乾燥肌のメイク悩みでよくあるのが、メイク後の肌の乾燥です。
肌が乾燥すると余分な皮脂が出てメイクが崩れやすくなったり、粉を拭いたように肌がカサカサになってしまったりと、美肌とは程遠くなってしまいます。
そこでこの記事では、乾燥肌の人がファンデーションを選ぶ時のポイントや、乾燥しないための塗り方をアドバイス。
さらに、デパコス、プチプラコスメのそれぞれから、口コミでも人気の高い商品を挙げてご紹介していきます。
これを読めば、メイク後のカサつきの悩みが一気に解消できるかもしれませんよ。
この記事でわかること
乾燥肌のファンデーションの選び方
乾燥肌の人は、肌の保湿力が弱いため、乾きやすい状態です。
バリア機能が低下して敏感肌になっている人も多いので、仕上がりの要になるベースメイクを左右するファンデーション選びは、慎重になるべきでしょう。
そこで、乾燥肌の人が自分にピッタリなファンデーションを見つけられるよう、選び方のポイントをご紹介して行きます。
乾燥肌に合うファンデーションの種類はどれ?
<ファンデーションごとの保湿力の特徴とは>
ファンデーションには、「ルースファンデーション」、「パウダーファンデーション」、「リキッドファンデーション」、「クリームファンデーション」、「クッションファンデーション」、「スティックファンデーション」と、おおまかに6種類あります。
ルースファンデーションは、パウダーをサラサラな状態のままパッケージに詰めたもので、ふんわりとライトな仕上がりになるのが特徴。配合成分に保湿性が高いものが含まれていても、実際は、保湿力はそれほど高くありません。
パウダーファンデーションは、パウダーを固めたもので、最もよく使われているタイプ。パウダーを固めるためにある程度油分が含まれているので、ルースファンデーションよりも若干保湿力が高いといえます。パウダーファンデーションには、乾燥肌向けのものよりも、普通や脂性肌向けて作られたものの方が多く販売されている傾向にあります。
リキッドファンデーションは、水分がベースになっており、そこに油分や美容成分が配合されたもの。ナチュラルでみずみずしい仕上がりになるものが多く、水分不足の肌に潤いを与えながら美肌に整えます。普段から乾燥気味でパウダーファンデーションがのらないのなら、リキッドファンデーションが向いているかもしれません。
クリームファンデーションは、油分が多いことが特徴。リキッドタイプのようによく伸びますが、水分よりも、オイル成分のが多いので、乾燥感が強い人にいいでしょう。とろみのあるテクスチャーでカバー力が高く、エイジングによるくすみやシミなどのトラブルが気になる人にもおすすめです。
クッションファンデーションは、コンパクトに内蔵されたスポンジに、カラー付きのエマルジョンが浸み込んでいるタイプのものです。
スポンジにリキッドファンデーションを含ませているものもあれば、BBクリーム、CCクリームのような軽い質感のエマルジョンを含ませているという場合もあります。
ファンデーションでありながら、配合成分には比較的美容液成分が多く、素肌そのものがうるおいを放って輝いているようなナチュラルな仕上がりになるのが特徴。
保湿力も高いので、乾燥肌の人にはピッタリでしょう。
「スティックファンデーション」は、ファンデーションの中で最も油分の多いタイプ。保湿力が高く、さらに、カバー力もあります。ただ、塗り方によっては厚ぼったい仕上がりになってしまうので、塗り方にはコツが必要。顔全体に塗るというよりも、カバーしたい部分にだけスティックファンデを使い、ほかはリキッドなどで仕上げるというミックス使いがおすすめです。
<乾燥肌に合うファンデーションはこれ!>
乾燥肌の人は、肌の水分量が低く、皮脂の分泌がほかの肌タイプに比べて少ないことが特徴です。
