肌に触れてみると、その日の肌の調子がよくわかりますね。
調子がいい日は、肌表面がしっとりして指に吸い付くような感触がありますが、肌の調子がすぐれない日は、表面がカサついたりごわついたりして肌触りがイマイチ……。
とくに「肌のごわつき」は、どうすれば治せるのか対策法がわからないという人も多いのではないでしょうか。
よく聞くのが、「ごわつきは肌質だから仕方ない」という声。
でも、ごわつきの原因を知って正しく対策すれば、一発で症状が改善するという人も少なくありません。
ここでは、肌のごわつきの原因と改善法についてわかりやすく解説しますので、悩んでいる人はぜひ実践してみてくださいね。
ごわつくときの肌状態はどうなっているの?
ごわつきが気になるとき、肌はどんな状態になっているのでしょうか。
一般的に肌がごわつく時というのは、肌に古い角質がたまって皮膚の表面が硬化しているケースが多いです。
健康な肌は、触れたときにやわらかさ・みずみずしさがありますが、ごわつき肌はその逆。
肌表面が硬くなってなめらかさが失われ、うるおい・ハリ・弾力がありません。
また、同じごわつきでも皮膚のめくれや粉吹きが目立ち、肌がザラついている例もあります。
肌を触ったときに、硬さ・ごわごわ感・ザラザラ感があったら、肌の一大事!
この状態では肌が本来の活動をおこなうことができず、肌はトラブルの温床になってしまいます。
放っておいたら肌状態は悪化していく一方。
できるだけ早く正しい対処をして、ごわつきを解消していきましょう。
肌のごわつきの原因
肌がごわつく一番の原因は、肌のターンオーバーが滞って古い角質がいつまでも肌表面に留まってしまうことです。
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のこと。
肌細胞は、おおよそ28日周期で古い細胞から新しい細胞に生まれ変わっています。
しかし、肌はとてもデリケートで内外部からの影響を受けやすく、ちょっとしたことが原因でターンオーバーの周期が乱れてしまいがち。
例えば、寝不足が続いたりストレスや疲労がたまっていたりすると、肌への影響はてきめんです。
睡眠不足
とくに睡眠が足らなくなると、若返りホルモンといわれる「成長ホルモン」の分泌が低下してしまい、肌にとってはますます過酷な状況に……。
成長ホルモンは、肌細胞の修復や再生を行ったりターンオーバーを促進したりする作用があり、日中に紫外線や乾燥などで傷ついた肌を寝ているあいだに癒やしてくれるという、美肌維持に大きく貢献してくれるホルモンです。
美容パックやコラーゲン摂取など美肌ケアの方法はたくさんありますが、まずはたっぷりの睡眠が美肌づくりの基本だということを心得ておきましょう。
生活習慣・スキンケア
ほかにも、日焼け・加齢・冷え性・喫煙・便秘・食生活の乱れ・間違ったスキンケアなど、ターンオーバーを乱す要因はいくつもあります。
心当たりのある人は、肌のごわつき解消に向けて生活習慣の改善やスキンケアの見直しをしていくことが大切です。
肌のバリア機能の低下
また、ごわつきのもうひとつの原因として考えられるのが、バリア機能の低下。
この場合は、皮膚の表面がめくれたり粉が吹いたりして肌触りがザラついているのが特徴です。
バリア機能とは「肌を守る働き」のことで、肌の水分量を維持して乾燥を防いだり、外部から異物が侵入するのを阻止したりする大切な役割を担っています。
バリア機能が衰える原因のひとつが、ターンオーバーの乱れ。
肌細胞の生まれ変わりがうまく行かなくなると、角質層の保湿成分が減少し、バリア機能が正常に働かなくなって肌のごわつき・ザラつきを生じさせてしまいます。
このように、美肌を維持するには正常なターンオーバーが欠かせません。
古い角質が剥がれ落ち、新しい角質が作られるというサイクルによって、肌はいつでもみずみずしい若々しさを保てるのです。
それではさっそく、肌のごわつき改善法を具体的に見ていきましょう。
肌のごわつきに効く5つの改善法
ここでは、ごわつき解消のためにぜひ実践していただきたい対処・改善方法をお伝えしていきます。
