肘(ひじ)や膝(ひざ)の黒ずみが気になると、せっかくおしゃれをしても思い切りファッションを楽しむことができず、中にはコンプレックスを抱えている人も多くいます。
意外にも、自分で思っている以上に目立つ箇所。
膝や膝の黒ずみの原因はいったい何なのかを追求し、それを改善するための効果的な対策方法をご紹介します。
肘や膝の黒ずみの原因
そもそも、肘や膝の黒ずみはどうして起こるのでしょうか。
その原因を説明していきましょう。
原因1:角質肥厚
加齢や生活習慣の乱れなどが原因でスムーズにターンオーバーが行われないと、どんどん余分な角質が積み重なるようにして厚みを増します。
睡眠不足やストレスなどは、自律神経の調子を崩すもとになり、体のあらゆる機能が正常に働かず、ターンオーバーにも悪影響。
古い角質には、メラニン色素や肌の汚れなども含まれてうっすらと色がついていますが、それらがいつまでも肌に留まり、分厚く積み重なることで色が濃くなって、やがて黒ずみになるのです。
乱れた食生活や喫煙、大量の飲酒など健康を壊すような生活習慣も、黒ずみを生み出す原因。
ターンオーバーの周期を乱すだけでなく、皮脂の分泌過多や毛穴の詰まりで肌荒れを引き起こすなど、美容にとって一つもいいことはありません。
原因2:乾燥や紫外線ダメージ
肘や膝は皮脂腺が少なく、もともと乾燥しやすい場所です。
乾燥した肌はバリア機能が弱く、摩擦や紫外線によるダメージを受けやすいことが特徴。
肌は普段、適度な水分や油分によって肌細胞が隙間なくくっついていることで滑らかさをキープしていますが、乾燥していると肌細胞間に隙間ができ、例えて言うなら、乾燥して地割れした大地のような状態。
肌細胞の一つ一つが反りあがるようになるので、どの角度からもダメージを受けやすくなってしまいます。
こうなると、紫外線や大気中の汚染物質による刺激が肌の内側にダイレクトに届きやすくなるため、刺激に対する防御反応としてメラニン色素の生成が促され、肌の黒ずみが起こりやすくなります。
肘は自分の目から届きにくく、膝もついついお手入れを省いてしまいがちな場所。
保湿クリームや日焼け止めが行き届かないことで、余計に黒ずみを悪化させてしまうのです。
原因3:摩擦や炎症による色素沈着
肌の摩擦が日常的に続くと大きなダメージとなり、黒ずみを引き起こします。
肌の奥で生まれたメラニン色素は、通常ではターンオーバーによって表皮の上層に押し上げられ、角質が剥がれ落ちると共にやがて排出されます。
ところが、角質が厚くなったり肌が乾燥したりしていると古い角質が剥がれ落ちにくくなり、メラニン色素が表皮の中に留まったままの状態が続くことで、いつしか色素が沈着。
黒ずみとして定着してしまうのです。
洋服を着ていることによる摩擦や、体を洗う時に必要以上に強くこするなどの刺激が毎日のように続くと、色素沈着が深刻化。
ピーリングを行ってもなかなか解消せずに頑固なシミのようになってしまいます。
また、炎症による刺激によってメラニン色素が過剰生成されることで、炎症後色素沈着を起こすこともあります。
机に肘をついたり、床に膝をついたりする癖のある人は要注意。
肘や膝の皮膚は、何度も強い力を加えられることが刺激となって、出血や赤みがひどくなくても、知らぬ間に炎症を起こしていることがあります。
デスクワークが多く、1日中パソコンや書類などと向き合っている人や赤ちゃんのおむつ替え、子どもとの遊びなどで頻繁に床に膝をつく人に多く見られます。
原因4:汚れ
お風呂で体を洗う時、肘や膝までしっかりと洗っていますか?
肘や膝の黒ずみの原因の一つが、汚れです。
手の届きやすい腕やおなかなどの広く平らな面はきれいに洗っていても、肘や膝までは及んでいないという人が多いのです。
肘や膝が泡に包まれただけで満足してしまい、大してこすらずに洗い流してしまうので、汚れや角質を十分にオフできないままになってしまうのです。
汚れが十分に落ちていないことで、黒ずみのように見えているということがあります。
黒ずみの改善に有効な対策とは
対策1:クリームでしっかり保湿
乾燥しやすい箇所だからこそ、クリームでしっかりと保湿ケアをすることが一番の改善策です。
肌に潤いを与えることでキメが整い、肌の表面がどんどん柔らかくなります。
すると、ターンオーバーによって古い角質が剥がれ落ちやすくなり、クリーンになった肌に栄養がいきわたるようになることで肌の生まれ変わりを促進。
色素沈着を起こしていた箇所も、ターンオーバーの活性化でメラニン色素が肌の表面にスムーズに押し上げられ、黒ずみを薄くすることが期待できます。
対策2:定期的な角質オフケア
黒ずみの原因の大半は、余分な角質がたまっていることにあります。
ですから、市販のピーリングジェル石鹸、ゴマージュやスクラブなどでピンポイントケアをしましょう。
ただし、毎日行うとかえって肌への刺激になることがあるので、週に1度程度のスペシャルケアで十分。
あまり力を入れないようにしながら、優しくクルクルと円を描くように肌の上を滑らせるのがコツです。
ピーリング後は肌が乾燥しやすくなっているので、しっかりと保湿をすることを忘れないでくださいね。
効果的なタイミングは、お風呂上り。
肌が柔らかくふやけている状態で行うことで角質が剥がれやすく、ピーリングやゴマージュで肌をこする時にも負担が少なく済みます。
対策3:紫外線対策も忘れずに
脚や腕にはべっとりと日焼け止めを塗るものの、肘や膝には塗っていないという人が多いのではないでしょうか。
乾燥している部分だからこそ他の部分に比べて紫外線ダメージを受けやすいので、肘や膝にもしっかり日焼け止めを塗りましょう。
肘であれば、腕全体を覆うようなグローブやUVカット加工されたアウターを羽織ることでも効果があります。
対策4:美白コスメの使用も効果的
特に黒ずみの気になる部分には、保湿の他、美白化粧品の使用もおすすめです。
顔へのスキンケアと同じように化粧水、乳液、クリームのステップでお手入れをすると効果的。
美白化粧品には、シミやそばかすなどの色素沈着を防ぐ効果があるので、紫外線を浴びる機会の多い夏には特におすすめで、保湿ケアもできて一石二鳥です。
まとめ~ひじやひざの黒ずみをなくして全身美肌に~
肘や膝の黒ずみは、摩擦などによるダメージや乾燥などさまざまな原因で発生しますが、保湿をはじめとした日頃の丁寧なお手入れを心掛ければ改善が可能。
ターンオーバーは最低でも1カ月かかるので、毎日根気よくケアをすることで、数カ月後には効果が現れることが期待できます。
お風呂上りはお手入れのタイミングに最適で、顔のスキンケアのついでに肘や膝もケアするという習慣をつけるといいでしょう。
自分の黒ずみの原因を知った上で改善策を実践し、見た目に美しいボディを手に入れてくださいね。
【あわせて読みたい記事】