「湯シャンプー」という言葉を聞いたことはありますか?
最近、芸能人の間でも話題になっている、シャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗う方法です。
シャンプーを使って髪を洗うことが当然のことになっていますから、シャンプーを使わないなんて髪の毛がベタベタになりそう、抜け毛が増えそう…と心配になってしまう方も多いでしょう。
でも、湯シャンプーは頭皮や髪の毛トラブルの対策になると言われているんです。
具体的にどんな効果があるのかまとめてみました。
そもそも湯シャンプーとはどんな方法?
湯シャンプーは「シャンプー」という言葉はつくものの、シャンプーは使いません。
40℃ほどのお湯で、髪や頭皮の汚れを落とす方法を湯シャンプーといいます。
シャンプーを使うと皮脂が落ちすぎてしまい、本来頭皮や髪が持っているバリア機能が損なわれ、それが原因になって頭皮や髪のトラブルなどになってしまうのです。
お湯に油分のあるものを触れさせるとフワッと油が広がります。
湯シャンプーはそんなイメージ。
ただ、頭皮や髪の油や汚れが落ちるということは、「やりすぎ」も良くないということになります。
湯シャンプーだから安心と油断したり、執拗に行うとお湯によって皮脂が流れ過ぎてしまい、湯シャンプーの良い効果が得られなくなってしまうので注意が必要です。
湯シャンプーのやり方
まず、湯シャンプーをする前に髪の毛と頭皮の汚れが落ちやすいようにブラッシングしてください。
お湯は38~40℃くらいで、シャワーの水圧を利用して頭皮をマッサージするように流していきます。
指の腹で軽く揉むと、血行を促進させ髪の毛や頭皮の隅々まで栄養を行き渡らせることができますよ。
また、最初はお湯だけでは洗い上がりがキシキシすると感じるかもしれません。
もしキシキシ感が気になる人は、髪を乾かす前に椿油を適量つけてください。
ヘアオイルなども色々ありますが、椿油は余計なものが入っていない自然のものなのでオススメです。
夏はべたつきが気になるので、冬から夏前まで湯シャンプーで過ごすのがいいかもしれません。
<注意>
このような方は湯シャンプーを避けてください。
・フケが多い
・頭皮にできものがある
・湯シャンプーをすると頭皮が赤くなる
また、異常が出た場合は皮膚科を受診してください。
湯シャンプーの効果について
◆髪の毛が元気になる
シャンプーを使って洗髪すると、必要な皮脂が根こそぎ落ちて乾燥してしまいます。
そうなると頭皮はまた皮脂を分泌しようとして、皮脂を作るために栄養を使ってしまうんです。
皮脂の分泌に栄養が使われてしまい、髪の毛や頭皮には少ない栄養しか回らないということになるので、髪の毛は細くなり頭皮ははがれやすくフケ体質に。
湯シャンプーは皮脂を落としすぎないので、保湿成分が残ります。
皮脂を余計に作らなくて済むようになり、頭皮や髪の毛に栄養がしっかり回り、健康的な頭皮と丈夫な髪になるのです。
◆皮脂の分泌量が正常になる
シャンプーを使うのは皮脂や汚れを落とすためですよね。
体調を崩したりしてシャンプーができないと、ベタベタになったり臭くなったりした経験があると思います。
そうならないように、毎日シャンプーしている方がほとんどでしょう。
でも、シャンプーをすることで余計に皮脂が出ているからベタベタになって臭くなるんです。
湯シャンプーは余分な皮脂は落としますが、乾燥しない程度に皮脂が残るので、落としすぎて過剰分泌されるということがなくなります。
継続して湯シャンプーをしていけば、だんだんと皮脂量が正常になっていくでしょう。
◆加齢臭の改善
湯シャンプーをしてすぐにニオイが抑えられることはありませんが、半年前後続けているとニオイが気にならなくなります。
1~2ヵ月間は頭皮や髪の毛を濡れたままにしていると「クサイ」と感じることがありますが、そこでやめてしまうと湯シャンプーを始めた意味がありません。
湯シャンプーで頭皮の環境を整えるには時間がかかるもの。
頭皮の環境が整えば皮脂の分泌が正常になり、気になる加齢臭も改善されていくでしょう。
肌のエイジングケアには気を使っても、加齢臭をさせていたら勿体無いですよね!
まとめ
頭を洗うのにお湯だけしか使わないなんて汚い、臭そう…そんなイメージがあるかもしれませんが、シャンプーを使うことに慣れてしまった結果、そういう考えになるのだと思います。
しかし、1~2ヵ月「湯シャンプー」を続ければ、ヘアケアアイテムに頼らなくても綺麗な髪の毛や健康的な頭皮になっていることでしょう!
自然派にこだわる人にもオススメですし、加齢臭対策のエイジングケアとしてもオススメの洗髪方法です。