マテ茶は、モチノキ科である潅木（かんぼく）の葉や小枝を乾燥させたもので、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイが主な原産国です。
野菜の栽培が難しい気候のこれらの地域は肉中心の食事なので、ミネラルやビタミンが豊富なマテ茶は昔からとても重宝されてきました。
別名「飲むサラダ」とも言われています。
あまり日本では馴染みの深いお茶ではありませんが、紅茶やコーヒーに次ぐ世界三大飲料とされています。
効能や効果は世界的にも有名で、日本でもマテ茶のダイエット効果が注目されました。
この記事でわかること
マテ茶の効果とは？
ダイエット効果
マテ茶には脂肪の吸収やコレステロールを抑える働きがあります。
ヨーロッパでマテ茶、ガラナ、ダミアナ抽出物をサプリメントにして飲み続けたところ体重が減少したという報告があり、ダイエットに効果的と実証されました。
マテ茶はそもそも野菜不足を補うため、アルゼンチンなどの南米大陸南東部地区の国々で飲まれているお茶です。
肉食中心でも太らない秘密はマテ茶のおかげとも言われています。
抗酸化作用
マテ茶はポリフェノールの含有量が、ワインや緑茶よりも多いとされています。
ポリフェノールには、老化原因の活性酸素を除去する酵素の量を増やす働きがあるのです。
活性酸素は動脈硬化の原因にもなるので、動脈硬化の予防にも期待できるでしょう。
冷え性の改善
マテ茶に含まれるマテインという成分が血管を拡張し、血液をサラサラにしてスムーズな流れにすることで、体がぽかぽかとして冷えを改善することができます。
美肌効果
ミネラルやビタミンが豊富に含まれているため、抗酸化作用によって肌の老化を予防、改善します。
その他の効果
カルシウムが多く、精神安定や骨粗しょう症の予防に効果的。
含有量はウーロン茶の約30倍、杜仲茶の約8倍です。
また、鉄分も豊富に含まれ貧血予防に効果的なことから、女性におすすめと言えます。
美肌効果、眼精疲労の改善、便秘予防に効果的なビタミンAや食物繊維、ミネラル類も豊富。
筋肉、消化器、泌尿器、神経系などあらゆる場所にいい結果をもたらすことから「飲むサラダ」と言われているのでしょう。
マテ茶の注意点
マテ茶は健康にいいお茶ですが、副作用を起こす可能性もあるため注意が必要です。
妊娠中、授乳中の飲用は注意
マテ茶はカフェインを含んでいます。
コーヒーの約4分の1ほどの含有量ですから、適量を飲んで入れば特に問題はありません。
しかし、カフェインが気になる方は控えてください。
当然ですが、カフェインが含まれるので離乳食を終えていない赤ちゃんには間違っても飲ませないようにしましょう。
アルコールと一緒に飲まない
お酒を普段から飲んでいる人がマテ茶を飲むのがいけないということではなく、お酒と一緒にセットで飲むことを避けなければいけないということです。
マテ茶とアルコールを一緒に飲むことを長期的に続けると、ガンになる可能性が3～7倍に上がると言われています。
医薬品やたばことの併用でも発ガンリスクが高まるため注意しましょう。
医薬品を服用している方は医師や薬剤師に相談してから飲んでください。
マテ茶の飲み方
種類
マテ茶にはローストとグリーンの2種類があります。
グリーンは青臭さと苦みが多少残っていますが、ローストは焙煎されているので青臭さが消え、香ばしい風味で麦茶のような味わいです。
ローストよりもグリーンのほうが栄養素がそのまま残っているので、問題なく飲めるようであればグリーンがおすすめ。
焙煎されていても栄養がまったくなくなるわけではないので、好みで選ぶといいでしょう。
飲み方
好みに合わせて、ミルクやはちみつ、砂糖、レモンなどを加えてさまざまな楽しみ方ができます。
ブラジルでは主に砂糖を加えて飲みます。
ペットボトルや缶でも販売されているので、手軽に飲むならそれらを活用するのも手です。
マテ茶を飲むうえで注意したいこと
マテ茶を飲むうえで気を付けたいことは、高温で飲まないということです。
マテ茶に限らず、熱いお茶を飲むことで食道や喉が傷み、発ガンリスクが高まるとされています。
適温にさましてから飲むようにしましょう。
まとめ
世界中で注目を集め、「飲むサラダ」と言われているのも納得のマテ茶。
野菜不足を補う有効成分は、女性に嬉しい効果をたくさんもたらしてくれます。
水出しできる茶葉も発売されており、ホットでもアイスでも手軽に飲むことができるので、あなたもいつものお茶をマテ茶にシフトしてみてはいかがでしょうか。
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