最近まつ毛がスカスカだとか、ボリュームがなくて目元がパッとしないなどと悩んでいる人はいませんか。
もしかするとそれは、まつ毛貧毛症の症状かもしれません。
そこでここでは、最近増えているまつ毛貧毛症についての詳しく解説しましょう。
「原因は?」「治療はできる?」「何科を受診すればいいの?」「治療薬、治療費は?」など、あらゆる疑問にお答えします。
まつ毛貧毛症を予防、改善するためのアドバイスも合わせてご紹介します。
この記事でわかること
まつ毛貧毛症とその原因とは?
まつ毛貧毛症とは、健康な状態の時のまつ毛と比べて、まつ毛が少なかったり細かったりする状態のことです。
まつ毛の短さも症状の一つで、全体的にまつ毛のボリュームのなさが気になるという人は、まつ毛貧毛症である可能性があります。
まつ毛貧毛症を引き起こしてしまう原因をいくつかご紹介していきます!
日々のまつ毛へのダメージ
ビューラーはアイメイクの時に必ず使うという人が多いですが、実は、まつ毛に大きなダメージを与えるアイテムです。
まつ毛は、ほかの部分の毛よりも浅いところに毛根があるため、少しの力でも非常に抜けやすくデリケート。
まつ毛を強く引っ張ったり、根元からグイっと上げるようにして使っていると、毛根に大きな負担がかかります。
ホットビューラーの熱はまつ毛を乾燥させ、ツヤを失う原因に。
また、つけまつ毛やマツエクは、その重さがまつ毛に負担をかけます。
特につけまつ毛は、重みだけでなく、グルーの成分やはがす時の負担もダメージになるので要注意です。
クレンジングの際に強くこすることも問題。
ごしごしこすることは、強引にあらゆる方向に引っ張っていることと同じなので、まつ毛が抜けやすくなってしまいます。
濃いアイメイク
アイシャドウやマスカラなど、目元にたっぷりとアイメイクをしていると、クレンジングで完全に落としきることは難しいもの。
どんなに丁寧に洗っても、粒子やラメなどが残っていることがほとんどです。
まつ毛の根元にメイク汚れが残っていたり、毛穴をふさいだりしていると、まつ毛の成長を妨げます。
皮膚の乾燥や疾患
乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮ふ炎や乾癬などの疾患のある人は、目元の皮膚が乾燥しやすい状態。
バリア機能も弱く、特に季節の変わり目には赤みなどの炎症を起こして、目の周りの皮膚が荒れてしまいがちです。
まつ毛を支える皮膚が荒れていると栄養がいきわたりにくくなるので、まつ毛が細くなったり、元気なまつ毛が生えにくくなったりと、まつ毛貧毛症を引き起こす原因になる可能性があります。
加齢によるもの
年を重ねると、体だけでなく、まつ毛も老化していきます。
長年のアイメイクによる蓄積ダメージや、まつ毛を支える根元の皮膚のたるみ、ハリのなさなどがまつ毛全体を衰えさせるのです。
まつ毛の生える土壌に元気がなくなることで、まつ毛もその影響を受け、細さや薄さ、ハリのなさや乾燥などが起こるようになります。
まつ毛貧毛症だと思ったらどうすればいい?
皮膚科が一般的
まつ毛貧症の疑いがある場合、何科に診療すべきなのか分からないですよね。
まつ毛貧毛症は、皮膚科で治療することが一般的です。
ですから、何科を受診すればいいか迷った時には、まずは皮膚科に問い合わせてみましょう。
ただし、皮膚科によっては治療を実施していないところもあるので確認が必要。
病院によって、眼科や形成外科、耳鼻咽喉科などで治療を行っているところもあります。
まつ毛貧毛症の治療はまずカウンセリングから
クリニックでは、まつ毛貧毛症になった原因を探るカウンセリングがあり、その上で生活習慣の指導やケア方法のアドバイスなどを受けます。
その人に合った治療法を提案してくれます。
治療薬の処方
治療薬が必要だと判断されれば、治療薬が処方されます。
医師の診察を受けて、まつ毛貧毛だと診断されると、まつ毛に塗る薬が処方されます。
この治療薬は「グラッシュビスタ」といって、まつ毛貧毛症の治療薬として広く使われているもの。
これに含まれるビマトプロストという成分の作用で、まつ毛の発毛を促し育毛を促進します。
植毛をすることも
あまりにもまつ毛が少ないとか、発毛できる毛包がないなどの場合は、植毛をすることも。
自分の頭皮の組織と毛を必要なところに植えてして、まつ毛の本数を増やします。
植毛は手術なので、形成外科などで行われることが多いです。
まつ毛貧毛症の治療費は?
