【喫煙による肌への影響】タバコを吸って美肌を維持する方法はあるか

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  • 渡辺有美 
  • 投稿者 : 渡辺有美  
  • 公開日:2019/07/18 最終更新日:2019/07/19

タバコが肌によくないことは分かっているけれど、どうしても喫煙をやめられない……という女性もいると思います。

タバコは、ニコチンやタールをはじめ、実に200種類以上もの有害物質を含んでおり、肌に与える影響も決して小さくありません。

なかでも、喫煙のいちばんのデメリットが、肌の老化を早めてしまうこと。
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、5年後10年後の肌がひどく老け込んでしまうといわれています。

今回は、それでもどうしてもタバコをやめられない人のために、喫煙しながら肌老化や肌荒れを阻止する方法なるべく肌へのダメージが少ない喫煙方法タバコの選び方などをご紹介していきます。

タバコの害から少しでも肌を守るために、ぜひ活用してください。

これがタバコ顔?喫煙がもたらす肌への影響とは

喫煙者は、実年齢より老けてみられることが多い傾向にあります。
それはなぜなのか、タバコと肌の関係をくわしく説明します。

タバコ顔(スモーカーズフェイス)って知ってる?
喫煙を続けていると、顔が徐々に「スモーカーズフェイス」、いわゆる“タバコ顔”になっていくといわれています。

タバコを吸う人は吸わない人に比べ、老化スピードが加速してしまうため、喫煙期間が長くなればなるほど以下のような「タバコ顔」と呼ばれる特徴的な顔つきになっていくのです。

【タバコ顔の特徴】
・額や目じりにシワが増える
・口まわりのシワが深くなる
・顔色がくすみ、顔全体が浅黒い
・ハリや弾力が低下してたるみが目立つ
・目の下のクマが濃くなる
・唇が乾燥しシワが目立つ、唇の色がくすむ
・歯や歯ぐきが変色する
・やつれた印象になる

喫煙の影響で引き起こる肌荒れ&肌老化とは
喫煙をすると有害物質によるダメージが肌に蓄積されて、多くのトラブルが生じてきます。

喫煙によって生じる肌トラブルは、シワ・シミ・くすみ・たるみ・ニキビ・顔のやつれなどのほか、肌の乾燥によるカサつき・ゴワつき・キメの乱れ・かゆみなどさまざま。
また、煙が毛穴につくと毛穴の黒ずみの原因にも。

さらに、喫煙者の肌はタバコを吸わない人に比べて、ハリ・うるおい・弾力を失いやすく、シワができるリスクが2~3倍になるともいわれています。

タバコの影響は、同じく肌老化を引き起こす「光老化」よりも深刻で、なかには20代の若いうちから上記のような症状が出てきてしまう人も少なくありません。

喫煙者なのに肌がキレイな人がいるのはなんで?
なかには、タバコを吸っているのに、人から「肌きれいね」と褒められるような美肌の持ち主もいますね。

ただ、そういう人を見て「やっぱり喫煙と肌老化は関係ないのだろう」と安心してしまうのは危険です。

タバコを長年吸っているのに肺の病気にならない人がいるのと同様、タバコの影響が肌に出にくく、喫煙者なのに肌がキレイな人がいても不思議ではありません。

肌はさまざまなものから影響を受けて今の状態を作っています。
タバコを吸っていても、まだ年齢が若かったり、生活習慣や食習慣の影響でしっかり肌に栄養が届いていたりすれば、タバコの害がそれほど表に見えてこないこともあるでしょう。

とはいえ、喫煙をしている以上、タバコの害を完全にゼロにすることはできません

今、キレイな肌をしている人も、水面下では喫煙の害が蓄積されており、数年後にじわじわと喫煙の影響が肌に出てくる可能性もあります。

やはり、喫煙は老けるという事実を念頭に置いたうえで、タバコとの上手な付き合い方を考えていくことが大切です。

喫煙によって肌老化が起こるメカニズム


喫煙をするとタバコのどの成分が肌老化を引き起こすのでしょうか。

タバコにより肌荒れや肌老化が生じる仕組みをわかりやすくご説明します。

肌に悪いタバコの有害物質とは
タバコには、4000種類もの化学物質が含まれており、そのうち体に健康被害を及ぼすリスクのある有害化学物質は約200種類と考えられています。

