メイクの仕上がりを大きく左右する「チーク」。あなたは普段どのように入れているでしょうか。
顔の形や肌の色、年齢や流行によって、適切なチークの入れ方・塗り方は異なります。
トレンド感を出すのか、コンプレックスを隠すのかによっても、アプローチする方向は異なるでしょう。
そこで今回は、チークの塗り方や入れ方を詳しく解説していきます。
あなたにぴったりのチーク使いをマスターして、メイクをより美しく仕上げてみてください。
【チークの入れ方】顔の形・顔タイプ編
まずは、顔の形や顔のタイプに合わせたチークの付け方を解説します。
面長さんのチークの位置
面長の人は、頬骨より少し下の位置に、楕円型にチークを塗りましょう。
フェイスラインまで伸ばさず、黒目の内側直下まで真っ直ぐ入れるのがおすすめです。
面長の人は、顔が長く見えがちです。
そのため、頬骨の位置を少し下に、かつ顔全体に丸みを帯びて見えるようにチークを入れるのです。
ただし、フェイスラインまで広げ過ぎないよう注意してください。
チーク面積が広すぎると、メイク全体が似合わないように見えがちですし、顔が大きく感じられやすくなります。
丸顔さんのチークの位置
丸顔や卵型の人は、頬骨の一番高い位置から、こめかみに向かって斜めにチークを塗ると良いでしょう。
チークの幅は狭めで、細長い形を意識してください。
シャープで大人可愛い雰囲気が出やすくなります。
成功のポイントは、黒目の外側直下までチークを塗ることです。
あまり内側に塗ってしまうと、顔全体の丸さが強調されてしまい、子どもっぽい仕上がりになってしまうので注意してください。
小顔さんのチークの位置
小顔な人は、頬骨の中央にチークを塗り、縦長に広くなじませるのがおすすめです。
頬にボリューム感を持たせて、華やかな印象を引き出しやすくなるからです。
チークが一番濃くなるのは、あくまで頬骨。上下に行くほど淡くなるよう、指やスポンジでぼかすのが成功のコツです。
デカ顔さんのチークの位置
デカ顔が気になる人は、口角を上げて微笑んだ際、もっとも頬骨が高くなる位置に濃くチークを入れるようにしましょう。
楕円形を意識し、黒目の内側直下まで横に塗ってください。
フェイスラインまで広げないようにすると、パーツが引き締まって見えて、小顔効果が狙えます。
ただし、デカ顔で逆三角型の人は、楕円型ではなく丸型を意識して塗りましょう。
あごの印象が和らぎ、ふんわりとした仕上がりが目指せます。
また、デカ顔でベース型の人や、エラが気になる人は、フェイスラインにシェーディングをするのもおすすめです。
顔全体にメリハリがついて見えて、より小顔に見えやすくなるでしょう。
【チークの入れ方】年代別編
年代によっても、似合うチークの選び方や塗り方は異なります。
それぞれの年代別に、おすすめのチークの使い方を紹介します。
20代におすすめのチークの入れ方&選び方
20代になると、ビジネスやプライベートなど、化粧にもいろいろな使い分けが求められるようになります。
「かわいい」雰囲気を残しつつ、ここぞという時には「大人っぽい」雰囲気も演出するためには、ピンクとレッドを使い分けるのがポイントです。
柔らかく愛らしい雰囲気と、自然な血色感をバランス良く使い分けましょう。
20代のあなたにおすすめなのは、「口元と目尻を繋ぐラインの内側」に濃く色を乗せる付け方です。
ナチュラルかつ華やかな仕上がりになるため、大人可愛い化粧になるでしょう。
小顔効果を狙いたい場合は、顎先にチークを入れるのもおすすめです。
フェイスラインを引き締め、シャープな印象を持たせることが可能です。
30代におすすめのチークの入れ方&選び方
30代になると、顔の印象や肉付きも変化してきます。
アラサーからアラフォーにかけては、これまでの「かわいい」雰囲気から、「美しい」印象に変化する時期。
上品かつ大人っぽくチークを入れるのがおすすめです。
30代にはローズやピーチなど、ナチュラルかつ上品なカラーが人気です。
女性らしい印象をしっかり残しつつ、品のある雰囲気が出しやすいでしょう。
ブルベはローズ系、イエベはピーチ系で、顔色に合わせたカラーを選んでください。
そしてより大人っぽい雰囲気を出したいあなたには、ベージュチークもおすすめでしょう。ワンランク上のオシャレ感を引き出すことができますよ。
30代のあなたには、頬骨からこめかみにかけて、楕円型にチークを入れるやり方がおすすめです。
顔全体にシャープな印象が出せますし、派手すぎずツヤっぽい化粧になります。
ケバい印象を避けたいときには、頬と一緒に「眉チーク」を入れるのも良いでしょう。眉毛メイクを仕上げたあと、眉全体にサッとパウダーチークを塗るだけで構いません。
ナチュラルな血色感が出るので、顔色が悪く見えがちなときにもぴったりです。
40代におすすめのチークの入れ方&選び方
40代になると、肌質の変化が気になり始めます。
シワやシミ、くすみなどが出てきて、化粧を全体的に見直す人も多いでしょう。
そんな40代のあなたにおすすめなのは、上品かつ透明感が出せるチークです。
サーモンピンクやコーラルピンクなど、肌馴染みが良く、くすみカバーにも役立つカラーがおすすめです。色白で美しい肌を演出できるでしょう。
一方で、主張が強すぎるオレンジチークやピンクチーク、レッドチークは避けた方が良いです。
肌トーンとのバランスが悪く見え、塗りすぎ感が出やすくなります。
チークを塗る場所は、頬骨よりもやや高い位置が良いでしょう。
顔の印象を上に持っていくことで、リフトアップ効果が狙えるからです。
目に近いエリアに色味があると、肌の透明感が演出しやすく、表情も明るく見えやすくなります。