基本的に全額自己負担
まつ毛貧毛症は自由診療。
診察の時にかかるお金だけでなく、治療薬の投薬や手術などもすべて治療費は全額自己負担になります。
診察は、2,000円~3,000円が相場。
もっともポピュラーな治療薬「グラッシュビスタ」は、2万円~3万円で、クリニックによって料金が違います。
「グラッシュビスタ」は約70日分なので、継続するのであれば、2か月~3か月に1度診察に通うことが必要になるでしょう。
植毛は、30万円から40万円と治療費が高額ですが、この中にカウンセリングからアフターケアまで料金が含まれていることがほとんどです。
まつ毛貧毛症にならないためにできる改善と対策とは
まつ毛美容液でのケア
まつ毛貧毛症の予防、改善対策には、まつ毛美容液を使うことが有効です。
まつ毛美容液には、まつ毛の乾燥を防ぐ保湿成分や、ダメージを補修するための成分が含まれており、日々受けるダメージから守ってくれる効果があります。
また、まつ毛の根元に栄養を与えることで、抜けにくく、健康なまつ毛が生えてきやすい環境を整えてくれる効果も。
特にマツエクをしている人は、24時間常にまつ毛に負担がかかりっぱなしなので、ぜひまつ毛美容液を使ったケアをしましょう。
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マツエクやアイメイクはほどほどに
マツエクやビューラーを使ったアイメイクは、まつ毛に負担をかけます。
また、マスカラを落とすとき、クレンジング剤を使ってゴシゴシこするようにすることも、まつ毛が抜けやすくなってしまう原因。
まつ毛になるべくダメージを与えないための予防対策としておすすめなのが、アイメイクを控えることです。
毎日するのもいいのですが、まつ毛の負担も考えると、仕事や学校のない休日にはできるだけお休みすることがおすすめです。
また、クレンジングをする必要のないメイク用品に変えるという対策もあります。
最近では、石鹸オフできるアイメイクコスメも多く発売されており、簡単なケアでいつも目元を清潔に保ち続けることができます。
マツエクは正しくお手入れをしていればまつ毛を傷める可能性は低いといわれていますが、エクステの重さや、タオルなどに引っかかった時に引っ張られる衝撃はまつ毛にダメージを与えます。
常にマツエクをし続けるのではなく、時にはオフをして休ませる期間を作ってみるのも、予防や改善のためにいいでしょう。
まつ毛に負担がかかりにくくなることで、まつ毛貧毛症の症状の改善が期待できますよ。
生活習慣を整える
生活習慣が乱れると、血流が滞りやすくなり、まつ毛にまで十分に栄養が届かなくなります。
また、パソコンやスマートフォンを使いすぎて目の周りに疲れがたまることもよくありません。
栄養豊富な食事をとることも大切。
摂取した栄養は、はじめ、生命維持に必要な内臓に優先的に運ばれ、髪の毛や爪先には残りが届けられます。
ですから、偏った食事はまつ毛や髪の毛などの美しさにも影響するのです。
現代人にとって、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事を摂ることは意外に難しいこと。
毎日の健康への心掛けが、まつ育にも役立ちます。
まとめ~日頃からのまつ毛ケアでまつ毛貧毛症を対策しよう~
健康で美しいまつ毛が生えそろっていると、華やかで明るい印象になりますよね。
目元は、その人の第一印象を大きく左右するパーツです。
まつ毛美容液や様々なケアを試してもなかなかまつ毛が元気にならないという人は、まつ毛貧毛症かも。
一度クリニックでの診察を受けてみるといいでしょう。
最後にご紹介した、まつ毛貧毛症を予防するためのセルフケアもぜひ実践してみてくださいね。
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