ポツンと突然肌に現れるニキビに悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。
「ニキビ」と一言で言ってもさまざまな種類があります。
白っぽいニキビができたり、痛みのある赤いニキビ、黒っぽいニキビなど…
それらは同じ「ニキビ」でも種類や症状が異なり、対処方法も違ってくるのです。
ニキビをキレイに治すには症状に合ったケア方法を用いる必要があります。
ニキビの改善や予防、そしてニキビ跡を残さないためにも、ニキビの種類別の正しいケア方法を身につけましょう。
そもそもニキビはなぜできるの?ニキビの原因とは
ニキビは思春期から大人になってからもずっと悩まされる人が多い肌トラブル。
今までできたことがなかった人も、大人になってから急にニキビができやすくなったりすることもあり、悩んでいる女性はとても多いのです。
ニキビがなぜできるのか、思春期と大人になってからでは原因が異なります。
◆思春期ニキビ
大人の体になるためにホルモンが活発な時期で、女性ホルモンや男性ホルモンのバランスがとても不安定です。
ホルモンバランスが安定しないと皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が多いTゾーンを中心に脂っぽくなります。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることでニキビが発生し、アクネ菌が繁殖して炎症を起こすのです。
思春期ニキビは炎症が起きやすく、Tゾーンにできやすいのが特徴。
◆大人ニキビ
大人ニキビはさまざまな原因が絡み合っているので特定しにくいのが厄介です。
大人になり仕事が忙しくなってストレスが溜まる、睡眠不足、一人暮らしを始めて食生活や生活習慣が乱れる、飲酒・喫煙、メイクが落とし切れていない(クレンジング不足)など。
古い角質や汚れ、乾燥が原因にもなります。
思春期ニキビと違いUゾーン(フェイスライン)にできやすく、治りにくいのが特徴。
年を重ねターンオーバーも鈍いので痕になったり色素沈着を起こしがちです。
<ニキビができやすい・治りにくい人の特徴>
・ニキビの種類問わずとにかく潰す
・潰したらティッシュで拭くだけ
・脂っこい食べ物が好き
・夜更かしをしている
・重度喫煙者
・メイクを落とさず寝ることがある
・ストレスが溜まっている
・野菜嫌い
・枕カバーを洗わない、交換しない
・ニキビが恥ずかしいので髪で隠す
当てはまることがあればニキビができやすい、ニキビを傷付け悪化させる、雑菌が入りやすいという環境を作っているかもしれません。
これらを意識しながら正しいケアを行っていきましょう。
ニキビの種類と正しいケア方法
①白ニキビ(軽度段階)
ニキビとしては最も症状が軽い状態で、白ニキビは「コメド」とも呼ばれます。
角栓で塞がれた毛穴に皮脂が溜まり、アクネ菌が繁殖し始める前の段階です。
腫れや痛みは特に無いですが、患部を擦って傷付けたりすると雑菌が入り炎症をおこします。
ニキビが発生したら白ニキビの段階で除去すれば痕が残りにくいです。
<ケア方法>
小さくそのまま無くなっていきそうな白ニキビは、丁寧なスキンケアのみ行って様子をみましょう。
「爪で押し出す」行為は絶対にNG。
コメドプッシャーという器具を使い皮脂と角栓の周りを圧迫して押し出す方もいますが、使い方を間違えると悪化します。
まずはしっかり洗顔(洗いすぎに注意)と保湿ケアを行い、清潔に潤いを保つことを心がけてください。
②黒ニキビ(軽度)
毛穴に詰まった皮脂が表皮に出てきて、空気に触れて黒く酸化した状態で、痛みや炎症はありません。
見た目がホクロっぽいですが良く見ると毛穴に詰まった皮脂が固まり黒くなっているのが見えます。
<ケア方法>
白ニキビのケアと同じです。
汚れをしっかり落とす洗顔は大切ですが、過剰な洗顔が肌に必要な皮脂まで洗い流し、乾燥を招いてしまうので注意が必要。
熱いお湯での洗顔はせず、ぬるま湯で洗いましょう。
③赤ニキビ(中度)
毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が繁殖して炎症を起こした状態で、赤み、腫れ、痛みを伴います。
赤ニキビは跡になりやすいので、早めのケアで炎症を抑えるのがポイントです。
<ケア方法>
痕が残る可能性が高いため、皮膚科での治療をおすすめします。
抗生物質や炎症が激しい場合はステロイド剤が処方されます。
ただし、一時しのぎにしかならないので根本から治療するには生活習慣や食事の見直し、ホルモン治療が有効です。(男性ホルモンを減らす低用量ピルの服用など)
女性ホルモンを増やす食べ物、飲み物を積極的に摂取し女性ホルモン優位の体質を維持するのもおすすめ。
大豆製品が代表的な食べ物です。
④黄ニキビ(重度)
赤ニキビの炎症が更に進行すると黄色い膿を持つ黄ニキビになります。
痛み、腫れ、赤みを伴い潰すと痕を残す可能性がとても高いため、自己流の治療で潰すなどは絶対NG。
赤ニキビ同様、皮膚科の受診をおすすめします。
<ケア方法>
皮膚科では内服抗生物質やステロイド剤が処方されます。
ただし、皮膚のバリア機能を低下させるステロイド剤は長期に渡り使わない方が良いので、赤ニキビのように根本からの改善としてホルモン治療がおすすめ。
また、最近では漢方薬を処方する医療機関も増えています。
副作用のリスクが少なく体質を改善し根本からの治療ができるため、漢方の処方も積極的に行っている医療機関であればおすすめです。
まとめ~ニキビの種類それぞれの正しいケアを実践して、ニキビのない美肌を目指そう~
ニキビには種類があり、それぞれケアの方法も異なります。
最初は毛穴詰まりから、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビと悪化していくのです。
今あなたを悩ませているニキビはどんな状態でしょうか?
ニキビの種類に合った正しいケア方法を実践して、ニキビの早期改善と予防を目指し、いつまでも美しい肌をキープしましょう。
また、ニキビ対策には普段のスキンケアがとっても重要です。
まずは汚れを落とすクレンジング剤や洗顔料。
古い角質や毛穴汚れ、余分な皮脂はしっかり落とす必要がありますが、洗浄力が強いものは落としすぎてしまいデリケートなニキビ肌にはNG。
油脂が含まれているものはニキビの原因アクネ菌のエサとなるのでおすすめできません。
ニキビができにくい成分でつくられた肌にやさしいクレンジング剤や洗顔料が販売されているので、ニキビにお悩みの方は要チェックです。
また基礎化粧品も然り。
ノンコメドジェニック製品などニキビ肌専用スキンケアコスメで肌を整え、ニキビができにくい肌へと育てましょう。
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