「髪は女の命」という言葉もあるように、女性にとって髪は自分自身のシンボルともいえる大切なもの。
同時に、周囲の人たちに対し、自分の印象を大きく左右するパーツでもあります。
お肌同様に、周りの人によい印象を与えるステキな髪でいたいですよね。
人に好感を持ってもらえるのは、いったいどんな髪なのでしょうか。
今回は「印象のよい髪づくり」に注目し、好印象な髪の特徴、NGなヘアケア習慣、美髪づくりに最適なヘアアイテムなどをご紹介します。
この記事でわかること
人の印象の7割は髪で決まるって本当?
美容業界では、人の第一印象は髪で7割が決まるといわれます。
なぜ髪が人にそれほど強い印象を与えるのでしょうか。
どうして髪が人の印象に影響を与えるの?
人の第一印象の7割を占めるという「髪」。
また、ある企業のおこなったリサーチでは、さらに注目の結果が出ています。
「見た目の年齢を決める要素」として「髪が重要」と答えた人が何割かを示すデータがあるのですが、その数字はなんと9割以上。
この結果によれば、多くの人は「髪の状態によってその人の見た目年齢を判断している」ということになります。
見た目が何歳に見えるかは女性にとって非常に重要ですから、髪によって若く見られたり老けて見られたりする事実は非常に興味深いですね。
髪の状態がよければ年齢より若く見られる可能性が高いということになり、髪は若々しさを保つための重要なパーツといえるでしょう。
ほかにも、髪の毛に関する心理学的研究や論文などが多数あり、多くの人が髪のもつ特性に対して深い興味を抱いていることが伺えます。
髪の印象について書かれた本も販売されている
実は、女性の髪の与える印象については、本も多数出版されています。
著者である佐藤友美さんは、本の中で「髪はほぼ、顔」「髪がきれいだとDNAがよく見える」と言っています。
とくにDNAに関しては「男性は本能的にそう感じるようだ」と書かれており、髪の美しさが男ウケのよさにつながることを納得させられます。
美容師の津村佳奈さんの著書。
「服がシンプルでも髪次第でオシャレに見える」とし、ヘアケアのコツや髪のフォルムの作り方などをアドバイスしています。
こちらも美容師の牛尾早百合さんが書かれています。
「ヘアを変えればあなたは10歳若返る。」というコピーで、人はどんな髪に魅力を感じるのか、どんなケアをすれば理想の髪に近づけるのかを指南。
どの本も、髪で印象変わることを具体例とともに紹介しています。
髪は女の命!印象がいい髪&悪い髪
印象がいい髪と印象が悪い髪はそれぞれどんな特徴があるのか、具体的にみていきましょう。
印象が悪い髪質とは
印象が悪い髪は、老けて見えるだけでなく何となくだらしない印象を与えてしまい、男ウケはもちろん女ウケも悪くなってしまうので注意しましょう。
印象が悪いのは、次のような髪です。
・髪質がゴワゴワ
・髪の毛ボサボサ
・皮脂が多くベタっとしている
・枝毛や切れ毛が多い
このような状態では、いくらきれいなカラーリングをしていてもカットがオシャレでも魅力半減です。
周囲にも不潔な印象を与えてしまいかねません。
「もう半年以上も美容院に行っていない」というような人は要注意。
半年も髪を切らないと、毛先は不揃いになり髪の傷みやパサつきも生じて、髪の印象はかなりダウンしているはずです。
印象がいい髪の状態とは
一方、印象がいい髪は以下のとおり。
・サラサラしている
・ふんわりと柔らかい
・しなやか
・ハリがある
これらを見てもわかるように、髪の印象のよさは「質感重視」です。
見た目の雰囲気は髪型で変わることも多いですが、「よい印象」となると話は別。
サラサラツヤツヤな髪の毛は清潔感があって好印象ですし、ふわっと揺れるような柔らかい髪の毛は女性らしさや可愛らしさを感じさせます。
なかでもとくに意識したいのは、やはり「髪のツヤ」。
思わず手を触れたくなるような輝く髪のツヤは、女性の美しさと健康の象徴です。
ツヤを目指したケアを続けることで、自然に髪状態がよくなり、ハリやうるおい、サラサラヘアを手に入れることができるでしょう。
女性の印象を悪くする!非モテ髪をつくる原因
ゴワゴワ、ボサボサな髪は、周りの印象を悪くするだけでなく自分も気が滅入ってしまいますね。
どうして髪質が悪くなってしまうのか、原因を見ながら解決法のヒントを見つけていきましょう。
【非モテ髪の原因①】紫外線
髪が紫外線を浴びると、髪に含まれるたんぱく質やメラニン色素が分解されてしまいます。
すると、髪がダメージを受けて色が薄くなったりパサパサしたり切れ毛が増えたりしてしまいます。
