メラニン色素と聞くと「メラニン=シミ」というイメージが強いため悪者として考えられがちですが、髪にとっては欠かせない色素なのです。
メラニン色素が働くことで、わたしたちの髪にも色が入ります。
つまり、メラニン色素の働きが加齢とともに弱くなり白髪が増えるということです。
白髪の原因としては、生活習慣やストレスなども考えられますが、こういったメカニズムだとするとほってはおけないですね。
メラニン色素の働きを活性化させるのが骨を作る栄養素として知られる「カルシウム」。
今回はそのカルシウムの働きについて紹介していきます。
この記事でわかること
骨を作るだけじゃない!メラニン色素の生成に必要なカルシウムについて
白髪に効果がある栄養素はタンパク質、ビタミン、ミネラルの3つで、特に不足しがちなのはカルシウム、亜鉛、銅といったミネラルです。
カルシウムは人体内にもっとも多く含まれる主要ミネラルで、骨や歯、血液を始め体内のさまざまな部分に含まれています。
体内では主に、骨や歯を形成する多くの機能を調整する神経伝達を正常に保つ働きがあり、体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在しているのです。
そんなカルシウムは髪の色素を補う栄養素でもあり、メラニンを作る細胞「メラノサイト」を活発にする働きがあります。
カルシウムが不足するとメラノサイトの働きが悪くなりメラニン色素が作られなくなるため、髪に栄養が届かなくなり髪を黒くする成分がなくなってしまうというわけ。
カルシウムをしっかりと取り入れることで、白髪予防に効果が期待できるのです。
カルシウムを含む食材には何がある?
カルシウムを含む食材には
・モロヘイヤなどの葉っぱ類
・干しエビ、わかさぎ、丸干しいわし、ししゃもなどの魚介類
・海草類
・ナッツ類
・牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品
などがあります。
食事からカルシウムを摂りすぎるということはほとんどありませんが、サプリメントでのカルシウムの摂りすぎは要注意です。
カルシウム剤のサプリメントとカルシウム吸収を高めるビタミンD剤を併用すると、高カルシウム血症になる可能性があります。
ひどくなると意識障害や腎不全になることもあるので、摂取量には気を付けましょう。
目標摂取量は成人で600~700mg/日ほど。
牛乳コップ1杯(200g)に約220mgが含まれているので、これだけで目標摂取量の1/3をクリアできます。
その他(食品100gあたりのカルシウム含有量)
・桜エビ(690mg)
・プロセスチーズ(630mg)
・ししゃも(350mg)
・パセリ(290mg)
・モロヘイヤ(260mg)
・厚揚げ(240mg)
・バジル(240mg)
白髪を見つけるとついつい抜いてしまう行動はダメだった!?
白髪を1本でも見つけてしまうと何かショックになり抜いてしまうのは私だけでしょうか。
福白髪だと取っておくという人も聞いたことがありますが、白髪を見つけるとすぐに抜いてしまう人は多いと思います。
白髪を抜くと白髪が増えるという噂がありますが、そんな根拠はなく、白髪を抜いても増えることはありません。
ですが、白髪を抜いてなくなったとしても根本的に解決しなければいつまでも白髪は生えてきます。
白髪を抜いてしまうと怖いのが、白髪を抜いたことで起こる頭皮の炎症による皮膚の病気です。
抜いてしまった毛穴にバイ菌などが入り炎症を起こしてしまうことがあり、頭皮トラブルになってしまいます。
そのようにならないためにも白髪を見つけたら
・毛の根本からカットする
・毛を染める
という方法で対策するようにしましょう。
しかし白髪を染める回数を重ねることで頭皮にダメージを与えてしまうので、染料は頭皮トラブルになりにくい刺激の低いものを選ぶ方がいいでしょう。
髪にダメージを与えずに簡単に染められる、天然成分でできた白髪染めトリートメントがオススメです。
まとめ~白髪を増やさない方法はバランスのいい食事を心掛けること~
白髪が生えるというのは誰もが経験するもの。
年齢を重ねてくるとどうしても栄養のあるものを取り入れていかないと、肌にも髪にも影響が出てきます。
白髪を改善する食生活を心掛けることで白髪予防にもなりますし、健康な体を保つことにも繋がります。
いつまでも若々しい髪を保てように、積極的にカルシウムを取り入れていきましょう。
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