代表的なのが「ベンゾ(a)ピレン」「ジメチルニトロソアミン」「メチルエチルニトロソアミン」「ジエチルニトロソアミン」といった発ガン性物質や、「タール」「ニコチン」「アンモニア」「一酸化炭素」といった有害物質

なかでもタバコのニコチンは、体内にとり込まれると毛細血管を収縮させて血流を悪くし、肌環境も悪化させてしまいます。
栄養が肌までしっかり行き渡らなくなるので、新陳代謝が悪くなったり皮膚の乾燥をまねいたりして、シワ・くすみ・たるみといった肌トラブルが発生しやすくなってしまうのです。

さらにニコチンは、メラニン生成の抑制作用や抗酸化作用をもつ「ビタミンC」を破壊してしまうため、肌からはハリやみずみずしさが失われ、シミやそばかすができやすくなり、肌老化が一気に加速してしまうことに。

また、タールも肌にとって非常に有害な物質で、皮膚の色をくすませたり黒ずみの原因になったりと、肌の見た目を大きく損なうリスクがあります。
喫煙者は歯にヤニがついて汚い色をしている人が多いですが、このヤニの原因もタールです。

タバコの煙も老け顔を引き起こす?!
タバコの火がついている部分から出る煙のことを「副流煙」といいます。
実はこの副流煙には、タバコから直接吸う「主流煙」よりも多くの有害物質が含まれています。

副流煙に含まれる有害物質の量は、喫煙者が吸っている主流煙に比べて、タールが3.4倍、ニコチンが2.8倍、一酸化炭素が4.7倍といわれ、当然それだけ肌に与える影響も深刻といえるでしょう。

副流煙と、喫煙者の吐き出した「呼出煙」を吸ってしまうことを「受動喫煙」といい、今ではその害が問題視されて飲食店やさまざまな施設で禁煙や分煙が進んでいますね。

吐き出した煙が肌に触れることも老化に繋がっていることを覚えておきましょう。

タバコを吸わない人も、周囲の環境に気を配ってできるだけ受動喫煙の害を被らないよう気をつけていくことが大切です。

どのくらい吸うと肌に影響する?
喫煙者の中には、どのくらいタバコを吸うと肌に悪影響が出てくるのか気にしている人もいるでしょう。

タバコを吸う本数が少なければ、それほど心配ないだろう……と思っていませんか?

ところが、喫煙者が病気になるリスクを調査した研究によると、たとえ1日1本~9本という少ない本数でもタバコを吸わない人に比べるとガンのリスクは確実に高まるという結果が出ています。

ガンになる可能性が高まるということは、それだけ体がタバコの害を受けていることにほかなりません。
当然、肌にも相応のダメージが加わることは覚悟しておいた方がよいでしょう。

本数が少ないから、軽いタバコだから、と油断し過ぎないことが肝心です。

喫煙女性の肌荒れ&肌老化を対策する方法


タバコを吸いながら、できるだけ肌荒れや肌老化を防いでいくには、どんな方法があるのでしょうか。
食事、スキンケア、生活習慣など、喫煙女性が気をつけたいポイントをまとめます。

喫煙しながら食べ物で栄養を補う方法

喫煙で問題になるのは、活性酸素が肌細胞や肌組織をどんどん破壊していってしまうことです。
タバコを吸うたびに、肌には活性酸素によって相当な負荷がかかっているので、まずはこの点をなんとかしなければなりません。

そこでおすすめなのが、抗酸化作用を持つ食べ物を普段から多めに食べることです。
抗酸化作用を持つ栄養素には、ポリフェノールやカロチノイドのほか、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。

