美しいバストラインは、女性の魅力をさらに高めてくれます。
しかし、ハト胸(鳩胸)がコンプレックスとなり、自分のスタイルに自信を持てないという人は多いもの。
ハト胸は、腰痛を引き起こすなど健康に悪影響を与えるだけでなく、どんな洋服を着てもしっくりこないとか、突き出たような胸が気になって見た目に自信が持てないなど、心身ともにダメージとなりがちですが、実はちょっとした生活習慣の見直しで改善することができるかもしれないのです。
鳩胸になってしまう原因や改善するための方法、ハト胸の人に合ったブラジャーの選び方など、余すところなくご紹介していきましょう。
この記事でわかること
鳩胸(はと胸)とは
鳩胸は、胸の中心に縦方向にある胸骨など、前胸部(胸壁)が前にせり出したようになっていて、胸が全体的に突き出たように見える状態です。
鳩胸の胸骨の形状のタイプは基本的に下記の3種類に分けられます。
・上部が突出して波打つようなラインになっているタイプ
・胸壁の片側が突出して左右がアンバランスになっているタイプ
もっとも一般的な形は、はじめに挙げた「く」の字を描くように突き出すタイプで、鳩胸全体の7割弱を占めると言われています。
服を着ている上からも明らかに骨が突き出ているような状態の人もいれば、それほどふくらみがわからず、自身が鳩胸であることに気づかない人もいるなど、症状の程度はさまざま。
特に女性の場合、程度の多少にかかわらず、乳房が異常に前に突き出ているように見えることや、いつも胸を開いた姿勢でいることで上半身がいかつい印象を与えることなど、コンプレックスとなりやすい症状です。
鳩胸になってしまう原因は?
先天性の疾患
先天性の骨の異常であり、その人が生まれつき持っている個性です。
現時点では、遺伝的な要素が強いと言われているので、兄弟や親せきに同じ鳩胸の症状を持つ人がいることがあるというのが特徴で、鳩胸の発症は防ぎようがありません。
幼少期に受ける健康診断などで異常所見を指摘されて気づくことの多い症状です。
後天性による場合も
生まれてきた時は前胸部の骨が正常でも、乳幼児期に「くる病」にかかることで鳩胸になることがあります。
くる病とは、ビタミンDなどの不足により骨が軟化し、変形してしまう病気。
最近では、都会で公園が少ないため外遊びができない、異常な暑さで屋外に出られない、紫外線に当たる機会が少ないことなどで、幼少期の体内でビタミンDが合成されにくくなり、くる病を発症する子供が多くなっていると言われています。
鳩胸を改善するための方法【治療・施術】
整体や矯正
鳩胸が軽度なのであれば、美容整体や骨格矯正でも効果的にケアできるでしょう。
鳩胸の改善を専門的に行っているところもあり、通い続けるうちに姿勢が良くなったとか、肩こりや腰痛が改善したなど、嬉しい効果を実感している人も多くいます。
鳩胸の手術
鳩胸は、心臓をはじめとした内臓の疾患を伴わないケースがほとんどなので、特に治療の必要はありませんが、服の上からも骨が突き出しているのが目立つとか、内臓の機能に支障をきたすなどの問題があれば、手術を行って治療することも可能です。
前胸部の突起が目立ってくるのが3歳から4歳くらいの年齢の頃なので、3歳以降であれば手術をすることができるという考えが一般的。
鳩胸のために開発された専用の矯正器具で改善を目指すという方法もあります。
診察や手術は、形成外科やより専門的な胸壁外科などで受けることができ、骨が矯正されやすい小学校入学前後の年齢時に行われるケースが多いですが、思春期や成人になってから気づく人もいるため、この年齢で手術をする人も。
多くの場合は健康保険が適用され、根本的に鳩胸を治すことができることが最大のメリットですが、胸元に切開傷が残ることや、入院・通院に日数がかかることがデメリット。
特に女性の場合、彼とのお泊りや水着を着る時など、新たなコンプレックスになり得るので、手術はよく考えて決断しましょう。
