敏感肌の人にとって、基礎化粧品が合うか合わないかを試すことはとても勇気のいることですよね。
刺激の少ない基礎化粧品に出会ってライン使いしている人もいれば、常にスキンケア難民ですという人もいるのでは?
そこで、手軽なケアが叶うと人気なのが、オールインワンジェル。
敏感肌のあなたも安心して使える、低刺激で肌に優しいおすすめオールインワン化粧品があります。
今回は敏感肌の方のオールインワンジェルの選び方や注目したい美容成分などを詳しく紹介します。
この記事でわかること
敏感肌にオールインワンジェルが向いている理由
ほとんど「触れない」から肌への刺激が少ない
オールインワンジェルは、化粧水や乳液、クリームや美容液、化粧下地など何種類もの役割を担ってくれるスキンケアコスメです。
これらを一つ一つ肌につけていこうとすると、時間がかかるばかりでなく、顔を触る回数が多くなるので肌への刺激となってしまいます。
敏感肌の人は、普通肌の人に比べて皮膚が薄くてデリケート。
肌に手が触れると、どんなに軽い力でも少しの摩擦が刺激になり、皮膚の表面が炎症を起こして赤みやかゆみ、ひりつきなどのトラブルの原因になりかねません。
オールインワンジェルは、化粧水からクリームまでフルラインのお手入れを終えるまで、たったひと手間。
忙しく働く女性も、オールインワンジェルひとつでスキンケア完了することができるので、時短ケアが叶います。
肌に触れる時間が最小限でありながら、ジェルに美容成分がたっぷりと詰まっているので、しっかりとした保湿ケアをすることができます。
柔らかジェルが肌に優しい
オールインワン化粧品の特徴は、ジェルならではの程よい弾力と伸びのいいテクスチャ。
指先や手の平で肌に乗せた時、弾力のあるジェルがクッションのような存在となり、肌に直接手が触れることを防ぎ、肌全体に伸ばすことができます。
肌をこすることなく顔全体になじませることができるのが最大のメリットですし肌なじみもいいので、特に敏感肌の人にはおすすめです。
敏感肌さんのオールインワンジェルの選び方
低刺激のもの
デリケートな肌質の敏感肌の人には、低刺激のオールインワンジェルを選ぶことが必須。
また、敏感肌用に開発されたオールインワンジェルを選ぶこともおすすめです。
アルコールフリー、界面活性剤、パラベンや香料などがフリーであることはもちろん、アレルギーテスト実施済みのものであると安心感が増します。
ただし、誰にとっても安全であるとは限らず、たとえ敏感肌専用であったり低刺激処方であったりしても肌トラブルを起こす人がいるので、購入の前にはパッチテストを行いましょう。
セラミド入りを選ぶ
敏感肌の人のスキンケアでもっとも大切なことは、保湿力の高いものを選ぶということです。
細胞間脂質であるセラミドは、水分や油分をキャッチして抱え込み、角質細胞同士をつないで、肌の表面を滑らかにするもの。
透明感とハリのあるツヤ肌にはセラミドが欠かせません。
敏感肌の人は極端にセラミドが少なく、これが肌トラブルを引き起こしやすくしている原因になっています。
バリア機能を高めるために必須の成分なので、乾燥対策のためにも、敏感肌の人がオールインワンジェルを選ぶ時には、セラミド入りかどうかをポイントにしましょう。
潤いを逃さない成分もチェック
敏感肌の人はバリア機能が弱まっているので「潤いを補給して閉じ込める」ということに重点を置いたものを選ぶようにしましょう。
水分を抱え込む役割を持つ「ヒアルロン酸」や、肌の表面に脂の膜をはって水分を逃さないようにしてくれる「エチルヘキサン酸セチル」などが配合されているものがおすすめ。
肌の天然保湿因子はアミノ酸からできていますが、そのアミノ酸が集まってできた「オリゴペプチド」は、ターンオーバーを促進する効果があります。
角質細胞の間で水分や油分を抱える働きのある天然保湿因子を増やすので、敏感肌の人にはぴったりの成分です。
【敏感肌におすすめのオールインワンジェル厳選3選はこちら↓】
オールインワン選びで敏感肌さんが注意したいポイント
美白成分は刺激が強いので避ける
ハイドロキノンやビタミンC誘導体など美白に効果的な成分は、低刺激を使いたい敏感肌の人にとっては刺激が強め。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれ、肌のメラニン色素を白く変えてシミや肝斑を改善する作用を持ちます。
漂白効果が高い分、人一倍ダメージに弱い敏感肌の人にとってはダメージとなりやすい成分で、赤みやひりつきを引き起こすことが。
ビタミンC誘導体は、皮脂分泌を整えるため、脂性肌や皮脂の分泌が多くなる夏の時期にはいいのですが、肌を乾燥させてしまう作用があり、保湿が必要な敏感肌の人には向いているとは言えません。
「オーガニック」に注意
オーガニックとは有機栽培で育てられた植物性の材料を配合していることを表し、一見すると肌に優しく刺激が少ないように思えます。
