女性にとって、シミやくすみのない透き通るような肌は理想ですよね。
最近では、アンチエイジングのためにクリニックでのシミ取りレーザー治療を受けることが人気ですが、本当にシミが消えるのか、またどのくらいの費用がかかるのかと、二の足を踏んでしまっている人も少なくありません。
そこで、シミ取りレーザー治療についての基礎知識について解説し、その効果や費用についてご紹介します。
この記事でわかること
シミ取りレーザーの前に!シミの原因を知る
シミは、肌の表皮にメラニン色素が定着することで起こります。
メラニン色素は、紫外線や毎日のスキンケア、メイクでの摩擦などのダメージの他、ストレスや喫煙などによって発生する活性酸素や女性ホルモンの影響など、さまざまな原因で発生します。
本来なら、肌の内部に生まれたメラニン色素は、ターンオーバーによってスムーズに排出されますが、加齢に伴って代謝が落ちることで、この機能が低下。
いつまでもメラニン色素が表皮内に留まって色素沈着し「シミ」となるのです。
シミは種類によって治療法が違う
シミには、紫外線を浴び続ける事で出る「老人性色素斑」、遺伝性の強い「そばかす」、女性ホルモンが影響する「肝斑」やニキビや化粧品かぶれなどでできる「炎症後色素沈着」などいくつかの種類があります。
シミのできる原因が違うため治療法にも違いがあるので、まずは自分のシミの種類が何なのかを知ることが大切です。
レーザー治療が特に効果的なのは「老人性色素斑」。
「そばかす」は、遺伝的な要素が強く、レーザー治療で薄くなったとしても再発することがあります。
複数のシミが混在していることも多いため、医師に相談して最適な治療法を提案してもらうといいでしょう。
シミ取りレーザー治療の基礎知識
シミ取りレーザー治療は、メラニン色素に反応する特殊なレーザーを肌に当てることで、メラニン色素を破壊する治療法です。
レーザーがメラニン色素と発生する時の熱エネルギーでダメージを与えるため、少なからず痛みがあり、多くの場合は麻酔薬を湿布してから照射します。
レーザーを照射すると3日程度は赤みなどの炎症が残り、やがてかさぶたに。
4日目以降は、徐々にかさぶたが取れはじめ、個人差はありますが、およそ1週間から10日程度でなくなります。
かさぶたが取れた後も多少の赤みは残るものの、ターンオーバーによって徐々に目立たなくなり、綺麗な肌に生まれ変わるという仕組みです。
シミ取りレーザー治療の種類と費用
シミ取りレーザー治療といえどさまざまな種類があります。
こちらでは今主流となっているシミ取りレーザーの治療内容や効果、費用などをご紹介。
効果が現れる回数や費用などはおおよそのデータです。
シミの状態や体質、クリニックによっても異なるので、あくまで目安程度で参考にしてください。
Qスイッチルビーレーザー
効果が現れる回数 | 1~2回 |
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費用 | 2㎜以下で2,500円程度~ |
効果 | 老人性色素斑、そばかすなど |
「Qスイッチルビーレーザー」は、一般的なシミ取りレーザー治療として、最も多く取り入れられています。
濃いシミやそばかすを消したいという人におすすめで、肌の深部まで届き、メラニン色素を破壊。
通常のシミである「老人性色素斑」には特に効果的があり、ほとんどが1度の施術で完了すると言われています。
かさぶたが取れて肌がきれいになってから、もしまだ残っていれば再施術をすることもありますが、何度も回数を重ねると炎症を起こして色素沈着してしまう可能性があるので、気を付けなければいけません。
範囲によって値段設定されていることが多く、2㎜以下の範囲で2,000円台~というリーズナブルなところもあり、小さな範囲であれば比較的費用を抑えられるのも人気の理由です。
ピコレーザー
効果が現れる回数 | 1~2回 |
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費用 | 5㎜以下で5,000円程度~ |
効果 | 老人性色素斑、そばかす、肝斑など |
「ピコレーザー」のピコは単位の名前で、1秒の1兆分の1がピコ秒です。
少しのエネルギーで瞬時にメラニン色素を破壊することができます。
メラニン色素に対する吸光度が高く、老人性色素斑やそばかすに効果的。
ピコレーザーは衝撃波によってメラニン色素を非常に細かく分解できるので、取り残しによる色素沈着が起こりにくく、きれいに仕上がると好評のレーザー治療です。
YAG(ヤグ)レーザー
効果が現れる回数 | 1~2回 |
