エステサロンや美容クリニックで行われたり、セルフキットが市販されていたりなど、自分で手作りすることは到底できないと思われがちな炭酸パックですが、実は自作できるんです。
そこで今回は、身近な材料や道具を使ってお手軽に美肌を目指すことのできる「手作り炭酸パック」の作り方や効果的な使い方をご紹介!
さらに、かかる費用や注意点など気になる点も合わせてお伝えしていきましょう。
この記事でわかること
炭酸パックは簡単に自作できる
炭酸パックはいま大人気の美容法。
湧き上がる炭酸の泡によって肌の代謝を促進したり毛穴の汚れをきれいにしたりする効果は、エイジングケアにも役立ち、最近では男女問わず幅広く取り入れられています。
炭酸パックは、「エステサロンや美容クリニックでプロの手によって施術されるもの」とか、「市販のパックを購入しなければならない」など、ハードルがあるように思われがち。
しかし実は、意外にも簡単に手作りをすることができるんです。
手作り炭酸パック準備リスト~材料編~
・クエン酸…5g
・グリセリン…10g
・キサンタンガム(増粘剤)…2g
・精製水…40mL
※お気に入りのアロマ水(スプーン1~2杯)or 製油(2~3滴)を入れてもOK
重曹・クエン酸・グリセリン・キサンタンガム・精製水の5つが基本的な材料です。
重曹とクエン酸の割合は2:1が基本。
ここでの注意点は、重曹やクエン酸は食用のものを使うということ。
掃除用のものも市販されていますが、肌への刺激が強いため、炭酸パックに向きません。
また、万が一口に入ってしまった時にも、食品用のものを使う方が安心です。
キサンタンガムは、炭酸パックにとろみをつけて肌への密着度を高めてくれるためのもの。
保湿のためには、グリセリンを入れます。
グリセリンは、炭酸パックをした後の肌の表面をなめらかに整え、パック後も潤いが持続。
肌を柔らかくして、化粧水や美容液の浸透もよくしてくれます。
水は水道水でも可能ですが、塩素のにおいが気になるという人や肌のことを考えると、精製水のほうがおすすめ。
100円程度で購入できるので、できるだけ精製水を使うようにしましょう。
手作り炭酸パックの費用相場は?材料の購入方法
費用のおおよその相場
・クエン酸…1キロで600円前後
・グリセリン…100mlで約300~400円
・キサンタンガム…10gで300円程度~
・精製水…500mlで100円程度~
炭酸パックを自宅で手作りすることの最大のメリットは、費用のリーズナブルさにあります。
炭酸パックは、エステサロンや美容クリニックでプロの施術を受けると最低でも5,000円程度。
市販のパックも、どんなに安くても500円前後、平均では1,000円前後の要がかかるケースが多く、何回も継続して行うとなると多くの費用がかかってしまいます。
ところが、炭酸パックを自作するための材料は、基本的なものをすべて揃えても2,000円前後。
しかも、その材料で最低でも10回以上は作ることができるので、1回当たりの費用はかなりリーズナブルになります。
自宅で簡単に作ることができるというのもうれしいポイントです。
忙しくてサロンやクリニックに行くことができないとか、市販品選びに頭を悩ませる時間を費やさなくてもいいという手軽さが人気。
お気に入りのアロマや成分を調合して自分好みにアレンジできるというのもメリットです。
【1回あたり200円以下でできる市販品の炭酸パックもあります↓】
材料はどこで購入できるの?
材料のほとんどは、全国のドラッグストアやスーパーで購入できます。
キサンタンガムは取り扱いのないところもあるので、その時は手作りコスメのお店やインターネット通販を利用するといいでしょう。
【キサンタンガムは片栗粉で代用可能】
キサンタンガムは、水溶き片栗粉で代用することもできます。
キサンタンガムは炭酸パックに粘度をプラスするためのものなので、水溶き片栗粉を代用することによってトロリとしたテクスチャをつけてもOK。
また、水溶き片栗粉以外にゼラチンでも代用可能で、いずれも熱してとろみをつけた状態で投入します。
【お好みでアロマ水や精油を入れてもOK】
精油はなるべく肌に優しい天然のものを使うようにしましょう。
リラックス効果のあるラベンダーや、肌の鎮静作用と保湿効果を持つサンダルウッドは、香りの良さはもちろん美容効果の高いアロマ。
美肌やエイジングケアに効くフランキンセンスやミルラ、ゼラニウムも人気です。
気分や肌悩みに合わせてお好みのものを選んでくださいね。
手作り炭酸パック準備リスト~道具編~
・はかり
・小ボウル(15センチくらいのもの)
・スプーン(混ぜるためのもの)
・ラップ
計量スプーンは、正確に測ることができるように、すりきりヘラがついているものが便利。
はかりは、初心者の方はデジタルのものが見やすいでしょう。
ボウルは、あまりに大きいものよりも、1回分を作ることができる小ボウルで十分。
炭酸は空気に触れる面積が大きいと空気中に抜けていってしまい、でき上がった炭酸パックが長持ちしないので、なるべく口が小さいものにたっぷりとつくるが理想です。
ラップは、炭酸パックの泡を保つために便利。
炭酸が抜けないようにラップでふたをすることで、泡の弾力が長持ちします。
正確な計量と清潔な容器がカギ
