いびきをかくのは男性だけだと思っていませんか?
実は近年女性でもいびきに悩んでいる方が増えているのです。
自分では分からないけど、周りに「いびきをかいていたよ」「いびきがうるさい」なんて言われてしまうとショックですよね。
まさか自分がいびきをかいていたなんて…と思う方も多いはず。
なぜ私たちはいびきをかいてしまうのでしょうか?
その原因と改善方法を詳しく紹介します。
女性にも多い!「いびき」の原因とは
いびきは鼻やのどの粘膜が振動して音がなっています。
寝ている間のことなので自分ではいびきをかいているという意識はしにくいですよね。
いびきくらいと気にしていない方もいるでしょう。
しかし、たかが「いびき」と油断してはいけません!
イビキをかくことは何を意味するのか知っておいてください。
まずはいびきをかく原因を紹介します。
①肥満・肥満ぎみ・二重あご
肥満の方は体全体に脂肪がついています。
もちろん首周りにも。
首周りについた脂肪が空気の通る気道を圧迫し狭くなってしまっているため、いびきをかいてしまうのです。
また首周りの筋肉が弱ってしまっていると空気の通り道を確保しずらいため、気道が狭くなりいびきの原因に。
これは肥満の方以外でも首周りの筋肉が弱っている痩せている方にも起こりうるものです。
肥満の方に限らず、運動不足や老化などが原因で首周りの筋肉が弱っているといびきをかいてしまいます。
20代や30代の方よりも年齢を重ねた50代、60代の方の方がいびきをかいている率は高くなっているのは筋肉の衰えが原因と考えられるでしょう。
②口呼吸している
口がよく乾く、気がつくと口が開いているという方は口呼吸してしまっているかもしれません。
その他に
・鼻が詰まっている
・太っているため気道が狭くなっている
・鼻炎やアレルギーなどの鼻の病気を抱えている
という方に口呼吸しているしている方が多いようです。
③あごが小さい
近年の女性の顔の輪郭はあごが小さく、スラッとしています。
「そんな顔に憧れる!」という声もありますが、あごが小さいこともいびきの原因になってしまうのです。
あごが小さくなった原因には近年の食生活も関わっています。
固いものよりも柔らかいものを好んで食べる食生活によって顎の発達を衰えさせていると言われてます。
あごが小さい分空気の通り道が細いため、いびきをかいてしまうのです。
④扁桃腺が大きい
扁桃腺とはのどの奥の両側にあるリンパ組織の部分のことです。
扁桃腺が腫れて熱が出たという症状はよく聞きますが、扁桃腺が腫れることで睡眠時に気道を防いでしまい、いびきをかきやすい状態になってしまいます。
扁桃腺は幼少期は大きいですが、年齢を重ねることで小さくなっていくのが一般的。
大人になっても小さくならなかったり扁桃腺に細菌やウイルスが侵入して腫れてしまうと、いびきをかきやすくなります。
⑤女性ホルモンの乱れ
最近では女性の30%の方がいびきに悩んでいるという結果が出ています。
その原因として考えられるのは女性の社会進出。
近年働く女性が増えていますが、仕事だけではなく家事や育児にも追われストレスや疲れが溜まることで女性ホルモンのバランスが乱れ、いびきを引き起こしてしまっているのです。
なぜ女性ホルモンがいびきに関係あるのでしょうか?