水分不足から皮脂分泌が盛んになると、ファンデーションが浮くとか寄れるなどのトラブルを引き起こす原因にもなります。
ですから、乾燥肌の人には、水分の多いリキッドファンデーションや油分が多いクリームファンデーションがおすすめ。
また、スキンケア成分を多く含むクッションファンデーションもピッタリでしょう。
スティックタイプもいいのですが、部分使いに留めることがベター。
一般的にパウダーファンデーションは、リキッドやクリームに比べると乾燥しやすいと言われますが、保湿力の高いものであれば、パウダーファンデーションの使用もOKです。
数ある商品から乾燥肌向けのファンデを選ぶには
乾燥肌の人には、リキッドやクリーム、クッションファンデが特におすすめですが、より細かく自分に合ったものを探すためには、自分がカバーしたい肌悩みを明らかにすることが大切です。
水分不足から肌が乾燥しやすいと感じているなら、リキッドファンデーションやクッションファンデ―ションを選びましょう。
くすみやシミなどカバーしたい部分が多いのであれば、クリームファンデーションがおすすめ。
ナチュラルな仕上がりを目指すなら、リキッドやクッション、しっかりとした仕上がりがいいならクリームタイプを選ぶなど、なりたいイメージで選ぶというのも、方法の一つです。
乾燥肌におすすめのファンデーション
乾燥肌の人がファンデーションを選ぶ時のポイントについて、おわかりいただけましたか。
続いては、乾燥肌の人に特におすすめしたいファンデーションについてご紹介します。
デパコス、プチプラ共に、特に人気の高いものを3商品ずつピックアップしました。
【デパコス】乾燥肌向けファンデ
◆RMK リクイドファンデーション
全9色/30mL/本体価格 4,500 円
RMKのロングセラーで、長年の愛用者も多いリキッドファンデーションです。
内側から輝くような自然なツヤ肌に仕上げることができると話題で、乾燥肌の人には特にピッタリ。
シルクエッセンスとシアバターが肌を保湿し、透明感のあるみずみずしい肌を演出します。肌にピッタリ密着するので付けている感じがないほど軽く、SPF14 PA++(ただしCoffee Brownを除く)と、肌に少ない負担で紫外線から守ってくれる優しい処方。
季節の変わり目でデリケートになりがちな肌質の人にも好評です。
◆THREE アンジェリックシンセシスファンデーションセラム
全8色/30mL/本体価格6,200円
国産のものやオーガニック素材を原料に使用するなど、肌に優しいコスメで人気のTHREE(スリー)。
天然由来成分を83%も使い、つけながらにしてスキンケアも叶えてくれるリキッドファンデーションです。
まるで美容液を肌につけているような感覚があるのは、セラム成分が油分を包んでいるから。塗った瞬間、まずセラムが肌に浸透し、オイルがあとから肌をカバーするので、肌の水分量が少ない乾燥肌の人には特におすすめです。
年齢を重ねることによって気になり始めるくすみやムラもカバーするので、エイジングケアにもピッタリ。
素肌力が上がったような、ツヤのある美しい仕上がりが長時間続きます。
◆イヴ・サンローラン アンクル ド ポー ルクッション
全8色/14g/本体価格 7,500 円
滑らかで上質な肌を目指した人におすすめのクッションファンデです。
肌にフィットしてよれにくく、重ね塗りをしても厚塗り感がないので、気になる肌のアラを自然にカバー。
自ら発光しているような、ふんわりとした明るい印象のフォギー肌を演出することができます。
持ち歩きに便利なコンパクトタイプなので、本来メイク直しがしにくいリキッドファンデでありながら、簡単に化粧直しが完了。
みずみずしい質感で保湿力が高いのに仕上がった時の表面はサラリとしているので、べとつきが苦手な人にもおすすめです。
【プチプラ】乾燥肌向けファンデ