炭酸パックを自作するように、コスメを手作りする時は、正確に計量することが大切です。
配合バランスが崩れると思ったような仕上がりにならないばかりではなく、効果も十分に発揮されません。
また、清潔な容器を使うということもポイント。
油分や汚れが残っていると、材料の成分と反応して思わぬものができあがり、肌ダメージを与える可能性もあります。
煮沸したり、アルコールスプレーなどを使ってきれいに除菌してから使用するといいでしょう。
炭酸パックを自宅で手作り!簡単な作り方
1.グリセリン、キサンタンガム、精製水をボウルに入れて、まんべんなく混ぜ合わせる
2.ジェル状になったところで重曹プラスし、さらに混ぜる(アロマ水、製油を入れる)
3.クエン酸を投入して混ぜる
4.モコモコと炭酸が発生し、泡が盛り上がってくれば完成
材料は1つの成分が固まらないようにまんべんなく混ぜることがポイント。
アロマ水や精油を入れるのなら、手順2で重曹を入れる時に一緒に投入します。
最後にクエン酸をプラスしたら、化学反応によって泡がボリュームを増してくるので、泡がへたらないうちに早めに顔に塗ってパックをはじめてくださいね。
自作炭酸パックの効果的な使い方
1.クレンジングや洗顔を済ませる
2.顔にまんべんなく炭酸を塗り広げる(目の周りは避ける)
3.10分~15分放置
4.ぬるま湯で十分に洗い流す
洗顔し、肌の表面に何もついていない状態で炭酸パックを行います。
目の周りは皮膚が薄く、人によっては炭酸の刺激が肌ダメージとなってしまうので避けましょう。
しばらく放置して、最後は肌温度に近いぬるま湯でしっかりと洗い流します。
パック中は炭酸の成分が空気中に抜けてしまわないようにラップをかけることもおすすめ。
鼻と口の部分はきちんと切り抜いておきましょうね。
パックをしている途中で肌に刺激を感じたり、痛みや赤みが発生したりしたらすぐに中断することが鉄則。
トラブルを防ぐためにも、炭酸パックをする前にパッチテストを行うことをおすすめします。
手作り炭酸パックの注意点
【でき上がったら早めに使う】
炭酸パックの注意点は、時間がたつと炭酸が抜けてしまうこと。
せっかくモコモコに泡立てたパックも、弾力がなくなってしまうので、できるだけ早く使い切ってしまいましょう。
温度が高いとより抜けやすくなるので、あたたかい部屋で作る時や気温の高い季節には特に、あらかじめ容器や材料を冷やしておくと炭酸の泡が長持ちします。
手作り炭酸パックのアレンジ方法
【アレンジ例1】ヨーグルト炭酸パック
・重曹…6g
・クエン酸…3g
・ヨーグルト…大さじ2
・キサンタンガム…1g
1.ヨーグルトとキサンタンガムを混ぜる
2.クエン酸を入れて混ぜる
3.最後に重曹投入。混ぜ合わせて完成です
その名の通り、炭酸パックにヨーグルトを加えて作ります。
基本の作り方と同じように、重曹とクエン酸の割合は2:1。
グリセリンの代わりにヨーグルトを入れると覚えておきましょう。
基本の作り方と違うところは、重曹を最後に入れるということ。
これは、ヨーグルトが酸性のため、早く入れるとすぐに反応が起きて泡立ってしまうことを防ぐためのものです。
ヨーグルトには肌の美肌菌を増やす効果があるといわれ、バリア機能を高めて自らが美しくなろうとする力を引き出す効果が期待できます。
保湿効果も◎。
炭酸の持つ美肌効果と合わせて、肌を美しく健康的に導いてくれるでしょう。
【アレンジ例2】炭酸水を使った炭酸パック
用意するのは炭酸水とコットンだけ。
炭酸水にコットンを浸して肌に乗せ、炭酸が抜けたら新しいコットンに変えます。
これを繰り返しながら10分前後行いましょう。
炭酸水は、炭酸水ブランド「ウィルキンソン」のものが人気。
ウィルキンソンの炭酸ならではの程よい刺激が心地いいと好評で、ウィルキンソンを炭酸水洗顔に使う人もいます。
炭酸水洗顔とは、ボウルや洗面器にウィルキンソンの炭酸水を出し、数回顔にパシャパシャとなじませる方法。
炭酸パックと同じように、炭酸の泡による毛穴クリア効果や血行促進効果があるといわれ、美肌が期待できると話題になっています。
ウィルキンソンなど炭酸水のみを使った炭酸パックには保湿効果がないので、コットンが乾かないように注意しながら行うことがポイント。
放置しすぎるとかえって肌が乾燥するので気をつけましょう。
ウィルキンソンはスーパーやドラッグストアで購入すれば100円程度、コットンも100円均一のお店で手に入るので、リーズナブルで簡単な炭酸パックとして注目されています。
まとめ~簡単に作れる自作炭酸パックでスペシャルケア~
自宅で手作りすることが難しそうに思える炭酸パックですが、リーズナブルでしかも簡単にチャレンジできるということがわかりましたよね。
炭酸パックを手作りする時は、時間に余裕を持っておくと安心。
特にはじめのうちは、軽量な調合に時間がかかり、さらに後片付けもあるので、市販品を使うように手軽に短時間で完了するというわけにはいきません。
慣れれば手早くできるようになるので、日ごろのスキンケアに取り入れて、アンチエイジングと美肌を目指してくださいね。
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