女性ホルモンに含まれるプロゲストンという成分は、上気道開大筋という空気を通る気道を支える筋肉を活性化される働きがあります。
この分泌量が多い女性はいびきをかきにくいですが、年齢を重ねたり閉経を迎えた女性、ストレスを抱えている方はこのプロゲステンの分泌が減少し、いびきをかきやすくなるのです。
⑥飲酒
アルコールを摂取することで体の筋肉が緩くなります。
もちろんのどの筋肉も緩むため気道が狭くなりいびきをかいてしまうのです。
また飲酒により鼻が詰まりやすくなるためいびきに繋がっていることも。
またいびきの中でも大きないびきをかく方は要注意です。
大きいいびきをかいているときは体に酸素がうまく取り入れられず酸素濃度が低下し、酸素を補おうとして心拍数が増えてしまいます。
それにより高血圧や狭心症、糖尿病、心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こす可能性が高くなるといわれています。
いびきの対策方法
では、いびきはどのようにすれば防ぐことができるのか、原因ごとに紹介していきます。
①肥満、肥満ぎみの方
ダイエットをしましょう。
首回りに脂肪がつかないように、ついてしまった脂肪を取るためにも運動をしましょう。
②口呼吸
口呼吸ではなく、意識して鼻呼吸の習慣をつけるようにしましょう。
③あごが小さい
軽いいびきならマウスピースなどを使っていびきを防いでみてください。
また硬いものを食べてあご周りの筋肉を鍛えましょう。
④扁桃腺が大きい
大人になっても扁桃腺が小さくならない、よく腫れるという方は手術をするという手段もあります。
日頃の予防には扁桃腺にウイルスや細菌がつかないようにうがいや手洗いをし、ビタミンCを摂取して免疫力を高めるようにしましょう。
⑤女性ホルモンのバランス
ストレスを解消するようにしましょう。
自分の時間を作って気分転換をしたり、趣味を作ったりしてストレスを溜めないような心がけも大切です。
⑥飲酒
飲む量を控えましょう。
就寝前3時間は飲酒をしないようにしてください。
その他にも横向きに寝るようにするのも効果的。
仰向けに寝ると重力により舌が下がり気道が狭くなってしまうので、抱き枕などを使って横向きに寝る習慣をつけましょう。
また、まくらの高さが合っていないことが原因になることも。
この機会に安眠できるまくらを探してみては?
こんないびきは危険!睡眠時無呼吸症候群かも?!
家族やパートナーが寝ているとき急にいびきが止まることってありませんか?
大丈夫かな?と思っていたら少し時間が空いてまたいびきをかく。
このようないびきは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という病気の可能性が高いと言われています。
いびきが止まっている間は呼吸も止まっています。
つまり、その間酸素が供給されず、酸素不足となって脳やカラダに悪い影響をもたらすのです。
10秒以上いびきが止まり、睡眠中に30回以上起こっていれば「睡眠時無呼吸症候群」です。
・タバコをよく吸う
・偏った食事をしている
・毎日お酒をたくさん飲んでいる
・太っている
・高血圧や糖尿病などの病気を抱えている
という方は睡眠時無呼吸症候群になる可能性が高いので注意が必要。
眠っている間なので自分が「睡眠時無呼吸症候群」とは分からないですよね。
自分が睡眠時無呼吸症候群がどうかのセルフチェック項目を紹介します。
<睡眠時無呼吸症候群チェック>
・就寝中何度も目が覚める
・寝ていて急にむせる
・寝汗をよくかく
・ぐっすり寝た感じがしない
・起きると口が乾いている
・睡眠を取ったのに体が重い
・頭痛がする
・いつも眠たい
・集中できない
・疲れが取れない
・いびきが大きい
このような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の恐れがあります。
たくさん症状が当てはまる方は1度専門医に相談することをおすすめします。
この病気は男性の方の発症率が高いと言われて、男性の30~60代の働き盛りにときに発症する割合が多いですが、女性でも特に閉経後に発症することが多いという結果が出ています。
また小さい子供で扁桃腺が大きかったり、鼻炎で鼻がつまりやすい、神経系の病気を持っている方、高齢者などが睡眠時無呼吸症候群になりやすいリスクが高いので注意しましょう。
まとめ~まずは生活習慣を見直して鼾(いびき)対策を~
いびきは呼吸器障害の1つになるため、今回紹介したいびきの原因を改善することが必要です。
規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事を心がけ生活習慣を見直しましょう。
いびきくらい大丈夫!と思ってはいけません。
睡眠時無呼吸症候群の可能性も視野に入れて家族やパートナーがいびきが大きいときは専門医に相談し、改善していきましょう。
最近は寝ている間のいびきを録音できるスマートフォンアプリもあるので、活用してみてもいいですね!!
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