そもそも紫外線とはなに?肌への影響と紫外線の正体を解説

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  • リボン 
  • 投稿者 : リボン  
  • 公開日:2019/04/10 最終更新日:2019/04/15

紫外線といえば、「美肌の大敵」、「浴びるとシミになる」など良くないイメージが強いですね。

世の中は空前の美白ブーム。
UV対策化粧品や帽子・日傘のほか、最近ではUVカットメガネやアームカバー、UV加工の洋服なども登場し、「紫外線は避けるべきもの」という認識が世間に浸透しています。

でも、紫外線とはそもそも何なのか、浴びると肌へどんな影響があるのか、正確に知っている人は案外少ないのではないでしょうか。

美肌を維持していくには、肌へ多大な影響を与える紫外線について、正しい知識を身につけることが欠かせません。

今回のテーマは「紫外線の基礎知識」。

紫外線とはいったい何なのか、その正体と肌に及ぼす作用、紫外線のメリット・デメリットについて、しっかりマスターしていきましょう。

紫外線とはいったい何か

紫外線は、「太陽光線」のひとつ。
地上に届く太陽光線のうち約6%を占めるといわれています。

太陽の光は、波長によって「赤外線」、「可視光線」、「紫外線」の3種類に分かれ、肉眼で見える可視光線よりも長い波長を赤外線、短い波長を紫外線と呼んでいます。

さらに紫外線も波長の長さで3つに分類されており、その特徴は以下のとおり。

UV-A

紫外線の中でいちばん波長が長く、季節や天候の影響を受けにくいため、年間を通して地上に届きます。

紫外線の中ではいちばん害が少ないといわれているものの、照射量が多いためじわじわと真皮にまで到達し、美肌づくりに欠かせないコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などを作り出す線維芽細胞に損傷を与えてしまいます。

その結果、肌はうるおいや弾力を失い、シミ・シワ・たるみなどの肌老化を早めてしまうことに。

UV-Aが怖いのは、波長が長いため曇りや雨の日も変わらず降り注いでくるうえに、たとえ室内にいても窓越しに差し込んできて、気づかないうちに紫外線を浴びてしまうこと。
そのため、UV-Aを防ぐには、天候や屋外・室内関係なく、油断せずにしっかりUV対策をおこなうことが重要です。

UV-B

波長が短く真皮にまでは届きませんが、このUV-B波に当たると皮膚が急激に反応し、赤く日焼けしたり炎症を起こしたりしてしまいます。

春~夏のよく晴れた日は非常に強い光線が届き、肌に与えるダメージも尋常ではないため、より慎重に紫外線対策をおこなう必要があります。

よく日焼け止めクリームなどに表示されている「SPF値」は、このUV-B波を防ぐ指標となる数値。
SPF値の数字が大きくなるほど、UV-B波を防ぐ力が強いことを示しています。

UV-C

紫外線の中では人体にいちばん害の大きいUV-C波ですが、幸いオゾン層に遮られ地表には届かないため、とくに対策の必要はありません。

紫外線が肌に与える影響とは?

紫外線は肌にどんな影響を与えるのか、またその結果、肌にはどのような変化が現れてくるのか、くわしく見ていきましょう。

シミ・そばかす

紫外線が肌に当たると、色素細胞のメラノサイトが刺激されて「メラニン色素」が作られます。

通常であれば、メラニン色素を含んだ表皮細胞は肌のターンオーバーによって日々自然に剥がれていきますが、あまりにたくさんの紫外線を浴びてしまうとメラニン色素が大量に作られ、排出しきれないメラニンが肌に残って色素沈着を起こしてしまいます。
これが肌を醜く見せる茶色いシミやそばかすになるわけですね。

ただ、この現象は紫外線に対する肌の防御反応であり、哺乳類を始めほぼすべての生物に備わっている体の防衛システム。

メラニンというと「シミの原因」といわれ悪者扱いされてしまいますが、本来メラニンは紫外線が肌内部に入り込んで細胞にダメージを与えるのを防ぐ働きをしており、私たちの肌を紫外線の害から守ってくれているのです。