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費用 | 1cm×1cmで約1万円~ |
効果 | 老人性色素斑、そばかすなど |
「YAG(ヤグ)レーザー」は、2種類のレーザーが使われることで表皮と真皮のどちらのシミにも効果的で、輪郭のはっきりした濃いシミから薄いシミにまで対応します。
ハイパワーでシミに高い効果がありながら、周りの組織や細胞をほとんど傷つけず、肌に優しいことが特徴。
ほくろやタトゥー除去に使われたり、レーザートーニングで肝斑治療にも使われたりするなど、さまざまな症状に幅広く用いられます。
フォトフェイシャル
効果が現れる回数 | 3回~6回程度 |
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費用 | 1回5,000円から1万円前後 |
効果 | そばかす、炎症性色素沈着など |
「フォトフェイシャル」「フォトRF」は、顔全体に特殊なフラッシュを当てて代謝を上げ、ターンオーバーやコラーゲン生成を促すことで、そばかすなどのシミを徐々に薄くします。
照射頻度は3~4週間に1度。
3回以上の施術で効果を実感する人が多いので、2~3カ月くらいたってからシミが薄くなったことがわかるようになります。
効果に即効性を求めていない人、シミ取りだけでなく美肌効果も得たいという人に向いています。
肝斑治療にはレーザートーニング
「ピコレーザー」や「YAGレーザー」は、レーザートーニングで肝斑の治療に使われることも多くあります。
シミの種類の中でも「肝斑」には一般的なシミ取りレーザー治療ができません。
肝斑は30代から40代の女性に多く見られる症状で、ホルモンの影響でメラニンが発生しやすく、頬を中心にシミが広がっている状態。
ここに、通常のシミ取りのように強い出力でレーザーを当てると、さらにメラニン色素の発生を促す可能性があるからです。
肝斑には、肌を刺激しないように「レーザートーニング」という低出力のレーザーで治療をするのが一般的です。
レーザートーニングの場合、効果を実感するまでは最低でも5回以上、平均して10回前後照射が必要。
肝斑治療には内服薬や外用薬を一緒に処方されるケースが大半です。
費用は1回で1万円~2万円前後が相場で、薬の処方なども合わせると、数十万円かかるというケースも珍しくありません。
シミ取りレーザー治療の注意点
夏場のレーザー治療は避けた方が無難
紫外線が一年で最も多く降り注ぐ夏は、肌にもメラニン色素ができやすい状態。
肌の奥には、まだ表面には表れていないメラニン色素がたくさん潜んでいることが多く、レーザーの反応が強く現れてしまうことがあります。
他の季節に比べて、レーザーでやけどや赤みを起こしやすく、肌トラブルに繋がる危険性が高いので避けた方がいいでしょう。
シミ取りレーザー治療は、紫外線が弱まってくる秋以降の季節にはじめることがおすすめです。
間違えた治療法はさらなるシミの元
シミは種類によって治療法が異なります。
合わない方法で行うと肌が炎症を起こして色素沈着を起こし、シミが増えたようになることがあるので注意が必要です。
医師のカウンセリングを受けて、最適な治療法を選んでもらいましょう。
普段のスキンケアも見直して
シミ取りレーザー治療は効果的な治療法ではありますが、シミはあらゆる要因によって浮き出てくるもの。
シミをレーザー治療でなくしたとしても、再び出てきてしまうことは大いにあり得ます。
最近は美白有効成分が配合されたシミ用化粧品も多数販売されており、低価格で高品質な化粧水や美容液、乳液もたくさんあるのです。
日頃からこれ以上シミを濃くしない、作らないようスキンケアアイテムを見直して、シミができにくい肌環境に整えてあげることもシミ予防として大切でしょう。
まとめ~あなたに合ったシミ取りレーザーを選択して~
シミにはさまざまな種類があり、それぞれの症状に合ったレーザーを照射することで、シミを効果的に治療することができます。
シミの治療は、そのほとんどが健康保険適用外の自由診療となるので、費用がかかってしまうことは覚えておいてくださいね。
また、シミを消すレーザー治療は紫外線量の少ない秋冬の時期にはじめることがおすすめ。
シミやくすみの少ない透き通るような肌は、相手に若々しい印象を与えることができ、アンチエイジングにも効果的です。
最近では美容クリニックの数が増え、美容のために通院することがポピュラーになってきているので、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてくださいね。
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