即効性のある方法から、じっくり肌状態を底上げしていく方法までいくつかご紹介しますので、できそうなことからぜひ試してみてください。
①ピーリング
古い角質が肌にとどまり、皮膚表面の角質層が厚くなることを「角質肥厚」といいます。
これは、ターンオーバーの周期が遅れていることが原因のため、古くなった角質を取り除くケアが有効。
角質オフのケアとして、もっともポピュラーな方法が「ピーリング」です。
ピーリングは古い角質を効果的に排除して肌のターンオーバーを整えます。
即効性があり、ごわつき解消にはまさに最適なケアといえるでしょう。
ただ、ピーリング剤は肌への刺激が強いため、ケアは週に1度を目安にし、ケアのあとはしっかり保湿をしてください。
②ブースター
導入美容液のブースターは、化粧水をつける前に使用することで肌状態を整え、化粧品の浸透をよくする効果があります。
ブースターは肌をやわらかくし化粧品の有効成分をより肌の奥へ届けることができるため、それだけ高いスキンケア効果が得られるのがメリット。
バリア機能の衰えによりごわつきが生じている場合は、肌の乾燥対策が必須となるため、ブースターを使用して保湿成分をしっかり肌に浸透させるのが効率的です。
肌がうるおいを取り戻せば、ごわつき肌からしっとりすべすべ肌になることも不可能ではありません。
③炭酸パック
最近、美容に敏感な女性たちに人気の「炭酸パック」。
炭酸ガスを使用しているこちらのパックは、肌細胞の活性化、血行促進、老廃物の除去などの作用により代謝の促進が期待でき、ごわつき対策としてぜひ取り入れたいケアです。
ごわつきだけでなく、炭酸の刺激でむくみが解消したり、くすみやニキビ跡に効果が得られた人もいたりと、評判は上々!
たった1回でも肌のごわつきが改善したという人も多い注目のアイテムです。
ぜひ炭酸パックを上手に利用して、肌状態をワンランクアップさせていきましょう。
④UVケア
肌のごわつきは、紫外線による害も無関係ではありません。
紫外線を浴びた肌には大量の活性酸素が発生し、肌細胞を傷つけてバリア機能を衰えさせてしまうのです。
日焼けしてダメージを被った肌は、十分な水分を保持することができません。
すると、肌はみるみる乾燥し、カサつきやごわつきを誘発してしまうのです。
ごわつき対策には、紫外線対策(UVケア)を徹底することがとても重要。
紫外線は部屋の窓からも差し込んできますから、室内にいても油断せずにしっかり紫外線対策をおこないましょう。
⑤正しいスキンケア
ごわつきを何とかしようと、刺激の強い洗顔料で顔をゴシゴシ洗っている人はいませんか?
でも、極度の摩擦は肌にとって大きなマイナス。
毎日のように肌に負担をかけ過ぎていると、バリア機能が低下して肌表面がザラつき、乾燥肌やごわつき肌を招いてしまいます。
ごわつきを解消するには、低刺激の洗顔料を使ってやさしく洗顔し、その後の保湿ケアをしっかりおこなうことが肝心。
肌が十分に保湿されればバリア機能は正常な活動を取り戻せますし、バリア機能が正常化すれば肌の保水力はますます高まりターンオーバーも整うというように、肌はさまざまな機能が相互に作用しあって皮膚の健康を守っています。
スキンケアは日々の積み重ねなので即効性はありませんが、ごわつきを改善するためには、念入りな保湿ケアをして全体的に肌状態をアップさせていくことが欠かせません。
面倒だからと手を抜かず、毎日丁寧にお肌のお手入れをしていきましょう。
まとめ~肌のごわつきに効果的なスキンケアで改善を目指す~
ごわつきは、肌からのSOSサイン。
初期の段階でしっかり対策をとれば、悪化を防ぎダメージを最小限に食い止めることができます。
肌ざわりに異変を感じたらまずはターンオーバーの乱れを疑い、ぜひ上記のような肌のごわつき改善法を試してみてください。
合わせて自分の生活習慣を振り返り、睡眠不足やストレスなど肌に悪いことをできるだけ除外して、一歩ずつ健康肌に近づいていきましょう。
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