とはいえ、シミやそばかすができてしまうのは女性にとって一大事。
何としても発生を防ぎたいところですね。

そのためにも、必要以上に紫外線を浴びてメラニンを過剰に発生させないよう、日ごろからしっかりUV対策をおこなっていきましょう。

バリア機能の低下

肌には「バリア機能」といって、水分の蒸発を防いだり外部の刺激から肌を保護したりする働きが備わっています。

バリア機能が正常に働いてくれるおかげで、乾燥肌になったり細菌や汚れが肌内部に侵入したりするのを防いで、肌の健康を維持できるわけですね。

ところが、紫外線はこのバリア機能を低下させ、肌の働きを弱めてしまいます。

すると、乾燥肌を招くばかりか、異物の侵入を防ぎ切れず肌は非常にトラブルを起こしやすい状態に。
たとえば、化粧品や天候の変化などに過敏に反応する「敏感肌」も、バリア機能が衰えている状態といえます。

バリア機能が正常に働かなくなると肌は絶えずストレスに晒されてしまい、ちょっとした刺激にも敏感になって、かゆみ・痛み・炎症などの不快な肌トラブルを繰り返してしまいます。

皮膚ガン

短い時間でも皮膚を真っ赤に日焼けさせるほど強力な紫外線は、細胞の遺伝子にまで損傷を与えてしまいます。

日焼けのダメージは時間が経てば自然に修復されていきますが、何年も紫外線の害を受け続けていると細胞の修復がうまくいかず、皮膚ガンとなってしまうリスクも。

皮膚ガンの原因はウイルスや喫煙などさまざまですが、もっとも多いといわれているのが紫外線の影響です。

たかが日焼けと甘く考えず、太陽の光に長時間当たるときは十分なUV対策をして紫外線の害から身を守りましょう。

光老化

女性の肌の悩みのツートップが、シミとシワ。

どちらも年齢とともに増えてくる老化サインですが、実は加齢だけではなく日々浴びている紫外線が原因となっているケースも非常に多いのです。

紫外線を長い期間浴び続けることで起こるシミ・シワ・たるみなどの肌トラブルを「光老化」といい、肌を老けさせる大きな要因となっています。

これらエイジングサインの発生を少しでも減らすには、光老化の害を最小限に抑えることが重要。
そのためにも、やはり毎日の念入りなUVケアが欠かせません。

紫外線がもたらすメリットとは?

何かと忌み嫌われる紫外線ですが、実は体にプラスに働いてくれる面もあります。

それは、私たちの体にとって必要不可欠な「ビタミンD」の生成です。

ビタミンDの役割は、カルシウムの吸収のサポートや、筋肉の増強。
実はカルシウムは体への吸収率が低く、カルシウム含有量の多い乳製品でも体内に吸収されるカルシウムは全体の50%ほどといわれています。

丈夫な骨を作ろうとカルシウムを含む食材をたくさん食べても、これではガッカリですね。

ですが、ビタミンDを同時に摂取することでカルシウムの吸収率を上げることができるんです。
市販のカルシウムのサプリメントにもビタミンDが一緒に配合されている商品が多いですが、これもそういった理由からです。

とくに、閉経後の女性は骨内部のカルシウム量が減って「骨粗しょう症」になりやすいため、カルシウムを積極的に摂りたいところ。
それだけビタミンDも多く必要になってきます。

ビタミンDは、1日15分ほど太陽の光に当たることで手軽に体内で作ることができます。

とはいえ、敢えて意識的に日光浴をしなくても、日常生活のなかで自然に浴びる紫外線量で十分。
上で述べてきたように、紫外線にはデメリットも多いため、浴び過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

まとめ

肌の健康や美しさを保つには、できるだけ紫外線の害を避けて肌ダメージを未然に防ぐのが効果的です。

ただ、太陽光にはビタミンDの生成のほか、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌をうながす作用もあり、あまり極端に紫外線を遮断し過ぎるのもよくありません。

紫外線のメリット・デメリットを正しく知り、肌を守りながら太陽と上手に付き合っていきましょう。

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