◆MISSHA(ミシャ) M クッション ファンデーション モイスチャー
全2色/15g/本体価格 1,000 円
韓国コスメブランドのなかでも高い人気を誇る「ミシャ」のベストセラー。
「Mクッションファンデーション」には、今回ご紹介している「モイスチャー」のほか、カバー力に優れた「プロカバー」、陶器肌のような仕上がりが人気の「マット」と3種類あります。
クッションの中に沁み込んだリキッド状のファンデーションを専用のパフでポンポンと肌に乗せることで、ナチュラルな仕上がりのうるツヤ肌が完成。
スイレンやヤグルマギク、ダマスクローズなど、自然由来の美容成分を配合し、しっかりと閉じ込めてうるおい肌を叶えます。
SPF50+/PA++と紫外線カット効果が高く、密着してよれにくいなど、機能性の高さも人気で圧倒的なコスパの良さが支持されています。
◆インテグレート 水ジェリークラッシュ
全3色/18g/本体価格 2,000 円
コンパクトのメッシュ部分に専用スポンジを押し当て、水ジェリーをメッシュでくずしながら使う新感覚のファンデーションです。
どんな肌タイプにも好評のアイテムですが、みずみずしく仕上がることから、特に乾燥肌の人には人気が高いアイテム。
水分がベースになっているので皮脂と混ざりにくく、肌にぴったりとフィットして崩れにくいことが最大のメリットです。
空調などでインナードライになりやすい夏も、冷気にさらされて乾燥がひどくなりがちな冬もオールシーズン使うことができます。
付ける時は、スポンジを肌にあててこすりつけるように伸ばすのではなく、ポンポンと軽くたたいてなじませるようにすることがコツ。
こうすることで密着度が高まり、つけたての肌状態が長時間続きます。
◆MAYBELLINE NEW YORK フィットミーリキッドファンデーション
全14色/30g/本体価格 1,500 円
ドラッグストアやバラエティショップなど、全国のさまざまなところに展開し、手軽に手に入るコスメブランド、メイベリンニューヨーク。
手に入れやすい価格ながら、機能性に優れた本格的なコスメが揃うと人気です。
「フィットミーリキッドファンデーション」は、抜群のフィット感と、つけていないかのようなライトなつけ心地で、まるで素肌のような仕上がりが話題。
ちゃんと密着してくれるから肌からの水分蒸発が少なく、汗をかいても、乾燥する部屋にいても、長時間しっとりとしたツヤ肌が持続します。
全14色展開と、デパコス並みにカラーバリエーションが豊富。
必ずあなたの肌色に合う1色を見つけることができます。
乾燥しないファンデーションの塗り方
せっかく保湿力の高いファンデーションを使っていても、塗り方が良くなければ、乾燥したり崩れたりしてしまいます。
ファンデーションの持つ効果を高めるためは、コツを押さえた塗り方が必要です。
そこで、ファンデーションつけてから時間が経っても肌が乾燥しない塗り方をご紹介しましょう。塗る時の注意点も要チェックです。
これで乾燥知らず! しっとり肌が続くファンデの塗り方
1.洗顔後、化粧水を多めに使い、肌ベトつくくらいまで保湿する
2.化粧下地をまんべんなく広げる
3.ブラシにファンデーションをたっぷりとって、ティッシュなどの上でトントンと余分な粉を落とす
4.頬の内側から外側へ広げ、次にその他の部分にまんべんなく広げる
5.毛穴の気になる部分は、ポンポンと叩くようになじませる
6.ルースパウダーやプレストパウダーを同じようにブラシにとって薄付きに仕上げる
乾燥肌の人は、日中過ごしているうちに水分が肌から逃げていきやすいので、これでもかというくらいの十分な保湿が必須。
パウダーファンデーションには付属のスポンジがあることがほとんどですが、乾燥肌の人は、スポンジの摩擦が肌ダメージになりやすいので、できるだけブラシを使うようにしましょう。
