香料は危険? 化粧品の「香料」の肌への影響と役割とは

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  • izmi 
  • 投稿者 : izmi  
  • 公開日:2019/06/30 最終更新日:2019/07/01

あなたが普段使用している化粧品には「香料」が含まれていますか?

香料を使用している化粧品は、決して少なくありません。
しかし、この香料はどのような目的で配合されているものなのでしょうか?
また、香料が配合されていることによって、肌に悪い影響は無いのでしょうか?

今回は、化粧品に含まれている香料について、目的や効果、危険性などを詳しく解説していきます。

代表的な香料名や、パッケージにおける記載ルールなども紹介するため、化粧品における香料の扱いが気になる人は、是非チェックしてみてください。

香料は危険?配合目的や効果は

しばしば化粧品に含まれている香料ですが、どのような効果を狙って配合されているものなのでしょうか?

いくつかのケースがありえるため、順番に紹介していきます。

香りによる心理的なメリット
いわゆる「いい香り」という心理的な作用を期待して、香料を配合している化粧品はたくさんあります。

使用する本人はもちろん、周囲の人にも香りによる心理的なメリットを狙っているのです。

配合する香料のタイプによって、より細かい影響を工夫することもできます。
香水としての役割はもちろん、リフレッシュやリラックスなどの二次的なメリットを考えて配合している商品も少なくありません。

以下は、香料別に期待できる効果の一例です。
いずれもあくまで民間療法の一環で、科学的な根拠が証明できるものではないものの、心身ともにサポート役として活躍しているケースはたくさんあります。

・レモン:集中力アップ、リフレッシュ
・カモミール:安眠、リラックス
・ラベンダー:安眠、リラックス
・ローズ:ホルモンバランスの安定
・ペパーミント:集中力アップ
・ゼラニウム:リラックス、デトックス
・サンダルウッド:リラックス、集中力アップ など

原料臭を隠すため
化粧品によっては、原料に独特のにおいがある場合もあります。

こうなると、化粧品の使用者本人をはじめとして、周囲の人にも不快な感覚を抱かせる危険性があります。

香料を配合するのは、こういった原料臭を覆い隠すためのマスキング効果を狙っているケースもあるのです。

付加価値の向上
同じ化粧品でも「いい香りがするもの」と「無臭のもの」とでは、存在感が違います。

前者の香りつきの化粧品の方が、ひと手間プラスされている印象が出て、高級感を感じることもあるでしょう。
化粧品に商品としての付加価値を与え、売れ行きをよくするという狙いもあるのです。

香料による抗菌作用
香料の中には、抗菌作用が期待できるものもあるため、配合することで安全性を高められるケースもあります。

たとえば、「ゼラニウム油」や「ラベンダー油」「ローズ油」や「レモン油」などは、高い抗菌作用から、古くは防腐剤として使用されていました。
最新の化粧品事情としては、香料以外の防腐対策もおこなわれていますが、依然として抗菌作用のために使用するケースも残っています。

香料は肌に悪いの?危険性を解説

さまざまな化粧品に配合されている香料たちは、いずれも肌にとって危険なものではないのでしょうか?

古くは、化粧品に香料が配合されていることで「シミができる」「肌荒れを引き起こす」などといったネガティブなイメージが広まっていることもありました。

しかし、市販されている化粧品に含まれている香料は、安全性が確認されたものばかりです。

「香粧品香料原料安全性研究所(RIFM)」において、国際基準で厳しい審査が実施されており、この審査をクリアしないとそもそも商品として販売することができません。

そのため、たとえ香料が含まれている化粧品を使用したとしても、危険性は低いと言えるでしょう。

香料アレルギーの可能性も?
ただし、人によっては化粧品自体が肌に合わない場合もあります。

敏感肌の人は、本来は何の問題もない香料に対しても肌が過剰に反応してしまい、何らかの肌荒れを引き起こしてしまうケースもあるでしょう。

ヨーロッパでは「EU化粧品指令」として日本では一般的に流通している26種類の香料が一定濃度以上配合されている場合、それらを「アレルギー物質」として記載するよう定めています。

