と症状の改善に、ぜひ使いたいアイテムです。
まつ毛エクステをしている方はまつ毛の根本までしっかり洗うとまつ毛エクステの寿命が短くなるのが気になるかと思いますが、きちんと根本まで洗い不衛生な状態にしないようにしましょう。
まつ毛エクステは常につけているのではなく、まつ毛エクステの取り換え時期になったらすぐにつけ直さずに1か月以上は自まつ毛だけで過ごすようにしてみてください。
まつ毛エクステをしていない時期はより念入りに洗いましょう。
まとめ~まつ毛ダニから目元を守って長いまつ毛をキープしよう~
顔ダニは知っている方が多いと思いますが、まつ毛にもダニがいる可能性があるというのはびっくりしましたね。
まつげダニを駆除する薬はありませんが、毎日きちんと洗顔をして清潔にしていれば対策することができるので、これからは目元までしっかり念入りに洗うよう意識してみてください。
まつげがよく抜ける、まつげが短くなった、目元がかゆいなどを感じている方はまつ毛ダニが原因となっている可能性も高いので、まずはまつ毛ダニが住みにくい環境に整えていきましょう。
美まつげをつくる「まつ育」の1つとも言えますね。
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