ブラシでは持ち歩きにくいというのであれば、スポンジではなく、パフに変えるというのもおすすめ。
厚塗りにならないように、ファンデもルースパウダーなども薄付きに仕上げることが崩れない塗り方のコツです。
1.洗顔後、化粧水を多めに使い、肌ベトつくくらいまで保湿する
2.化粧下地をまんべんなく広げる
3.指のはらにファンデーションをとって頬に乗せ、素早く伸ばす
4.あらかじめ濡らしてから堅く絞ったスポンジを用意しておき、スポンジを軽く滑らせながら全体になじませる
5.小鼻や口元などの細かなところは、スポンジの角を使って叩き込むようにする
6.ルースパウダーやプレストパウダーをブラシにとり、薄付きに仕上げる
水分や油分が多いリキッドファンデ、クリームファンデの場合でも、十分に保湿をしなければ皮脂分泌が活発になり、崩れにくくなります。
ファンデが崩れると、肌の表面がカバーできず、肌の水分が逃げていきやすくなるので、しっかりと潤い補給してからファンデーションを塗りましょう。
塗る時の注意点として、スポンジはあらかじめ濡らしておくことがおすすめ。
乾いたまま使うと、つけたファンデーションだけでなく肌の潤いまで吸い取られてしまうので、硬く絞ってティッシュで余分な水分を吸い取ったものを使いましょう。
ファンデの密着度が上がり、みずみずしい仕上がりになります。
乾燥してきた時はどうすればいいの?
・乳液やジェルをファンデの上から塗る
・スティックタイプの美容液をファンデの上から塗る
ファンデーションの塗り方に工夫をしても、やはり乾燥してカサカサ肌になってしまうという人はたくさんいます。
そこで、メイクした肌が乾燥してきたという時には、「メイクの上からでもOK」などと表記のある化粧水を使いましょう。
保湿成分がファンデーションの上にとどまり、潤いを補給して、更なる乾燥を防ぎます。
乾燥がひどい時には、乳液やジェルを塗るという方法もおすすめ。
ただし、特に乳液には油分が含まれているので、たっぷり使うと崩れの原因になります。
乳液もジェルもほんの少量、こすらないように指で押さえて浸透させるのが理想です。
最近話題になっているのが、スティック型の美容液。
ファンデーションの上からポンポンとつけることで、毛穴落ちしたファンデーションが潤うとなじみやすくなり、表面が滑らかに仕上がります。
乾燥による崩れがひどい時は、ファンデと乳液混ぜることでポイントクレンジングし、上からファンデーションを塗りなおすという方法も効果的。
乳液クレンジング後、スティック美容液で保湿すれば、さらにみずみずしさがアップします。
乾燥を防ぐフィックスミストの使用がおすすめ
フィックスミストとは、メイクがすべて仕上がった後に吹きかけてコーティングするためのものです。
メイクコート成分がメイクを肌に密着させ、水分蒸発を防いで乾燥しにくい肌を作ります。
フィックスミストでは、コーセーコスメニエンスの「メイク キープ ミスト」(本体価格1,200円)やクラランスの「フィックス メイクアップ」(本体価格4,000円)などが人気。
皮脂浮きやヨレを防いでくれる効果もあり、崩れにくさに一役買ってくれます。
【まとめ】ファンデを塗ってもカサつかないメイクテクニックを習得しよう
メイクをしてもカサつかない肌になるためには、まず、自分の肌質に合った保湿力の高いファンデーションを選ぶことが大切です。
その上で、ファンデーションを塗る時のテクニックを工夫して、乾燥しにくい肌作りをすることもポイント。
ファンデーションを塗ってから時間が経つと乾燥する悩みを解消することができるでしょう。
保湿を重視した日々のスキンケアも重要なので、特に肌が乾きやすい乾燥肌の人は、化粧水でたっぷり保湿をして、弱った肌には美容液などで栄養補給し、クリームなどの油分でしっかりふたをしましょう。
素肌力アップもまた、カサつかない肌作りに効果的ですよ。