白米より「玄米」を食べた方が痩せるという話を聞いたことがある人って結構いるのではないかと思います。
ダイエットを始めるとき、少しでもヘルシーにと白米から玄米に切り替える人も多いのではないでしょうか。
しかし玄米と白米のカロリーはほぼ変わらないことを知っていますか?
なのになぜ玄米がヘルシー、健康的といったイメージがあるか…それは白米と比べ、玄米には豊富な栄養が含まれているからです。
今回は玄米の栄養素と、もたらす美容効果について調べてみました!
玄米と白米って何が違うの?
玄米とは、稲の果実である籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いた状態のもので、精米する前のお米のことを言います。
周りを糠(ぬか)と胚芽(はいが)に覆われているため、白くはなく茶色い色をしているのが特徴です。
この糠と胚芽を取り除いたものが、私たちに馴染みのある白米です。
白米を覆っている糠と胚芽の部分に多くの栄養素が含まれているため、玄米は白米より栄養があると言われています。
玄米に含まれる栄養素がこちら
( )の中は白米と比べたときの含有量の多さを表したものです。
・ビタミンB1(8倍)
・ビタミンB6(10倍)
・ビタミンE(6倍)
・ナイアシン(14倍)
・マグネシウム(7倍)
・鉄(6倍)
・亜鉛
・たんぱく質
・食物繊維(5倍)
白米と比べ、玄米にはたくさんの栄養素が含まれていることが分かりました。
玄米がもたらす効果とは
玄米の豊富な栄養素はどのような効果をもたらすのかまとめてみました。
『ダイエット効果』
豊富な食物繊維がお通じをよくし、胃や腸の中の水分を吸収して膨らむので満腹感を得ることができるので食べすぎを防ぐことができます。
またビタミンB群には糖質や脂質の代謝を助けてくれる働きがあるので痩せやすい身体作りに。
血糖値の上昇の度合いを示す指標であるGI値が低いため、血糖値の上昇が緩やかで脂肪がつきにくくなります。
『美容効果』
体内の余分な塩分を排出する働きがあるカリウムを含んでいるので、むくみ解消に期待。
タンパク質が美しい髪、肌、爪、しなやかな身体を維持することができます。
そしてビタミンが皮脂分泌を調節し、ニキビや吹き出物といったトラブルのない肌へ導いてくれます。
『アンチエイジング効果』
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、シミの原因である活性酸素の働きを抑えてくれます。
また血管の健康を保ち、血流を促してくれる働きにより、新陳代謝がよくなり美肌効果も期待できるのだとか。
『ホルモンバランスの安定』
上記でも書いたようにビタミンEが豊富なため女性特有の多くの悩みを軽減する効果を持っています。
そして不妊治療にも効果があり、ホルモンの分泌を正常な状態に導くことができ、生理不順や生理痛、PMS(月経前症候群)、更年期障害などの改善効果が期待されています。
玄米の食べ方に注意点があるって知ってた?
身体にいい栄養がたくさんある玄米ですが、デメリットもあるようです。
糠(ぬか)の部分にはフィチン酸という成分が含まれており、この成分は亜鉛、鉄、マグネシウムなどのミネラルの吸収を阻害してしまう働きがあると言われています。
栄養の吸収を阻害してしまうと以下のような症状が起こる可能性があります。
・抜け毛が増える
・疲れやすくなる
・皮膚が荒れやすくなる
・貧血になりやすくなる
・虫歯になりやすくなる
・イライラする
・骨密度が下がり骨折しやすくなる
・吐き気やめまい
玄米自体にこのような症状を引き起こす原因はなく、あくまで糠に含まれるフィチン酸が栄養の吸収を阻害してしまったことによる栄養不足が原因と考えられます。
もしこのような症状が出たときは玄米を食べるのをやめ、様子を見るようにしてください。
また白米を食べ慣れていると玄米の食感に違和感を感じてしまう人も多いようです。
玄米は白米より固いので、よく噛んで食べなければ消化にも悪くお腹をこわしてしまう恐れもあるので注意しましょう。
初めは白米2に対して、玄米1の割合で混ぜて炊くようにすれば玄米だけより食べやすくなりますよ。
玄米を炊くときは、6時間以上水に浸けてから炊くようにしてください。
水加減も白米だけを炊くときより少し多めに炊くようにすればあまり違和感なく食べることができるでしょう。
まとめ~玄米と上手に付き合って身体の中から美しくなろう!~
美しさにとって大事なのは「食」であると思います。
今日食べたものが明日の自分の身体を作ると考えると、食事はとても大事なものだと感じますね。
いろいろな効果が期待できる玄米ですが、玄米を食べれば即効果がでるというわけではありません。
毎日継続して玄米を食べていけば、嬉しい効果が表れてくれると思います。
これまでの白米を一気に玄米に変えるのではなく、少しずつ量を増やしゆっくりと玄米に慣れていくことで食べにくさを感じることなく食べ続けていけます。
食生活に玄米を取り入れて、身体の中から美しくなりませんか?
【あわせて読みたい記事】