鳩胸を改善するための方法【セルフケア】
ブラジャーの見直し
毎日身につける下着は、実は正しく選べていない人がほとんど。
ブラジャーによってバストの形も大きく左右されるので、ブラジャーの見直しを行うことは鳩胸改善にも大切です。
鳩胸さんのブラジャーの選び方は、次の項目で詳しく紹介します。
鳩胸の人はバストが突き出している分、仰向けになった時にバストが外側に流れやすいため、ナイトブラを着用するといいでしょう。
バストにはクーパー靭帯と言って、バストの形や位置を支える結合組織があり、バストが激しく揺れることや妊娠、出産や授乳によって大きくバストサイズが変わることで伸びたり切れたりします。
一度形状が変わると元に戻らないので、ブラジャーでしっかりとバストを固定することが、美乳をキープするために大切なポイント。
ナイトブラは、寝ている間の仰向け姿勢や寝返りなどによって動いてしまうバストをしっかりと固定することで、垂れ胸や離れ乳を防いでくれるので、鳩胸の人には特におすすめです。
ストレッチやヨガ
鳩胸は、胸が開いている分、背中側にある肩甲骨が閉じてしまっているため、これを開くように前に腕を伸ばすなど、ストレッチで肩甲骨を緩めることが大切。
ヨガであれば「猫のポーズ」が効果的です。
四つん這いになり、膝をついたところを肩幅くらいに開いてスタンバイ。
床に手をついたまま両腕を前に大きく出し、顔や胸を床に近づけるようにして背中を伸ばすことで、肩甲骨や胸骨をストレッチします。
鳩胸矯正のためのストレッチやヨガは「youtube」などの動画配信サイトで検索するとたくさんあがってくるので、参考にしてみてください。
胸に重りを乗せる
仰向けになった時、胸骨の突起部分におもりを乗せることも鳩胸改善のためのポピュラーな方法の一つです。
おもりは、自分の胸に乗せて重さを感じるものであればなんでもいいのですが、おすすめは水を入れた2Lのペットボトル。
毎日数分で大丈夫なので、継続することで改善が期待できます。
早く治したいからといって必要以上に重いおもりを乗せるのは危険です。
カラダの負担を考えて注意しながら判断してください。
ハト胸さんのブラジャーの選び方
デイリーケアとして大切になってくるのがブラジャーの選び方。
ブラの選び方次第では痛みを伴ったり、悪化してしまう可能性も。
毎日を快適に過ごすためにも、鳩胸に合ったブラ選びをしましょう。
ハーフカップ or 3/4カップでノンワイヤーがGOOD
鳩胸の人はバストの上部が突き出していることが多く、フルカップのブラジャーだときつく感じてフィットしづらいと言えます。
鳩胸の人には、バストの下をカバーして支えるようなハーフカップや3/4カップのブラジャーがおすすめ。
上部まで覆う布がないことで圧迫感がなく、快適に着用することができます。
また、突き出した胸骨にワイヤーが当たると痛みを感じたり、擦れて傷になったりすることがあるので、ワイヤーの入っていないタイプのものを選ぶといいでしょう。
ナイトブラも必須
上項で紹介したように、鳩胸さんこそナイトブラを着けて、寝ている間もバストケアをしてあげるのがおすすめ。
骨格が問題で起こっている鳩胸でも、その上にある脂肪(胸)の付き方で、鳩胸がより目立ってしまう可能性があります。
バスト崩れがしやすい寝ている間も、ナイトブラでバストをサポートし、美しいバストラインをキープしてあげることも大切なのです。
まとめ~鳩胸を少しでも改善できるように~
鳩胸は、女性を悩ますコンプレックスとなりがちですが、軽度であるなら日常の心がけ次第で改善することが可能です。
ご紹介の内容を参考にして、ぜひ毎日の生活に鳩胸改善方法を取り入れてくださいね。
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