植毛というと、男性の頭髪向けというイメージが一般的ではないでしょうか?
実は、この植毛技術をまつげに生かした「まつげ植毛」が、いま女性たちのあいだで話題になっているんです。
ただ、まつげ植毛に興味はあっても「危険性はないのだろうか?」「痛そう…」「すごく高いのでは?」と不安を感じている人も少なくないでしょう。
今回は、まつげ植毛が気になっている人に向けて、まつげ植毛の安全性や痛みの程度に加え、費用や治療の流れをくわしく解説していきます。
まつげ植毛とはどういうものか、メリットやデメリットとあわせてチェックしていきましょう。
この記事でわかること
毛を移植する?!まつげ植毛とは
まつげ植毛とは、外科的手術によって自分の髪の毛を睫毛の生え際に1本1本植えるまつげ移植のこと。
医療行為になるため、手術は専門の病院で医師の手によっておこなわれます。
手術では、髪の毛を数センチ程度、根元の皮膚ごと切り取り、この毛根付きの地毛(ドナー)を、植毛部分へ1本ずつ植え付けていきます。
少し怖い印象を持つ人もいるかもしれませんが、マツエクやつけまつ毛にはない「仕上がりが自然」「睫毛が抜けてもまた生える」といった特徴により、まつ毛植毛手術に興味を抱く女性は少なくありません。
クリニックでは「まつげ植毛」だけでなく「眉毛植毛」をやっているケースも多いです。
自まつげを増やしたい人や眉毛が薄くて悩んでいる人にとって、エクステやつけまつ毛などの作り物ではない天然の地毛を移植できる植毛は、大いに興味のわく治療かもしれません。
植毛は美容大国の韓国でもとてもポピュラーで、しかも日本に比べて値段が安い傾向にあるので、わざわざ渡航費をかけて韓国まで手術を受けに行く人もいるのだとか。
ただ、言葉が通じなくて意思の疎通がとりづらかったり、何かあったときにアフターフォローを受けにくかったりというデメリットもあるため、よほどの事情がないかぎりは国内のクリニックで治療を受けるのがよさそうです。
まつげ植毛のメリット&デメリット
それでは、まつげ植毛をおこなう「メリット」と「デメリット」を具体的にみていきましょう。
まつげ植毛のメリット
【効果が長く続く】
まつげ植毛の最大のメリットは、効果の持続性がある点。
しっかり生着すれば「自まつげ」となり、抜けてもまた生えてくるため半永久的に持ちます。
そのため、まつげない人は悩みを根本から解消できるうえに、部分的にまつげがない、白髪まつげを目立たせたくないといった悩みにもとても有効な治療です。
【負担が少ない】
エクステやつけまつ毛を付ける際に使われる接着剤は刺激の強いものも多く、安全性が高いとはいえません。
接着剤が目のなかに入ったり粘膜に付着したりすると、しみたりかゆくなったりなどのアレルギー症状が出ることもあり、皮膚の弱い人には危険なケースもあります。
エクステやつけまつ毛を付けるたびに、そうした刺激が目元に加わるのはあまり好ましい状況とはいえないでしょう。
その点、まつげ植毛は自毛なので、このような刺激物によるトラブルの危険性は極めて低いです。
また、手術で痛い思いをするのではないか…?と不安に思う人がいるかもしれませんが、きちんと麻酔を使うので痛みは比較的少なく、手術の当日からシャワーも可能です。
【メイクの時短が可能】
まつげ植毛をすると、太さも長さも十分なまつげになるため、つけまつ毛やマスカラといったアイメイクの手間が減る傾向にあります。
これらに時間が掛かっていた人は、これまでよりメイク時間を大幅に短縮できるかもしれません。
慌ただしい朝に、5分10分の時短はとてもありがたいものですね。
まつげ植毛のデメリット
【手術の費用が高額】
まつげ植毛の費用は、何十万円とたいへん高く、気楽に試せるような金額ではありません。
費用対効果を考え、自分にとって手術をおこなう価値があるのかどうか事前によく検討することが大事です。
ただ、これまで定期的にマツエクやまつ毛パーマ等をしていた人は、まつげ植毛によってそれらの出費がなくなるため、長い目で見ればおトクともいえます。
その点で、まつげ植毛は最初に大きな費用がかかるものの、ランニングコストはいいといえるでしょう。