目の下にうっすらチークを入れるのもおすすめです。
こなれた雰囲気が出て、洗練された仕上がりになりますよ。
50代におすすめのチークの入れ方&選び方
50代になると、シワやたるみ、くすみなどが気になりやすくなるでしょう。
肌に溶け込むカラーよりは、血色感や透明感をプラスして、若々しい印象を出してくれるチーク選びがおすすめです。
ナチュラルピンクやコーラルオレンジなど、くすみをカバーしつつ、顔全体を明るく見せてくれるカラーが良いでしょう。
ただし、黄色味が強いオレンジやベージュは、くすみが際だってしまうのでNGです。
頬骨の一番高いところを中心に、広めに塗るやり方が人気です。
小鼻の脇から塗り始め、ブラシを2~3回往復させると、ナチュラルで綺麗な仕上がりになるでしょう。
ワンランク上の仕上がりを目指すのであれば、チークの2色使いというテクニックもあります。まずは薄い色を頬全体に入れて、続いて濃い色を頬の高い位置に置きます。
顔全体にメリハリがつき、フレッシュな印象に仕上がるでしょう。
【流行りのチークの入れ方】2019年最新トレンド
2019年のメイクトレンドは「セミマット」な仕上がりです。
前年2018年まで流行していた「ツヤ肌」のテイストを残しつつ、マット感がプラスされたハイブリッドさが求められる傾向にあります。
素肌っぽい仕上がりに、女性らしい柔らかな雰囲気が人気となるでしょう。
このセミマットな肌質に合わせ、チークのトレンドもナチュラル傾向となっています。
明るく自然な印象が出る「コーラル系」カラーに人気が集中。
またよりナチュラルな印象になる「ベージュチーク」にも注目が集まっています。
がっつり濃く色を乗せるよりも、薄付けでヘルシーに仕上げる傾向がトレンドでしょう。
基本のチークの塗り方をおさらい
チークにはいくつかのタイプがあります。
代表的ものは「パウダーチーク」「練りチーク(クリームチーク)」「リキッドチーク」の3種類。
今回はそれぞれのタイプ別に、基本的な入れ方のコツを紹介します。
パウダーチークの塗り方
メイク初心者でも使いやすいのが「パウダーチーク」です。
ケースにプレストパウダー状のチークが入っていて、チークブラシを使って塗ります。
どんな肌質の人でもおおむね使いこなすことができますし、さまざまなファンデーションとの相性もばっちり。
ムラになりにくく、濃淡もつけやすい優れものです。
多くのパウダーチークには、専用のチークブラシがついてきます。
より使いやすいチークブラシを使用したいのであれば、持ち手が長く、ムラなく塗りやすいものを選ぶと良いでしょう。
毛量が多く、毛質が柔らかいものだと、ナチュラルに仕上げやすくなります。
以下は、パウダーチークの基本的な手順です。
2.チークをブラシにふくませる
3.手の甲にパウダーを馴染ませながら、量を調整する
4.一番チークを濃くしたいポイントに乗せる
5.チークブラシをくるくる回しながら、チークを塗りたいエリアを2~3回往復させる
6.適度にぼかす
クリームチークの塗り方
「クリームチーク」は「練りチーク」とも呼ばれ、名前の通りクリーム状になっています。
肌に密着しやすく、発色も良いため、鮮やかなカラーが楽しめるアイテムです。
血色感も出しやすいですし、濃淡でメリハリをつけるのにも向いているでしょう。
ただし、付け過ぎると塗りすぎ感が出てしまうため、やや上級者向けのチークでもあります。
ムラが出ないようにするため、フェイスパウダーの前に使用します。
またクリームチークは指先で塗るのが一般的ですが、スポンジを使用しても構いません。
以下は、クリームチークの基本的な手順です。
2.チークを指先に取り、手の甲で伸ばす
3.チークを一番濃くしたいところに乗せて、指先で馴染ませる
4.適度にぼかす
5.フェイスパウダーで仕上げる
リキッドチークの塗り方
「リキッドチーク」は、液体状のチークです。
ネイルカラーのようなボトルに入っており、発色の良さはピカイチです。
液体状なので密着度が高く、肌馴染みが良いのも魅力。崩れにくいため長時間メイクにも向いています。
リキッドチークを使いこなすためには、上手な広げ方をマスターする必要があります。
チーク初心者は何度か練習を重ねてから実践に移ると良いでしょう。
付け過ぎてしまった場合は、ティッシュやスポンジでオフしてください。
そしてリキッドチークは使用するタイミングも重要になります。
パウダーファンデーションを使っている人は、ファンデーションの前に。
リキッドファンデーションを使っている人は、ファンデーションの後にチークを乗せてください。
以下は、リキッドチークの基本的な手順です。
2.チークを手の甲に取って、指に馴染ませる
3.チークを一番濃くしたいところに乗せて、指先で広げていく
4.色味を追加していく
5.適度にぼかす
(パウダーファンデーションの場合)ファンデーションでメイクを整える
自分に合ったチークの入れ方や位置をマスターしよう
今回の記事では、チークの選び方や塗り方について詳しく解説しました。
一口にチークと言っても、種類は非常に多岐に渡ります。
タイプもカラーも異なっており、あなたの肌質やパーソナルカラー、年代やトレンドによって適切なチークが異なってきます。
もちろん、入れ方の種類もたくさんあります。あなたが目指したいメイクテイストによって、適宜調整できるようにしましょう。
チークを塗る位置がいまいち掴めない場合は、動画やイラストを参考にするのもおすすめです。
あなたにぴったりのやり方を見つけて、より上手にチークを使いこなしてください。