お肌のトラブルの大きな原因となる「乾燥」。
乾燥肌を改善したくて、あれこれケアしているけれど今一つ効果がないとお悩みのアナタ、もしかするとインアーケアが足りていないのかもしれません。
肌は私たちが食べるものでできています。
乾燥肌の改善には外から与えるだけではなく、必要な栄養を取り入れて中からケアすることも重要なのです。
今回は、乾燥肌に不足している栄養素やおすすめの食べ物、効果的な食べ方についてをご紹介します。
乾燥肌に不足しがちな栄養素
乾燥肌の大きな原因は、肌に水分を保つ、皮脂膜と角質層の組織の機能低下です。
常に外部からの刺激や紫外線、空気の乾燥でダメージを負っていますが、肌にはターンオーバーという新しい細胞が古い細胞と入れ替わる仕組みがあるため、新しい細胞が活発に入れ替われば、いつでもみずみずしい肌でいられるというわけです。
しかし、肌のターンオーバーの周期は加齢によって遅くなるだけでなく、ダイエットや不規則な生活習慣などによって乱れがち。
肌の細胞を作るのも、元はといえば私たちが食べたものからといえます。
プルプル肌のためには、肌のターンオーバーのサイクルを整え、新しい細胞をたくさん作る必要があるのです。
乾燥肌改善のためにも、まずは普段からバランスのとれた食生活を送っているかどうか見直してみましょう。
なかでも、肌の細胞をたくさん作るためには、以下の栄養素が特に重要です。
■たんぱく質:細胞の原料。毎日50gは摂りたいところ
■ビタミンA:角質層の天然保湿因子であるNMFの生成を促し、皮膚の状態を保つ
■ビタミンB2.B6:肌の再生を促し、アミノ酸の吸収を助ける
■ビタミンC:コラーゲンの生成を促し、鉄の吸収を高める
■ビタミンE:抗酸化作用で赤血球の酸化を防ぎ、血行を促進、女性ホルモン分泌を整える
■鉄:栄養を肌に届けるための血液を作る
■亜鉛:肌の健康を維持するほか、新陳代謝を活発にし、肌のターンオーバーを促進
■必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6系):肌細胞の細胞膜を作る
■食物繊維:栄養素を効率的に摂り込めるように腸を綺麗にする
■発酵食品:栄養素を効率的に摂り込めるよう、腸内細菌を活性化させる
次の項では、具体的にどのような食べ物を摂るべきかをお伝えします!
乾燥肌におすすめの食べ物
乾燥肌にいい栄養素を含むおすすめの食べ物を紹介します。
パッと見て自分が普段食べていないな……と思うものがあれば、積極的に食生活に取り入れてくださいね。
■たんぱく質:卵、豚肉、魚、豆腐
■ビタミンA:レバー、緑黄色野菜、アンキモ、チーズ、卵
■ビタミンB2.B6:レバー、卵、大豆製品、乳製品、葉野菜、カツオ、まぐろ、バナナ
■ビタミンC:果物(特に柑橘類)、菜の花、ブロッコリー、さつまいも
■鉄:レバー、魚、貝類、海藻
■亜鉛:牡蠣・レバー・ココア・青魚・貝類
■必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6系):青魚、アマニ油、えごま油、鮭
■食物繊維:ゴボウ・キノコ・こんにゃく・海藻類・おから
また、おすすめできない食べ物は糖類を多く含む食べ物です。
普段から炭水化物多めや糖質過多な食生活をしている方は、ご飯やパン、パスタの量などを減らして、上記の食材を取り入れてくださいね。
乾燥肌におすすめの食べ物はどう食べる?効果的な食事方法
前項では乾燥肌におすすめの食べ物を列挙しましたが、普段の生活で取り入れようとしても食材の品目が多くて大変……となりがちです。
ここでは効果的な食べ方について解説します。
【食べ過ぎない&偏らない】
いくら乾燥肌に良い食べ物といっても、「これが好き!」とそればかり食べるのは感心できません。
結局のところ栄養バランスが崩れてしまいます。
【野菜はスムージーやスープなどにする】
野菜はそのまま食べるとカサが多いのでお腹がすぐ一杯に。
栄養素を充分取り入れるには、スムージーやスープにして食べるのがおすすめです。(ジュースは食物繊維が取り除かれてしまうので、ここではスムージーをおすすめします)
おみそ汁の具にするのも良いでしょう。
【コンビニ・冷凍食品を活用】
忙しいと、たんぱく質を含む食材の調理が難しくなりがちです。
そんな時はコンビニやスーパーのお惣菜コーナーを活用しましょう。
サバやチキンなどの調理済みのおかずを気軽に手に入れることが可能です。
また、冷凍食品を購入しておけば必要に応じて解凍して使うこともできます。
冷凍食品は、特に緑黄色野菜でも活用できますのでおすすめですよ。
【まずは1ヶ月続けてみる】
ターンオーバーの期間は早くて28日間。
年齢によってはもっと長めのサイクルの場合も。
まずは1ヵ月間、食生活の改善を続けましょう。
肌は食べたもので作られることが実感できると思います。
まとめ~インナーケアで乾燥肌改善を目指そう~
こうして見ると、食生活の見直しは乾燥肌の改善に限らず、すべての肌トラブルの改善方法ともいえますね。
お肌にお悩みがない人はあまりいないと思いますので、スキンケア用品の見直しも大事ですが、まずは健康な食生活でインナーケアを心がけてみてはいかがでしょうか。
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