【メンテナンスが必要】
もともと毛髪だった毛をまつげに移植するため、まつげより長く伸びたり、生える向きが本来のまつげとは異なったりして、のちにメンテナンスが必要になることもあります。
定期的にまつげをカットしたり向きを調整したりといった手間が生じるため、これらのケアを面倒に感じる人もいるかもしれません。
また、下まつげは「逆さまつげ」になるケースもあるので要注意。
事前のカウンセリングでは、こうしたリスクについて医師の話をよく聞いておくことが肝心です。
【生着率が低いケースもある】
植毛したまつ毛は、100%生着するわけではありません。
生着率は一般的に5~9割といわれており、個人差が大きいです。
まつげ植毛の体験談のなかには、せっかく植毛をしたのに生着率が悪く、「ムラができた」「見た目が不自然」などの失敗例もあります。
手術を受けても、このようにうまく行かないケースもあるということは知っておいた方がよいでしょう。
まつげ植毛の費用や治療内容を調査
ここでは、まつげ植毛の手術を受けられる場所、手術にかかる諸費用、治療時間や通院期間の目安をお伝えします。
まつげ植毛はどこでできる?
まつげ植毛は医療行為のため、手術を受けるには専門の病院やクリニックを受診する必要があります。
ただ、美容専門の病院やクリニックでもまつげ植毛を扱っていないところがあるので、最初によく確認しておきましょう。
クリニック選びの際は、症例数や口コミなどを参考にするのもよいですが、自宅から通いやすいところを選ぶことも大切です。
カウンセリング、手術、アフターケア等と、何度か足を運ぶことになるため、通うのに時間が掛かり過ぎたり交通費が高額になったりするようなクリニックを選んでしまうと、通院が負担になってしまいます。
まつげ植毛の治療内容
まずはクリニックへ予約を入れます。
その後、基本的には医師とカウンセリングをおこない、植毛部位などのこまかい治療内容を決めていきます。
手術は、一般的に後頭部の頭髪を毛根がついた状態で切り取って「ドナー」をつくり、1本ずつ目の生え際へ植えていくという手順でおこなわれます。
麻酔をかけるので、手術中の痛みはさほどないでしょう。
もし痛みを感じた場合は、すぐに医師へ伝えて対応してもらいましょう。
手術にかかる時間は、おおよそ1~2時間です。
手術が終わって麻酔が切れてくると、治療箇所がチクチク痛むので、痛みの状況に応じて適切なケアをしてもらいましょう。
手術の当日からシャワーも可能ですが、治療箇所は内出血や腫れが生じることもあるため、しばらくは用心深く経過を見守ってください。
ダウンタイムは通常1~2週間ほどです。
この間に移植したまつげはいったん抜けていきますが、のちに再び生えてくるので心配いりません。
何度か通院をくり返し、医師からOKが出れば治療完了です。
個人差はありますが、通院が終了するのは手術から数週間後が目安です。
まつげ植毛にかかる費用
まつげ植毛は、保険治療ではなく「自費治療」になります。
値段は、植毛の本数で決まるケース、まつげ上下で金額が分かれているケースなどがあります。
両目の上下まつげに植毛した場合、約50万円~100万円以上と、クリニックによってかなり開きがあるため、予算と相談しながらクリニックを選んでいきましょう。
ただし、まつげ植毛はとてもデリケートな手術のため、確かな技術をもったクリニックであることが病院選びの最優先ポイントです。
まずは情報収集からはじめ、よいクリニックをしっかり見極めていくことが肝心です。
【まとめ】デメリットも理解してまつげ植毛を検討しよう
まつげ植毛を希望する場合は、プラス面とマイナス面をきちんと把握したうえで検討することが大切です。
手術費用も高額であり少なからずリスクもともなうため、まずは「まつ毛美容液」などの手軽なものから試してみてもよいかもしれません。
自分にとっていちばん負担の少ない方法で、理想のまつ毛に近づけていきましょう。
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