【ポリフェノール】
ポリフェノールは多くの植物に含まれています。
とくに毎日の食生活に取り入れやすいおすすめポリフェノールが、緑茶に含まれる「カテキン」、赤ワインやベリー類に含まれる「アントシアニン」、チョコレートやココアに含まれる「カカオポリフェノール」、大豆製品に含まれる「イソフラボン」などです。



【カロチノイド】
カロチノイドは緑黄色野菜や果物に多く含まれています。
にんじんやかぼちゃに含まれる「βカロチン」や「ルテイン」、トマトに含まれる「リコピン」、エビやカニの外殻などに含まれる「アスタキサンチン」などがあります。



【ビタミンA・C・E】
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、それぞれ抗酸化作用を持っており、この3つの頭文字をとって「ビタミンACE(エース)」と呼ばれることも。
タバコによる活性酸素の害を軽減するほか、紫外線対策の味方にもなるため、ぜひ積極的にとってもらいたい栄養素です。

この3つのビタミンはお互いにとても相性がよく、同時に摂取するのが理想的。
日ごろからなるべく多くの種類の野菜やフルーツを食べて、ビタミンACEをしっかり体に摂り入れましょう。

また、トマトは単体でビタミンACEをすべて摂取できる優秀な野菜なので、主菜の付け合わせにしたり、おやつ代わりにミニトマトをつまんだりするのもおすすめです。

忙しくて食事から十分な栄養を摂れない日は、サプリメントなどをうまく利用して、美肌に必要な栄養素が不足しないよう気をつけていきましょう。

喫煙者がするべきスキンケアとは

タバコを吸っている女性は、スキンケアにはとくに気を配りましょう。
まず心がけたいのは、紫外線対策を徹底することです。

紫外線はタバコ同様、活性酸素を発生させて肌の老化を引き起こすので、喫煙者であればなおさら念入りなUVカットケアが欠かせません。



また、できるだけ早いうちから「エイジングケア」をとり入れて、タバコによる肌老化に備えていくことが大事です。

注目したい成分は、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・レチノール・セラミド・ビタミンCといった美肌成分。
どれも肌を若くキレイに保つ働きを持った成分で、エイジングケアには最適です。

ほかにも、普段のお手入れにプラスして、美容パックや血行をよくするマッサージなどのスペシャルケアを積極的にとり入れて、栄養の補充やお肌の活性化に取り組んでいきましょう。




喫煙者が見直すべき生活習慣とは

タバコの害を最小限に食い止めるためには、生活習慣を整えて健康的な暮らしをすることが大切です。

肌のために、まずいちばんに見直したいのが「睡眠」です。
健康な肌づくりをしていくには、ターンオーバーを活性化させることが不可欠。
そのためにも、なるべく7時間の睡眠を心がけましょう。



また、ストレスも肌に深刻なダメージを与えます。
毎日忙しくてストレスフルな生活をしている人は、自分なりのリラックス法を見つけて上手にストレス解消をしていきましょう。

お風呂に好きな香りのアロマオイルを垂らしたり、好きな音楽を聴いたり、ストレッチをして体のコリや緊張をほぐしたりなど、忙しい中でもできるだけ自分が心地よさを感じられる時間を作って、心身のストレスを癒してくださいね。

肌の為には禁煙すべき?喫煙をやめる方法


女性なら誰しも、若く美しい肌を維持したいもの。
でも、タバコを吸うことによって大切な肌を老化させてしまい、喫煙しない場合よりも早いうちからシワやたるみが出現して老け顔になってしまいます。

タバコを吸う人は、日を追うごとに非喫煙者との肌年齢の差が開いていき、見た目で大きく損をしてしまうリスクが高いのです。
これは美しくありたいと願う女性にとって、とても深刻な問題ではないでしょうか。

