美白の大敵といえば紫外線。
ちょっと油断してると気づかないうちにお肌が赤くなってる!なんてことも起こりがちですし、女子はみんなUVケアに余念がありませんよね。
特にこれからの季節、まだ気温は上がらなくても紫外線はどんどん強くなってきます。
紫外線が一年で一番強い季節は5月みたいですし。
ところで、紫外線を浴びるとなぜ日焼けするのでしょう?
肌の内部で何が起こってるのか、そのメカニズムについて解説します。
紫外線でなぜお肌はダメージを受ける?
私たちが普段浴びている太陽光には紫外線が含まれていて、この紫外線がお肌の内側まで入り刺激を与えることによって日焼けが起こります。
紫外線を浴びると、お肌の奥、真皮層にあるメラノサイトというところがメラニン色素を作り、これで紫外線によるダメージを防ぐというお話は聞いたことがある人も多いと思います。
日焼けとはそのメラニン色素がどんどん表皮まで上がってくることが原因で起こるものである、と。
ただ、なぜ紫外線でダメージを受けるのかということについて詳しく解説しているところがあまりネット上には見当たらないようなので、ここで少し掘り下げてみようと思います。
「紫外線とは?」
「メラニン色素とは」
的な記事はよくみかけるんですけど、少なくとも私が知りたいのはそこじゃないなあと思ったので^^;
サンバーンとサンタンニング
日焼けには2種類あるということをまず知っておきましょう。
アウトドアなどで日光を長時間浴びた後に皮膚の表面が赤くなる日焼けと、小麦色の肌と表現する肌の色が黒くなる日焼けです。
紫外線を浴びた直後から赤くなる日焼けをサンバーンといいますが、これは紫外線のダメージによりお肌が軽いやけどを起こしている状態です。
そして、メラニン色素が増えることによって肌の色が段々と黒くなる日焼けをサンタンニングといいます。
適度なサンタンニングは肌のバリア機能を活性化するため身体に良いと言われています。
サンバーンは皮膚がやけどで傷ついてしまっている状態ですから、明らかによくないことがわかりますよね。
こまめな日焼け止めによるケアと極力紫外線を浴びないことで対策していくしかありません。
夏に海に行くようなときは万全の対策をしてください。
メラニン色素はなぜ生成される?
それではいよいよ本題に入っていきます。
私たちが浴びる紫外線にはUVA(A波)とUVB(B波)があります。
B波が表皮にダメージを与え、サンバーンを起こします。
そして、A波は真皮層にまで侵入してメラニン色素を生成させます。
これがサンタンニングです。
このA波が実はクセモノで、真皮層入り込んで一重項酸素という活性酸素を発生させているのです。
その活性酸素を除去するためにメラニン色素が作られるというわけ。
サンタンニングによる適度な日焼けは確かに身体に良いという側面もあります。
人の体は紫外線を浴びることによりビタミンDを合成することもできますし。
お肌の内部では常に新しい皮膚が作られていて、表皮に向かってどんどん押し出されています。
作られたメラニン色素もこの流れによって押し出され、垢となって消えていくので日焼けした肌も時間が経てばいつのまにか元通りになっているわけです。
しかし、多量の一重項酸素が発生してしまうと新しいお肌を作る層が攻撃を受けてしまい、新しい細胞が作られにくくなってしまうのです。
するとメラニン色素がうまく新陳代謝できない状態で残ってしまうので、そこにシミやソバカスができてしまうというわけです。
さらに活性酸素は発ガンを促進しますので、皮膚がんの原因にもなってしまうのです。
よく、紫外線の浴び過ぎは皮膚がんの原因になると言われますが、犯人は一重項酸素(活性酸素)です。
抗酸化=アンチエイジング
この活性酸素とはとてつもない猛毒で、体内で発生すると細胞膜を酸化させます。
酸化とはサビるということです。
細胞が錆びるとはつまり、老化するということで、老化の大きな原因のひとつは活性酸素だと言われているのです。
アンチエイジングにとって一番の強敵、というか憎き仇が活性酸素です。
活性酸素によるお肌のダメージをいかに食い止めるか?というのがアンチエイジングのキモと言っても過言ではないのです。
活性酸素による酸化を防ぐ力のことを抗酸化力と呼びます。
美白コスメなどに含まれている成分は高い抗酸化パワーを持っているもののことです。
例えば富士フィルムのアスタリフトなどでおなじみのアスタキサンチン。
アスタキサンチンはカニの甲羅や鮭の身などに含まれる赤い色素なのですが、これがお肌に発生する一重項酸素を強力に除去してくれることがわかったため、美白コスメによく使われるようになりました。
アンチエイジングとは活性酸素による酸化から身体を守ることです。
これはスキンケアだけじゃなく日々の食事や生活習慣にも起因します。
活性酸素は紫外線だけでなく、激しい運動やストレス、さらには呼吸でも発生するのです。
体の外側だけでなく、内側からも抗酸化パワーを高めるためにできること全てがアンチエイジングにつながるということを覚えておきましょう。