肌に残る製品中であれば0.001%、洗い流す製品であっても0.01%を越える場合は、必ず記載しなければいけないルールになっているのです。
それだけ刺激が強い成分ということなので、日本人でも人によってはダメージを受ける可能性はあるでしょう。

リストA(アレルギー報告が多い香料)
・アミルケイヒアルデヒド
・シトラール
・クマリン
・オイゲノール
・サリチル酸ベンジル  など
リストB(リストAほどは報告や裏付けがない香料)
・リモネン
・リナロール
・ファルネソール
・2-オクチン酸メチル
・アニスアルコールなど

また、上記の香料以外でも、人によっては「香料アレルギー」を持っている場合もあります。
合成香料であれば、「化学物質過敏症」の人に何らかのトラブルがあるかもしれません。

そのため、肌が弱い人やアトピー持ちの人、アレルギー体質の人は十分注意を払うようにしましょう。
不安がある場合、事前にパッチテストや医師の診断を受けておくべきです。

化粧品パッケージにおける香料の記載ルール


化粧品に含まれている香料については、パッケージ上の記載方法について、薬事法で決められています。

ここまでで紹介してきたように、香料とはほとんどが複数の成分から構成される「混合物」です。

しかし化粧品の成分表示の場合は、この成分をすべて記載する必要はありません。
香料を構成するすべての成分をひとつとして考え、まとめて「香料」として配合量を記載すればいいというルールになっているのです。

そして成分表示の記載順序は、基本的に配合量が多いものほど先に記載することになっています。
ただし配合量が全体の1%以下の場合、それらの成分はすべて順不同で記載できる仕組みになっており、香料もこの範囲となります。

以下は、化粧品のタイプごとにまとめた、香料配合割合のおよその数字です。

・香水:15~20%
・ポマード:2~8%
・ヘアリキッド:0.6~1%
・洗顔料:0.5~2%
・ファンデーション:0.3~0.5%
・口紅:0.3~0.6%
・クリーム・乳液:0.1~0.5%
・化粧水:0.05~0.2%
・シャンプー・トリートメント:0.2~1%

代表的な香料の種類

化粧品に配合されている香料には、実にさまざまな種類があります。
具体的な分類や、代表的な香料について紹介していきましょう。

天然香料
自然界に存在する原料から作った香料です。
現在、天然香料は1,500種類ほどあると言われており、そのうち化粧品で頻用されているのは200種類ほどと言われています。

そしてこの天然香料は、「動物性香料」「植物性香料」の2つに分類されます。

動物性香料
天然香料の一種で、動物による分泌物や病的結石から取り出した香料です。

非常に貴重な成分であり、ワシントン条約の保護対象の動物から採れるものなので、一般的に市販されている化粧品の動物性香料は、化学的に合成されたものです。

・麝香(じゃこう):ジャコウジカ
・霊猫香(れいびょうこう):ジャコウネコ
・竜涎香(りゅうぜんこう):マッコウクジラ
・海狸香(かいりこう):ビーバー など

植物性香料
天然香料の一種で、植物の花や果実、葉や種子などの部位(あるいは全体)から取り出した香料です。
いわゆる「精油(エッセンシャルオイル)」のことでもあります。

民間療法の「アロマテラピー」に用いられるのも、この植物性香料です。

・花:ローズ油、ジャスミン油、イランイラン油など
・果実・果皮:レモン油、オレンジ油、バニラ油など
・種:アニス油、クメン油、ナツメグ油、コリアンダー油など
・葉:ユーカリ油、ローレル油、ウインターグリーン油など
・幹:サンダルウッド油、シダーウッド油など
・根:イリス油、ジンジャー油、ターメリック油など
・樹皮:カッシャ油、シナモン油など
・樹脂:ガルバナム油、エレミ油など
・全体:ラベンダー油、ゼラニウム油、ペパーミント油など

そして、植物性香料は取り出す方法も原料によって異なっています。

・圧縮法:原料を押しつぶして精油を取り出す
・水蒸気蒸留法:原料に水を加えて熱し、蒸気から精油を取り出す
・溶剤抽出法:石油エーテルや牛脂などの溶剤に香りを吸い取らせて、精油を取り出す

