汗をかいたあとに、肌がピリピリ、チクチクと痛くなったりかゆくなったり…。
実はそれ、最近よくいわれる「汗荒れ」という肌トラブルかもしれません。
よく似た症状の「あせも」と間違えがちですが、汗荒れが起こるメカニズムはあせもとはまったく異なります。
汗荒れはなぜできるの?
汗荒れの対処法は?
そのような疑問にお答えするべく、汗荒れの原因・予防改善の方法・悪化した場合の治療方法について、詳しく解説します!
この記事でわかること
あせもと汗荒れの違いとは?見分け方
まずは「あせも」と「汗荒れ」の違いをしっかり押さえておきましょう。
自分の症状と照らし合わせながら読み進めてください。
あせも
あせもは、夏場やスポーツ時などに一気に大量の汗をかくことで汗腺が詰まり、炎症をおこしたもの。
服の中に熱気がこもって蒸れてしまったときなどにも起こりやすくなります。
赤い発疹が出たりかゆくなったりといった症状が主ですが、中にはかゆみのないケースも。
こまめに汗を拭きとって清潔を心がけていれば、数日で自然に治ることが多いです。
汗荒れ
汗荒れは、かいた汗が蒸発したあとに、汗に含まれる塩分やアンモニアといった成分に皮膚が反応して炎症をおこしたもの。
ピリピリ・チクチクする痛み、皮膚の赤み、激しいかゆみが出るのが特徴です。
かゆみを我慢できずに皮膚を掻きむしってしまうと、皮膚状態が悪化して「掻破性湿疹(そうはせいしっしん)」という皮膚トラブルを起こしてしまうことも。
汗荒れが起こりやすい人・発生しやすい場所
汗荒れは、汗かきの人や敏感肌の人などに起こりやすく、体の中でも発生しやすい場所は首回り・背中・ひじの内側・胸周辺などにできやすい特徴があります。
汗荒れは顔にもできる?
気になるのは「汗荒れは顔にもできるのか?」という点ですが、汗荒れは一般的に通気性が悪く熱がこもりやすい場所に起こりがちなので、外気に晒される顔部分は比較的できにくいといえるでしょう。
ただ、顔も汗をかきますし、頭部からの汗も落ちてくるため、まったく可能性がないとは言い切れません。
もし顔にピリピリする痛みやかゆみなどの汗荒れ特有の症状が見られたら、この記事で紹介する汗荒れ対策法をぜひ試してみてください。
汗荒れの原因
汗荒れが起こるいちばんの原因は、肌のバリア機能の衰えです。
汗を大量にかいても、健康な肌であればそうそう肌トラブルを起こすことはありません。
ですが、バリア機能が低下している肌は外部からの刺激に非常に弱くなっているため、汗の成分に過剰に反応して皮膚に炎症を起こしやすくなってしまうのです。
肌バリア機能は、乾燥や摩擦などの刺激、合わない化粧品、紫外線などによってダメージを受けてしまいます。
とくに汗をかきやすい季節は、体をさっぱり洗うために洗浄力の強いソープなどを使ってしまいがちですね。
ですが、肌の洗い過ぎは禁物。
1日に何度もシャワーを浴びたり、そのたびに強い洗浄料で肌をゴシゴシ洗ったりすると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌が油分不足になってしまいます。
すると、肌が乾燥してバリア機能が衰え、汗荒れをはじめとしたさまざまな皮膚トラブルを招きやすくなってしまうのです。
汗荒れの予防・対策法
こじらせると厄介な汗荒れ。
もし汗荒れを起こしてしまったら、それ以上悪化させないよう、すぐに適切な対処をすることが大事です。
また、ここで説明する内容は汗荒れの予防にもなりますので、肌のためにぜひ日ごろから心がけてほしいと思います。
保湿をする
汗荒れの症状を改善していくには、まず肌バリア機能を回復させる必要があります。
そのために心がけたいのが、肌の保湿。
フェイスは毎日しっかりスキンケアをしていても、ボディはとくに何もケアしていない……という人も多いかもしれませんが、汗荒れを改善するにはボディも保湿ケア商品を使用してしっかりスキンケアをし、肌を刺激から守ってあげることが大切です。
