顔がかゆくなったり治りにくい湿疹やニキビができたことはありませんか?
「また肌荒れしちゃったな~」といつもよりスキンケアを念入りにするかと思いますが、実はその肌荒れの原因は「カビ」によるものかもしれません。
人の肌にカビなんて信じがたいですが、カビ菌が繁殖してさまざまな肌トラブルを引き起こします。
肌荒れは皮膚の負担になり、そこから老化現象が加速することもあるので顔カビ予防と改善・対策法もしっかり考えていきましょう。
顔カビが発生する原因とは
まず、以下のような症状はありませんか?
もし心当たりがあれば既に顔カビの繁殖が始まっているかも…
・脂漏性皮膚炎に悩んでいる
・顔にかゆみがある
・ニキビのようなものができ治りにくい
・皮膚炎が悪化する
・かゆみの強い炎症を起こす
では、なぜ顔カビが発生してしまうのでしょう。
簡潔に言うともともと私達の皮膚に存在する常在菌が悪さをしているからなんです。
顔カビのもとになる常在菌は「マラセチア菌」というカビの一種で、普段は毛穴で皮脂をエサにして潜んでいます。
皮脂のバランスを整えたり肌を外部刺激から守ったり、肌の水分維持など肌にいい効果をもたらしてくれるので全てを排除するのは逆に肌荒れを起こす可能性も。
肌に住み着いているマラセチア菌を正常なバランスと量に保つのがポイント。
顔カビでトラブルを起こすのは「マラセチア菌がいるから」ではなく「マラセチア菌が大繁殖したから」なのです。
大繁殖する原因は皮脂の過剰分泌です。
マラセチア菌はカビの一種なので湿り気が大好き。
過剰分泌したエサをたくさん食べて繁殖が活発になり、結果として顔カビで肌荒れを起こしてしまうのです。
特に汗や皮脂の多い初夏~真夏は顔カビが発生しやすい時期なので、汗をこまめに拭いたり皮脂を過剰に増やす要因を作らないようにしましょう。
清潔を保つのも大切です。
顔カビによる主な症状
①脂漏性皮膚炎
皮脂の多い部分に起こりやすい皮膚炎です。
額、小鼻、眉間、髪の生え際にできやすく、特徴としては赤いぽつぽつができたりカサカサと皮が剥けてフケのようなものが出る状態になります。
髪の生え際は髪が邪魔して剥けた皮膚が落ちにくい上にこびりついた状態で残るのでフケと間違えられやすいです。
治りにくい症状のひとつで、自然治癒が難しいため皮膚科にかかる必要があります。
②ニキビのようなものができる
顔カビが毛穴の中で繁殖し炎症を起こすとニキビのような赤いぽつぽつを作ります。
ニキビとほとんど見た目は一緒ですが、アクネ菌ではなくマラセチア菌が原因なのでニキビケアアイテムでは治すことができません。
ニキビよりも小さなぽつぽつで少しかゆみがあり、症状が悪化すると強いかゆみになり掻き壊してしまう可能性も。
そこからさらに炎症の悪化や皮膚の色素沈着などさまざまなトラブルに繋がります。
③赤み、ただれ
顔カビが繁殖している状態で体が弱り抵抗力が低下すると一気に炎症が広がり、赤みやただれが広範囲に広がることがあります。
病中、病後などは特に注意が必要でしょう。
赤みとただれはニキビのようなものができるわけではなく、真っ赤な湿疹のようなものが広範囲に広がるのが特徴です。
強いかゆみ、痛みがあり自然治癒は難しい症状です。
<症状が似ている顔ダニ!違いはどこ?>
・顔ダニは大きさのあるニキビができるが顔カビは極小さなぽつぽつができる
・ダニによるものかカビによるものか、原因がはっきりと違う
・抵抗力が落ちていると炎症が広がるのが顔カビ
・皮脂のバランスを整えて治るのが顔ダニ、治りにくいのが顔カビ(抗真菌薬が必要)
・顔カビは強いかゆみがある
基本的にはこのような違いがあります。
顔ダニも顔カビも皮脂の分泌、汗、不潔な状態になっていることが発生の要因になっているのは同じですが、症状には違いがあるので見極めて治療することが大事です。
顔カビの改善・対策方法
◆皮脂量のコントロール
睡眠不足、ストレス、脂っぽいものの食べ過ぎは皮脂を増やします。
皮脂は顔カビのエサになり繁殖を加速させてしまうので、皮脂量を過剰に増やさないようにしましょう。
肌の乾燥も皮脂を増やす原因になるので、夏は湿気が多いからと保湿ケアを怠るのは厳禁です。
◆清潔を保つ
洗顔のし過ぎは良くありませんが、朝と夜の洗顔は必ず行いましょう。
メイクを落としたら洗顔料で肌に負担をかけないように優しく泡で洗います。
メイク汚れが残っていたり洗顔料の洗い残しは皮脂を増やしたり、顔カビのエサとなってしまうためしっかりとすすいでください。
1日2回の洗顔では昼の皮脂が気になるという方は、皮脂が気になる時にティッシュオフをしましょう。
また、見落としがちですがメイク用品(ブラシ、パフ)は不潔な状態になりやすいので1週間に一度は洗ってください。
◆体調管理
抵抗力が落ちると常在菌のマラセチア菌が活発な状態になり、清潔にしていて皮脂の量も正常なのに顔カビが増えてしまうことがあります。
疲労の蓄積、食生活の乱れ、睡眠不足は体調不良の引き金。
バランスの良い食事をとり、生活習慣を整えて抵抗力の低下を起こさないようにしましょう。
◆薬剤に頼る
症状が重い場合は皮膚科に行きましょう。
マラセチア菌の繁殖を抑えるクリーム状の抗真菌薬や、強いかゆみがある場合のステロイド剤が処方されます。
市販薬でダラダラ自分で治療をするよりもはるかに短期間で完治します。
ただし、ステロイドは強い薬で副作用もあるので使用方法は医師の指示に従ってください。
なかなか皮膚科にも行けない…という方には、クリニックで皮膚科医も推奨している持田ヘルスケア「コラージュフルフル泡石鹸」がおすすめ。
実際に顔カビが改善したというレビュー記事もあるので、気になる方はチェックしてみてください↓
まとめ~顔カビの知識をしっかりつけて肌トラブルを防ごう~
なかなか良くならない肌荒れがある方は顔カビを疑ってみてはいかがでしょう。
心配な方は一度皮膚科を受診されるのをおすすめします。
肌荒れを長引かせると皮膚に負担がかかり、ダメージの蓄積が原因で老化に繋がることもあります。
化粧品でケアをするのも大事ですが、正しい肌荒れの治療で老化の原因を作らないこともエイジングケアの一環といえるでしょう。
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