しかし、含まれる植物のオイルやエキスなどによってアレルギーを起こしてしまうケースが多く、かゆみや腫れなど肌トラブルにつながる原因になります。
また、現在の日本では、オーガニックコスメとして認定するための定まった基準がなく、オーガニック原料と合成成分を混ぜているなど、100%オーガニックとは言えないものが大半。
敏感肌の人にとって刺激となる界面活性剤やアルコールなどが含まれている可能性もあり、オーガニック化粧品だからと言って安心できないというのが事実です。
敏感肌の肌の特徴と状態
バリア機能が低下しているのが敏感肌
敏感肌とは、その名の通り、肌が刺激に対して非常にデリケートになっている状態のことを言います。
肌の表皮は4層から成っており、肌細胞が下の層で生まれて押し上げられてくることで、一番上にある角質層が剥がれることを繰り返しています。
この肌の新陳代謝のサイクルをターンオーバーと言い、スムーズなターンオーバーが新しい細胞を生産することで「美しい肌」を作ります。
「美しい肌」とは、一番表にある角質層のキメが整っており、みずみずしい弾力やつやのある滑らかな状態。これは、水分などで満ち足りた細胞同士が隙間なくくっつきあっていることで実現しますが、敏感肌の人は、角質細胞の間に隙間が開いてキメが乱れ、外部からの刺激を受けやすくなっているのが特徴です。
敏感肌は3種類
敏感肌は、乾燥性敏感肌、脂性敏感肌、ホルモンバランスの乱れによる敏感肌と、原因によって3つの種類に分けられます。
乾燥性敏感肌の人は、その名の通り、乾燥から肌が刺激にデリケートになっている状態。
脂性敏感肌は、表面は潤っているようでも肌の内側が乾いたインナードライで、乾燥を補うために皮脂が活発に分泌することで脂っぽくなり、毛穴が詰まってニキビなどができやすくなります。
皮膚が薄く、バリア機能が弱っているため、肌の赤みも目立ち、ニキビなどと合わせて肌表面のかゆみや荒れに悩まされます。
ホルモンバランスの乱れによる敏感肌は、生理前や季節の変わり目などに肌のコンディションが揺らぎがちになって安定せず、そういった時だけ肌にピリピリとした刺激などを感じる人のことです。
いずれのタイプも、実は乾燥肌の延長です。
私たちの肌は本来、バリア機能によって紫外線や外気、花粉などのダメージから肌を守っていますが、敏感肌の人はこの機能が極端に弱まっている状態。
せっかく保湿しても水分が蒸発しやすく、どんどん角質が硬くなることではがれにくくなって積もり、角質肥厚を引き起こします。
たっぷり保湿をしているつもりでも、分厚い角質に阻まれて水分や栄養分が浸透せず、いつまでたっても乾燥が改善しないという悪循環が、さらなる乾燥やバリア機能の低下につながり、敏感肌を加速させてしまうのです。
敏感肌の代表的な肌トラブルとは
最もメジャーな肌トラブルは、乾燥です。
バリア機能が低下することで肌細胞に水分を蓄えておくことができず、乾燥することから他の様々なトラブルへと広がります。
バリア機能の衰えや角質肥厚は、ニキビや吹き出物を生む原因に。
肌のかさつきや粉っぽさ、ごわつきは、肌の見た目や化粧ノリを悪くし、赤みやひりひりとした痛みは普段の生活の中でのストレスになります。
これらのトラブルを解決するためには、肌の表面だけでなく内側までも潤いで満たし、バリア機能を回復させることが最も効果的です。
肌への刺激となるものとは?
敏感肌の原因は、外的要因と内的要因の2つに分けられます。
外的要因のうち、大きなダメージとなるのは紫外線です。
紫外線は、波長の違うA波とB波が肌の奥へと刺さるようにして刺激となり、シミの素となるメラニン色素を生成したり、肌の表面で炎症を起こして赤みを引き起こしたりします。
乾燥した空気や花粉、排気ガスなどの汚れた空気や汗、衣服などの繊維が肌に触れることでもダメージになり、毎日のスキンケアで知らず知らずに肌をこすっていることも原因。
その他、金属や化粧品の成分でアレルギーを起こしていることもあります。
内的要因は、ストレスや過労による自律神経の乱れが代表的です。
また、生理前後の女性ホルモンの変化も肌のコンディションを乱すので、敏感肌をさらに悪化させる原因になります。
まとめ~敏感肌用オールインワンジェルでやさしいスキンケアを~
オールインワンジェルは、手間がかからないのに効果的な潤いケアをすることができるので、敏感肌の人にこそ使ってほしいスキンケアアイテムです。
スキンケア(化粧品)選びが難しいと感じている敏感肌の人でも、ご紹介したポイントを押さえて選べば、きっと自分に合ったものを見つけることができるはず。
購入の前には必ず肌につけて試してみることを徹底して、最適なオールインワン化粧品に巡り合ってくださいね。
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