でも、タバコを長く吸い続けてきた人ほど、ニコチンに対する依存と、長年の喫煙習慣による心理的依存が強く、いざ禁煙しようと思ってもなかなかうまくいかないのが現状です。

禁煙したら肌荒れなどの肌トラブルが改善することはわかっていても、意思の力だけで禁煙を成し遂げるのは、相当難しいことだと言わざるを得ません。

そこで、できるだけ心身への負担を少なくして禁煙の成功率を高める2つの方法をご紹介します。

【1】ニコチンガムやニコチンパッチを利用して禁煙する
禁煙をサポートするアイテムとして人気なのが「ニコチンガム」や「ニコチンパッチ」。
これらはドラッグストアや薬局で誰でも購入できるので、禁煙してみようかな?と思い立ったら気軽に試せるのがメリットです。

どちらも少量のニコチンを含んでおり、ガムを噛んだりパッチを肌に貼ったりすることでニコチンを体内に吸収させ、タバコへの欲求をセーブします。

【2】専門の病院で禁煙治療を受ける
いわゆる「禁煙外来」を受診して、医師の指導のもとで禁煙に取り組む方法です。
自力で禁煙する自信のない人、禁断症状が強い人、喫煙本数がかなり多い人に向いています。

専門病院で治療するとなると費用が気になるところですが、禁煙治療は健康保険が使えるので、実はそれほど高い治療費は必要ありません。
おおよそ3カ月で13000円~20000円くらいが一般的な治療費の目安になります。

喫煙はやめられない!肌に害がないタバコはある?


肌に影響が少ないタバコの選び方
お肌への影響は心配だけど、どうしても禁煙までは踏み切れない……と場合は、アイコスなどの「電子タバコ」を試してみるという手もあります。

電子タバコには、タールがなくニコチンだけ含まれているものや、タールもニコチンも含まれていないものなど種類がいくつかあります。

最近は健康上の理由により普通のタバコから電子タバコに切り替える人が徐々に増えてきているのだとか。

タールやニコチンが含まれていないと物足りない……という人がいる一方で、一応タバコを吸っている感覚は味わえるので案外満足できるという人も多いようです。

「電子タバコなら100%安全」とはいえないものの、タールやニコチンが含まれていないものならば、少なくともそれらの成分が引き起こす肌ダメージは防ぐことができるでしょう。

電子タバコに興味のある人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

肌に影響が少ないタバコの吸い方
タバコの吸い方を工夫することで、肌にかかる負担を減らすことができます。
今日からでもすぐにできる方法をご紹介しましょう。

【喫煙の間隔を空ける】
タバコを吸う間隔が短いと、体内にたえず有害物質をため込むことになってしまい、肌に加わるダメージもそれだけ増してしまいます。
仕事をしている人は、つい休憩時間にまとめて数本吸ってしまうことがあるかと思いますが、できるだけ連続でタバコを吸うのは避け、ある程度の時間を置くようにしましょう。

【肺に吸い込む煙の量を減らす】
口から吸いこんだ煙の一部を意識的に外に出し、肺に吸い込む煙の量をこれまでの半分くらいに減らしてみましょう。
これだけでも、ニコチンの吸収量をかなり減らすことができます。

最初はコツが必要ですが、慣れれば自然にできるようになりますので、ぜひ試してみてください。

【まとめ】10年後20年後の肌のために喫煙者が見直すべきこと

喫煙はシワ・たるみ・くすみ・肌が黒くなるといった老化サインの出現を早め、肌から美しさや若々しさを奪ってしまいます。
たとえ本数が少なくても、吸う人と吸わない人の違いは肌にもテキメンにあらわれます

一度出てきてしまった老化現象を改善するのは大変なため、できるだけタバコの害を最小限に食い止めて肌へ致命的なダメージを負わせないことが大切。

禁煙できればベストですが、どうしても無理な場合は、この記事でご紹介した「喫煙女性の肌老化の対策方法」を参考に、タバコが与える影響を最小限に抑えていきましょう。

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