汗荒れ対策として、ボディのスキンケアにおすすめなのが、ユースキンから出ている「ユースキン薬用あせもジェル」です。
ユースキン薬用あせもジェル
有効成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」が、汗荒れの炎症を改善するとともに、「ももの葉エキス」「アロエエキス」「しその葉エキス」が肌にうるおいを与えて肌バリア機能を整え、汗の刺激を受けにくい肌にしていきます。
テクスチャはジェル状なのでスーッと肌によく伸び、塗ったあとはサラッとしてベタつかないと使用感はとても好評です。
商品レビューでは、実際にかゆみや湿疹が消えたという声も多く、お子さんと一緒に家族で使用しているという人も。
「ユースキン薬用あせもジェル」は値段もお手頃なので、汗荒れが気になる人は一度試してみるのもいいかもしれません。
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石けんやボディソープは低刺激のものを使う
汗荒れを起こしている最中は、使用する石けんやボディソープにも注意が必要です。
肌を刺激しないよう、保存料や香料などの合成添加物がいくつも含まれているような商品は避け、なるべくシンプルな処方で肌にやさしいものを選びましょう。
また、体を洗うときはゴシゴシこすらずに、泡でやさしく洗うのがポイントです。
肌に摩擦が加わると肌状態が悪化してそのぶん汗荒れの治りも遅くなるため、やわらかいボディタオルでソープをしっかり泡立てて洗うか、炎症のひどいときは手のひらで軽く洗うようにしましょう。
汗はこまめに拭く
汗荒れの原因は、汗に含まれる塩分やアンモニアといった成分なので、かいた汗をそのままにしておくと汗荒れは悪化する一方です。
そこで、吸水性にすぐれたタオルハンカチなどを普段から持ち歩き、汗をかいたらこまめに拭き取るよう心がけてください。
そして、1日の最後には必ず入浴をして全身の汗をしっかり洗い流し、肌を清潔に保ちましょう。
天然素材の肌着を身につける
汗荒れを起こしている肌は、化学繊維に敏感に反応してしまうリスクがあります。
また化学繊維は、天然素材の繊維にくらべ通気性や吸湿性が悪く、熱がこもりやすいという傾向も。
そのため、肌状態が落ちつくまでは、直接肌に触れる肌着などはできるだけ天然素材のものを選ぶのが望ましいです。
コットンやシルク100%の素材は、肌への刺激が少なく汗の吸い取りにも優れているので大変おすすめ。
同じく天然素材の麻は、通気性は高いものの独特のザラつき感が肌を刺激してしまう可能性があるので、肌トラブルがあるうちは避けた方が無難でしょう。
なるべく掻かない
汗荒れの炎症はかゆみをともなうため、つい我慢できずに掻いてしまいがちですね。
でも、皮膚を掻くと炎症はますます進みかゆみも強くなってしまいます。
かゆみがあるときは、皮膚を冷やしたり市販のあせも薬を塗ったりして、なるべく掻く以外の方法でかゆみを抑えましょう。
皮膚科で治療する
かゆみが強く炎症がひどい場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。
汗荒れは悪化するとさらなる皮膚トラブルに進行してしまう危険があります。
上記のような対策法を試しても改善が見られない場合は、早めに医師の診察を受け、汗荒れに効く薬を処方してもらいましょう。
まとめ~汗荒れは早期治療が吉~
痛み・かゆみ・炎症などの不快な症状をともなう「汗荒れ」。
こじらせてしまうと深刻な皮膚トラブルを招いてしまうため、早めの対策が肝心です。
汗をかく季節はどうしても汗荒れやあせもといった汗にまつわるトラブルが増えてくるため、ぜひこの記事を参考にして皮膚をしっかりケアし、汗荒れを予防・改善していきましょう。
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