化粧品の無添加表示のルールと代表添加物の種類・特徴一覧|肌への危険性は?

  • 公開日:2018/09/18

「無添加化粧品は肌に良さそう」
「普通の化粧品より無添加化粧品の方が安全」

無添加化粧品にそんなイメージを持っている人は多いと思います。
添加物がたくさん入っている化粧品より、無添加化粧品の方が肌にやさしく無害な印象を受けますよね。

でも、無添加と記載があっても実際は防腐剤や香料が含まれている化粧品があるのをご存じでしょうか?

実は「無添加=すべての添加物が入っていない」というわけではないのです。
そのため、無添加と書いてあるだけでクリーンなイメージを持つのはとても危険!

では「無添加」とはいったいどういうことなのでしょうか?
この記事では、化粧品の無添加表示についてくわしく説明し、代表的な添加物や肌への影響、無添加化粧品の上手な選び方を解説していきます。

無添加化粧品とは?

化粧品に使われる添加物は実にたくさんの種類があります。

厚生労働省は、その中からとくに害の強い添加物を指定し、商品への表示を義務付けました。
それらを「表示指定成分」といい、現在102種類の添加物が該当しています。

無添加化粧品とは、この102種類の表示指定成分が含まれていない製品のことを指します。

しかし、この中の1つでも無添加のものがあれば、無添加化粧品と謳うことができるのです。
さらには、この表示指定成分である102種類以外の添加物であれば、化粧品に配合していても無添加を名乗れるということですね。

ここが、一般消費者たちに対して非常に誤解を招きやすい点だと言えます。

無添加化粧品を買う時に気を付けたいポイント


お店に行けばさまざまな無添加化粧品を目にしますが、それらの無添加化粧品は上記の「表示指定成分」が1種類以上無添加であるに過ぎません。

「無添加」と書いてあっても、表示指定成分以外の添加物がたくさん配合されていたら、私たちが無添加化粧品に抱く「無添加=体にやさしい・安全」というイメージはまったく見当違いということになりますね。

肌の弱い人が安全のために無添加化粧品を選んだのに、実際には防腐剤や香料が配合されていて肌トラブルが発生してしまった…という事態も当然起こり得るわけです。

表示指定成分さえ入っていなければ無添加化粧品を名乗れるというのは、消費者側にしてみれば何とも紛らわしいですね。

しかし、成分表示のルールがそう定められている以上、自分でしっかり知識を付けて自衛してくしかありません。

2001年の薬事法改正で全成分表示が義務付けられ、化粧品は配合されている全成分を商品に記載することになりました。

自分の肌に合わない成分、避けたい成分がある場合には、全成分表示をしっかりチェックするようにしましょう。

全成分表示のルールとは?


化粧品の全成分表示には、いくつかルールがあります。
成分をチェックするときは、これらのルールを踏まえて見ていきましょう。

■配合量が多い順に表示する
化粧品の成分は配合量の多い成分から順番に表示することになっています。
成分量のバランスをはかる目安になるので、このルールを知っておくと非常に便利です。

コラーゲンやヒアルロン酸などの美肌成分が配合された化粧品でも、配合量が非常に少なかったら期待するような効果は得られないかもしれません。
成分だけでなく配合量の順番も化粧品選びの参考にしたいですね。

■配合量が1%未満の成分は順不同でよい
成分の配合量が1%に満たないものについては、表示順は自由となっています。
これはつまり、含有量が1%以下の成分は並び替えて表示してもOKということになります。

■香料は「香料」とひとまとめにして表示する
化粧品には香料が付きものですが、数種類の香料を配合していても表示は「香料」とひとまとめにして良いルールになっています。