また、頭皮が紫外線の害を受けることで、新しく生えてくる髪にも悪影響が及ぶことも。
紫外線の強い春~夏は、帽子や日傘を使って、徹底的に紫外線を避けるようにしましょう。
【非モテ髪の原因②】ドライヤー
濡れた髪は非常に傷みやすいため、洗髪後はなるべく早くドライヤーで髪を乾かすことが重要です。
でも、ドライヤーの使い方によってはさらに髪の傷みをひどくしてしまうリスクがあるので気をつけましょう。
必要以上に髪を絡ませながら乾かしたり、度を越して長時間ドライヤーの熱を髪に当てたりすると、キューティクルが破壊されてパサパサ髪やゴワゴワ髪の原因になってしまいます。
【非モテ髪の原因③】パーマ・ヘアカラー
パーマをかけたりカラーリングをしたあとに、髪が目に見えて傷んでしまったという人は多いのではないでしょうか。
パーマやカラーリングに使う薬剤は非常に強いアルカリ性で、髪の毛につけるとキューティクルに少なからずダメージを与えます。
とくに、安い市販のカラーリング剤や白髪染めはとくに髪への刺激が強いので、髪質の悪化を防ぐにはできれば使用を避け、美容院で染めてもらうのがおすすめです。
【非モテ髪の原因④】コテ・ヘアアイロン
コテやヘアアイロンは今やヘアセットに欠かせない道具ですが、これらの熱は髪にとってあまり歓迎できるものではありません。
髪が濡れたまま使用したり、適温を超えた熱さで髪に当てたりすると、髪の毛のタンパク変性によって髪内部のたんぱく質に異変が生じ、髪質が変わってしまいます。
【非モテ髪の原因⑤】ストレス
ストレスが原因で円形脱毛症などのトラブルを経験した人はいませんか?
人はストレスを溜めると血管が収縮して血行が悪くなります。
すると、頭皮までしっかり栄養が届かなくなってしまい、髪の質が落ちたり抜け毛の原因になったりと、髪へ悪影響が及んでしまいます。
当然、ツヤやハリ、コシもなくなり、髪の見た目も悪くなっていくことに…。
髪質が変われば印象も変わる!美髪をつくるには
ここからは、髪の質をよくして「美髪」「モテる髪」をつくるための方法を具体的に解説します。
ヘアケアアイテムの効果的な使用方法から髪のデイリーケアまで、幅広くご紹介しますので、ぜひお試しください。
髪の印象をよくする【ドライヤーの使い方】
ドライヤーは、時間のかけ過ぎもその逆もよくありません。
髪が半乾きのまま放置していると、枕などとの摩擦で髪が傷んでしまいますし、同じ箇所ばかり続けて温風を当てているとやはりダメージを与えてしまいます。
ドライヤーは髪の根元から風を当ててしっかり乾かし、適度な使用時間を守りましょう。
髪の印象をよくする【ヘアアイロンやコテの使い方】
ヘアアイロンやコテは設定温度が重要です。
カールがつきにくい髪質の人は高温で使用するのがおすすめではありますが、高くても180℃を超えないように気をつけましょう。
また、同じ箇所に何度もヘアアイロンやコテを当てるのもNGです。
ヘアケアアイテムの見直し【シャンプー】
日々使っているシャンプーはどのようなタイプでしょうか。
実は、使用するシャンプーで髪質が変わるのはよくあることなんです。
合わないシャンプーを使うと、かえって髪がゴワついたりフケが出たりすることもありますが、その逆に、シャンプーによって髪にツヤが出たり、まとまりがよくなったりすることもめずらしくありません。
髪質改善を目指すなら、まずはシャンプーの見直しからはじめましょう。
【アミノ酸シャンプー】
髪が傷みやすい人、乾燥しがちな人には、「アミノ酸シャンプー」が最適です。
アミノ酸シャンプーは低刺激で髪と頭皮にやさしく、洗い心地もマイルド。
髪へのダメージを最小限におさえられるので、いま髪質が悪くて悩んでいる人も、使い続けるうちに徐々に髪が健康に近づき、ツヤやコシを取り戻すことも可能です。
また、お肌と同じ弱酸性なので、敏感肌の人でもわりと安心して使える点がメリット。
パサつきやゴワつきなど、髪の問題を解消するなら、まず最初に試してもらいたいシャンプーです。
【石けんシャンプー】
ナチュラル志向の人に人気のある「石けんシャンプー」。
余計な合成添加物がフリーで安全な処方のため、敏感肌の人やアトピー体質の人に愛用者が多いです。
ただ、石けんシャンプーは髪がきしみやすく石けんカスが出る点がデメリット。
また、きしむ髪を無理にブラッシングして、かえって髪を傷めてしまうケースも。
成分的には申し分のない石けんシャンプーですが、使い心地や髪への負担から、かなり難易度の高いシャンプーといえます。
