美しい肌の条件として大きなウェイトを占めるのが「透明感のある肌」。
しかし、加齢に伴ってどうしても肌はくすんできてしまい、透明感は失われてしまいます。
今回は、肌のくすみとは一体なにか、肌のくすみの種類、くすんでしまう原因と解消方法や予防法を紹介します。
「肌のくすみ」とはいったい何?
よく「肌がくすむ」といいますが、肌がくすんでいるというのはどのような状況なのでしょうか?
顔を鏡で見た時に
・なんだか顔色がさえない
・疲れてるように見える
・老けて見える
こんなことを感じる日があったりしませんか?
実はその原因が「肌のくすみ」なのです。
赤ちゃんの肌を見ると、透明感と明るさに満ち溢れていますよね。
しかし、年齢を重ねるにつれ、さまざまな要因により肌の透明感やキメが失われ、明るさやつやが感じられなくなる状態、それが「くすみ」です。
一口に「肌のくすみ」といってもさまざな種類とその原因がありますので、次の項で詳しくご説明いたします。
「肌のくすみ」の種類とその原因
「肌のくすみ」の種類とその原因は大きく分けて以下の5つがあります。
1.血行不良による肌のくすみ
肌が黒ずんで見えたり顔色が悪く見えたりするくすみの原因は、主に血行不良。
目の下に青クマがあったり、普段から体の血行の悪さを自覚していたり、冷え性だったりする方は、血行不良による肌のくすみを疑うのがいいでしょう。
普段から疲れを溜めたり、睡眠不足だったりしませんか?
また、喫煙や運動不足、便秘も血行不良の原因になります。
2.乾燥による肌のくすみ
乾燥により肌のキメやハリが失われてきて、お肌の滑らかさがなくなり凹凸ができると、光の反射が顔に影を作ってしまって暗く見えるのが、乾燥による肌のくすみ。
普段から乾燥肌に悩んでいる方は、くすみの原因は乾燥かも?
特に冬は空気の乾燥により、普通の肌でもバリア機能が衰え、外からのダメージを受けやすくなります。
3.紫外線による肌のくすみ
紫外線によって肌が日焼けしできたシミやそばかす、また肌色が茶色くくすんで見えるのが紫外線による肌のくすみです。
強い紫外線によるダメージから肌を守ろうと、肌がメラニンを作り出し、メラニン自体の色が肌をくすませるのです。
紫外線による肌への影響はじわじわと後から出てくるもの。
かつて日焼けをしていた人や、外での活動の多いアクティブな人は、紫外線による肌のくすみを起こしているかもしれません。
4.糖化・カルボニル化による肌のくすみ
肌がごわついて黄色くなり、ハリや弾力が感じられなくなったら、もしかすると「糖化」もしくは「カルボニル化」によるくすみかもしれません。
「糖化」は普段から甘いものや炭水化物を多く摂る生活をしていると、AGEsという物質ができ、肌に大きなダメージを与えます。
肌のたんぱく質と糖分が結びついてコラーゲンを硬化させてしまうのです。
「カルボニル化」は脂質の過剰摂取が原因。
脂っこいものを良く食べる人は、脂肪の分解物により肌を構成するたんぱく質を変性させる作用が生じます。
これは40代以降に多くなるということが研究によりわかっています。
5.女性ホルモンによる肌のくすみ
生理周期により、女性ホルモンの分泌量が変化します。
肌に影響を与えるのは黄体ホルモンのプロゲステロン。
ホルモン量の増加に伴い肝斑や肌の色素沈着を起こしやすくなります。
このように、いくつもの原因がある「肌のくすみ」。
もちろん、時間は巻き戻せませんから、若い時の肌の老化に伴って起こる年齢的なものもあります。
また、くすむ原因はひとつだけでなく、組み合わさって起こるくすみも。
しかしエイジングケアやスキンケアを適切に行うことによって、ある程度の予防や解消が可能です。
日ごろから気を付けたい!肌のくすみの予防法と解消法
一口に「肌のくすみ」といっても、さまざまな種類と原因があることがわかりました。
ここでは原因ごとの予防と解消法について見てみましょう。
1.血行不良による肌のくすみの予防と解消
血行不良による肌のくすみに効果的なのは以下の対策で予防と解消をはかりましょう。
◆マッサージ:スキンケア時に顔や首、デコルテのマッサージを行い、血行促進をはかりましょう。血行を良くする炭酸コスメも効果的です。
◆睡眠をとる:睡眠は何より大事です。
◆運動をする:同じ姿勢でずっといると身体の血行が滞ります。適度に体を動かしたり、運動をしましょう。
◆湯船につかる:全身の血行を促進してくれるお風呂は積極的に活用。シャワーだけで済まさず、湯船につかるのが効果的です。
◆食事:体を温め、血行を促進してくれるて食材、特に根菜や生姜、またビタミンCやEなどのミネラルを含む野菜や果物を積極的に取り入れて。
脂のとりすぎにも要注意です。
血液をドロドロにしてしまいます。
2.乾燥による肌のくすみの予防と解消
乾燥による肌のくすみには、とにかく徹底的に保湿重視のスキンケアを。
肌を洗いすぎないよう気を付けることと、洗顔後すぐにヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン・エラスチンなど保湿に役立つ成分を含む基礎化粧品を使います。
パックなども積極的に活用したいところです。
3.紫外線による肌のくすみの予防と解消
紫外線ケアと保湿を徹底しましょう。
まず、日焼け止めは年間を通して塗るようにします。
紫外線は肌を乾燥させるので、前項の「乾燥による肌のくすみの予防と解消」のケアもあわせて行ってください。
4.糖化・カルボニル化による肌のくすみの予防と解消
また、糖化・カルボニル化による肌の黄ぐすみについては、それぞれ糖質と脂質を摂りすぎている食生活を見直す必要があります。
また、食物繊維や抗酸化作用の高い食品も併せて積極的に摂るようにしましょう。
5.女性ホルモンによる肌のくすみの予防と解消
女性ホルモンの分泌自体は個人差がありコントロールできません。
もちろん、食生活や生活習慣を健康的にすることによって、効果を上げることはあるかもしれません。
しかし、生理周期から考えると、どうしても生理1週間ほど前は黄体ホルモンが多く分泌されます。
その時期は紫外線ケアを念入りにしてください。
まとめ~肌のくすみ改善には長期的なケアが必要~
肌のくすみは、加齢に伴ってどうしても生じてしまうものです。
今は特に肌のくすみに悩んでいないからといって油断は禁物。
現在のケアが将来の肌のくすみを作ることも十分考えられます。
「今日が人生で一番若い日」です。
現在と将来の自分のために、エイジングケアの1つでもある肌のくすみケアを始めてみませんか。
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