合成香料
有機化学の合成技術によって生成されている香料です。
市場に出回っている化粧品の大部分が、この合成香料でしょう。

広義に言えば、天然香料から主成分だけを抽出した「単離香料」も、合成香料に含まれます。
それ以外の合成香料は、細かく分類すると「純合成香料」ということになります。

現在、この合成香料は5,000種類ほどあるとされています。
そのうち化粧品に使用されるのは500~600種類ほどです。

・リモネン(成分:柑橘系精油に含まれる単環式モノテルペン炭化水素)
・β-フェニルエチルアルコール(成分:塩化ベンジル、シアン化ナトリウムなど)
・シクロペンタデカノン(成分:アゼライン酸半エステル)
・ベンジルベンゾエート(成分:ベンズアルデヒド)
・リナロール(成分:β-ピネン、あるいはアセチレンとアセトン、イソプレン、α-ピネンなど)

合成香料の場合、その多くは天然香料に似せて作られています
自然界に存在する香りを、化学合成によって人工的に生み出そうということですね。

ただし、中には自然界にはまったく存在しない香りを合成している香料もあります。

調合香料
天然香料と合成香料を混ぜ合わせた香料です。
商品特有の香りを出すために、敢えて調合香料を用いるケースも少なくありません。

調合のバランスによって、これまでに存在しなかった新しい香りを生み出すことも可能です。
この絶妙な調整は、「調香師」と呼ばれる立場の人がおこなっています。

「無香料」と「無臭」は違う?

化粧品を選ぶ際、「特定の香りがついていないものがいい」と思って商品を探す人も多いでしょう。
そしてしばしば「無香料=無臭」だと思い込んでしまう間違いが発生しています。

同じような雰囲気を感じさせる「無香料」と「無臭」というキーワードですが、実はこれらは別々の意味を持った言葉となっているのです。

■無香料:香料が配合されていない
■無臭:臭いがしないこと(=無香)

つまり、無香料だからといって臭いが無いというわけではないのです。

たとえ香料が配合されていなくても、化粧品の原料独特の臭いがすることもあるでしょう。

それでも、香料は無配合ですから、香料アレルギーがある人や、よりナチュラルなものを求めている人には選ばれやすいというわけです。

「無添加」にこだわる人が、香料も配合されていないものを探すケースもたくさんあります。

そしてこの2つの言葉に加えて、更に混同されがちなのが「無香性」です。

■無香性:ほとんどニオイを感じない

「無香性」と記載されている化粧品の場合は、原料が本来持っている臭いを隠すために、何らかの香料を使用しているものを指しています。

つまり、できるだけ臭いが無い化粧品が欲しい人は、「無臭・無香」や「無香性」の商品を選ぶようにするといいというわけです。

これらの表現は、漢字表記だけで見ると、つい惑わされてしまうかもしれません。
それぞれの言葉の正しい意味を把握しておいて、自分が求める化粧品を手にできるようにしておきましょう。

まとめ~香料の役割や肌への影響を知っておこう~


今回の記事では、化粧品に含まれる「香料」について詳しく解説しました。

化粧品に香料を配合する狙いは、香りによる心理的なメリットをはじめとして、原料臭のマスキング効果や付加価値の向上など、商品によって多岐に渡っています。

そして、化粧品に使用されている香料にもさまざまなタイプがあります。
自然界に存在する「天然香料」には、動物性と植物性の2つに分類できます。

ただし、近年出回っている化粧品の多くは「合成香料」であり、有機化学の合成技術によって作られています。
オリジナリティを出したいメーカーであれば、「調合香料」を使用しているケースも少なくありません。

これらの香料は、市販の化粧品に配合されている時点で、一定の安全性が確保されています。
香料が含まれているからといって、肌に悪いというわけではないので安心してください。

ただし香料アレルギー化学物質過敏症をはじめとして、極端に肌が弱い人などは、肌荒れに繋がることもあります。
気になる場合は、事前にパッチテスト等で相性を確認しておきましょう。

香料に対する正しい知識を身に着けて、適切な化粧品を選べるようにしてください。

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