■着色料はいちばん最後にまとめて表示する
着色料の表示は配合量と関係なく、全成分表示の最後にまとめて記載することになっています。

■キャリーオーバー成分は表示しなくてもよい
キャリーオーバー成分とは、以下のものを指します。

・化粧品の原料そのものに含まれる成分
・原料から成分を抽出する際に必要となる添加物
・原料の栽培過程で混入した農薬等

これらのキャリーオーバー成分は表示の義務がありません。

言い換えれば、全成分表示とは言えもしかしたら表示に載っていない成分が含まれているかもしれないということです。

一般的には、キャリーオーバー成分が含まれていたとしてもごく微量のため、肌に悪影響を与えることは考えにくいのですが、その成分にアレルギーがある人が使えば副作用が出る危険性も十分にあります。

念のため、このようなルールがあることは知っておいた方が良いでしょう。

代表的な添加物と肌への影響


化粧品に含まれる代表的な添加物を紹介します。
それぞれの添加物の役割、肌や人体への影響を合わせてご覧ください。

【防腐剤】
化粧品の品質を安定させる添加物で、ほとんどの化粧品に含まれます。

■パラベン
化粧品に配合されるのは「エチルパラベン」「メチルパラベン」「プロピルパラベン」「ブチルパラベン」の4種類がメイン。

毒性が低いわりに防腐効果は高く、もっともポピュラーな防腐剤と言えるでしょう。
一方で、パラベンは経皮吸収しやすいという特徴があり、実際に肌トラブルやアレルギーが起きた症例もあるため、敏感肌の人は要注意です。

■フェノキシエタノール
パラベンよりも刺激が少ない反面、殺菌作用も劣るため、単体で使用する場合はパラベンよりも高濃度で配合されます。
また、パラベンやその他の防腐剤と併用されるケースが多いのも特徴。

フェノキシエタノールもパラベン同様、肌への刺激や毒性を持つため、肌の弱い人が使用する場合は副作用に気を付けましょう。

■サリチル酸
ニキビ予防、フケ予防、ピーリング剤などに使用されることが多い防腐剤です。
殺菌、消炎、柔軟、抗菌など多くの作用があります。

効果の高さと比例して肌への作用も比較的強いため、肌トラブルに注意が必要です。

【石油系界面活性剤】
水と油など反発し合う性質のものを混じり合わせる働きを持つ添加物で、こちらもさまざまな化粧品に含まれています。

洗浄、保湿・浸透・乳化・柔軟・殺菌など多くの作用を持ち、目的によって種類が変わります。
化粧品に配合される主な合成界面活性剤をピックアップしてみました。

■コカミド
ヤシ油を原料とする「コカミド」は、起泡剤や洗浄剤としてシャンプーやクレンジングなどによく配合されています。
テクスチャの泡立ちを良くする効果があり、使用感を高めるために役立つ添加物ですが、一方で発がん性の可能性を指摘されている成分でもあります。

■水酸化レシチン
水酸化レシチンは毒性が低く、無添加化粧品や自然派化粧品などにもよく配合されている成分です。
化粧品には乳化剤、保湿剤、柔軟剤、として使用されることが多く、スキンケア商品からシャンプー、コンディショナーなど幅広く利用されています。

合成界面活性剤のひとつではありますが、低刺激で比較的肌にやさしいのが特徴です。

■コポリマー
コポリマーは種類が多く、乳化、結合、皮膜形成など、さまざまな用途で使用される添加物です。
別名「二元共重合体」といい、2種類のモノマーで化学的に生成されたポリマーのことを指します。

コポリマーを構成している成分によって特徴や危険性は変わってきますが、多くのコポリマーで使用される「アクリル酸アルキル」については、肌への毒性は比較的低いとされています。

【合成香料】
化粧品に香りづけをするための添加物です。
女性らしい香り、フローラルな香り、リフレッシュ効果のある香りなど、商品のイメージにマッチした香料が選ばれます。

■アニスアルデヒド
セリ科の「アニス」という植物の香り成分を、化学的に合成して作った合成香料です。
甘い香りが特徴で、化粧品だけでなくお菓子やスパイスの香りづけにも利用されています。