そのため、よほどこだわりの強い人でない限りは、石けんシャンプーよりアミノ酸シャンプーを選ぶのがベターでしょう。
【ノンシリコンシャンプー】
ノンシリコンシャンプーのよさは、ツヤ感やコシをアップさせて、髪質向上の効果が期待できるところです。
髪が軽くなるのでふんわり感が出たり、パーマがかかりやすくなるなどのメリットも。
一方、デメリットは、髪の毛をコーティングするシリコンが入っていないので、指どおりが悪くなったり、きしみやすくなったりすることです。
もし実際に使用してストレスがないようであれば、成分的にはノンシリコンの方がおすすめ。
ただ、少量のノンシリコンならかえって髪の絡まりやダメージを防ぐ効果があるので、使用感や自分の髪に合ってるかどうかで決めるのがいいでしょう。
【エイジングケア向けのシャンプー】
髪の毛のツヤやハリの低下、白髪や薄毛などの年齢サインに対し、エイジングケアを目的としたシャンプーがあります。
これらの髪の老化対策として有効なのが、頭皮のケアを徹底すること。
エイジング世代向けのシャンプーは、適度な洗浄力を持ちながらも、しっかり潤いを補充してくれる商品です。
上でご紹介したアミノ酸シャンプーはこの点でも非常におすすめですが、エイジングケア向けのシャンプーには、ほかにも抗酸化作用を持つ成分や、育毛剤成分が配合されたものもあります。
上手に足りないものを補ってくれるシャンプーを選んで、老化と髪質低下を防いでいきましょう。
ヘアケアアイテムの見直し【トリートメント】
髪に栄養を与えるトリートメントも、ヘアケアの重要なステップです。
種類が多く、選び方に迷うアイテムですが、基本は自分の髪質に合わせて選ぶのがベスト。
トリートメントは、まず「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」のふたつに分けられます。
洗い流さないタイプの方がより髪の補修効果に優れているので、髪の状態に合わせて使い分けましょう。
通常は洗い流すタイプのトリートメントで十分ですが、カラーリングやパーマで髪の傷みが進行している場合は、洗い流すタイプと洗い流さないタイプのダブル使いもおすすめ。
そして、トリートメントは髪のダメージ補修以外にも「髪質改善効果」が期待できます。
髪のうねりや広がり、ゴワつき、パサつきも、トリートメントを変えたら髪質が変わったという例は少なくありません。
トリートメントの種類には、以下のようなものがあります。
【ミルクタイプ】
髪の毛へのなじみがよく使いやすいミルクタイプ。
しっとりと潤いを足して、広がりにくい髪に仕上げてくれます。
【クリームタイプ】
ミルクタイプより、さらに髪の保護に優れたクリームタイプ。
たっぷり潤いを補充し、髪のコーティング効果もあるので、髪のまとまりが欲しい人や、より万全なダメージケアをしたい人に向いています。
【ミストタイプ】
サラサラした使い心地で軽い仕上がりが特徴のミストタイプ。
重めの仕上がりが苦手な人には最適です。
ほかのトリートメントの下地に使用するケースも。
洗い流さないタイプなら、外出先で手軽に使えて便利です。
【オイルタイプ】
オイルタイプは保湿力がとても高いので、パサパサ髪の人、枝毛や切れ毛に悩んでいる人におすすめ。
ドライヤーを使う前につけると、熱から髪を守ることができます。
ヘアオイルは必須
髪にうるおいとツヤをプラスし、乾燥を防いで美髪づくりに貢献してくれる「ヘアオイル」。
保湿だけでなく、摩擦から髪を守ってくれるので、髪のダメージ予防に最適です。
髪の表面をオイルでコーティングすることでツヤ感が増し、さらにオイルの保湿効果でパサつきやゴワつきといった髪質トラブルを改善できるので、髪質をよくするには必須のアイテムといってよいでしょう。
つけ過ぎると髪の毛がギトギトになってしまうので、使う量に注意。
また、頭皮につくとベタつきの原因になるので気をつけてください。
つけるときは、少量を手のひらにとり、髪の先端から馴染ませていくのがコツです。
【まとめ】女性がキレイになりたければ髪を整えるべし
「髪質が変わると印象が変わる」というのは、多くの人が実感していることでしょう。
ツヤのあるしなやかな髪の持ち主は、それだけでエレガントな雰囲気をまとうことができます。
誰から見ても好印象な髪を目指し、髪型よりもまずは「髪質」へ意識を向けてみましょう。
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