このアニスアルデヒドもそうですが、アルデヒト系の添加物には遺伝子DNAを傷つけてしまう副作用があり、染色体異常をまねく危険性があるとされています。

■フェネチルアルコール
バラの香りが特徴的で、多くの化粧品に配合されています。
実は、バラやゼラニウム、カーネーション、イランイランなどの植物の精油に含まれる成分で、自然界に広く存在します。

フィネチルアルコールには抗菌作用があり、香料のほかにも防腐剤として配合されることも。
肌への悪影響などは今のところ報告されていません。

【合成着色料】
主にアイシャドウやチーク、口紅などの色付けのために配合される添加物です。
合成着色料は「タール色素」と呼ばれ、現在のところ化粧品に認可されているのは83種類。

メラニン色素を定着させる作用があり、シミができやすくなると言われています。

【合成の紫外線吸収剤】
紫外線エネルギーを吸収して科学的に処理し、紫外線が皮膚に浸透するのを防止します。
紫外線吸収剤でよく使われるのは、以下の2点。

■オキシベンゾン
■メトキシケイヒ酸オクチル

どちらも発がんの危険性があるとされ、添加量が厳しく制限されています。
許容量を超えて使用すると肌ダメージを起こす恐れがあるため、これらの合成紫外線吸収剤が含まれた化粧品を同時に複数使うことは控えましょう。

無添加化粧品の上手な選び方


表示指定成分である102種類の添加物のほかにも、肌に害を与える可能性のある成分はたくさんあります。
なので、できるだけ添加物の少ないシンプルな化粧品を選びたいところですね。

では、合成添加物をいっさい使用せず天然成分のみで作られた化粧品なら100%安全なのでしょうか?

実は、天然成分のみの化粧品でも、肌にトラブルを起こしてしまう人はいます。
トラブルの原因は、以下のようなものです。

1.配合されている天然成分にアレルギーがある
2.使用期限が過ぎたものを使用してしまう

まず、使われている天然成分自体にアレルギーがある場合。
食物アレルギーと同じように、化粧品に含まれている成分にアレルギー反応を起こしてしまうケースです。

果物を食べて口の周りがかぶれたり薬草で肌がただれたりと、自然界の天然成分にも副作用はあり、合わない人にとっては非常に有害となってしまいます。

また、天然成分のみで作られた化粧品には十分な防腐作用が期待できない場合も多く、使用期限を設けている化粧品もあります。
期限を守って使用する分には問題ありませんが、中には期限が切れているのに気づかず使い続けてしまい肌が荒れてしまうケースも…。

確かにハーブなどを使用した天然成分の化粧品は、肌の自然な営みをやさしくサポートして肌のターンオーバーを整える作用がありますが、どうしても品質が不安定になる面がデメリットと言えるでしょう。

化粧品選びの基準とは?


天然成分の化粧品はとても人気が高いですが、実は合成成分の中にも、安全性が高く赤ちゃんからお年寄りまで安心して使えるものもあります。

無添加・天然・合成などにこだわるよりも、私たちがいちばん注意すべき点は「自分の肌に合わない成分が入っていないかどうか」

化粧品を選ぶ際は、自分の肌に害を及ぼす成分が無添加であることが最も重要ですので、まずはその成分を見極めることが大切です。

合わない成分を特定できない場合は、化粧品のトライアルセットやサンプルを利用して、自分の肌との相性を確かめてみるのが有効です。

また、初めての化粧品を使う際にはパッチテストを行い、アレルギー反応や湿疹などの肌トラブルが出ないかどうかチェックすると、より安心ですね。

まとめ~無添加化粧品だから安全とはいいきれない~


なんとなく安心安全なイメージのある無添加化粧品

ですが実際には、いったい何が無添加なのかを知らずに化粧品を使い続けている人も多いかと思います。

化粧品を購入するときは「〇〇無添加」や「〇〇フリー」といった表示に惑わされず、自分の肌に合う商品かどうか自分の目的に叶う商品かどうかをしっかりチェックして選ぶようにしましょう。

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