知っておきたい「女性のがん」-乳がん・子宮がん検診の受け方-

[PR]
  • ReBON 
  • 投稿者 : ReBON  
  • 公開日:2017/07/11 最終更新日:2017/07/25

近年、女性のがんは若い層にも増えてきていて注意したい病気の一つになりました。
女性特有のがんでは「乳がん」「子宮がん」が有名ですね。
発症率も高く、常に注意していきたい病気です。
がんは高齢になるほどなりやすい病気ですが近年はがんの発症が若年化し、20歳から40歳頃に発症する例が増えてきています。

テレビ番組やCM、市区町村でも小まめな検査を促しているので認知度は高くなってきているでしょう。
がんは発見が遅くなれば生死にかかわる恐ろしい病です。
女性のがんとはどんな病気か、どのように検査をするのかを知り、予防早期発見を心掛けることが大切です。

女性のがん「乳がん」と「子宮がん」とは


◆乳がん
乳がんは女性に限定したがんではなく、男性もまれに発症することもありますがほとんどが女性に発症するがんです。

乳房の中に網目のように広がる「乳腺組織」にできるがんで、日本人女性が発症するがんで最も多いのが乳がんと言われています。

若い世代にも発症する可能性が高く、20歳から徐々にリスクが高まりピークは50歳頃。
30代の頃は特にリスクが高く、乳がんを発症する女性が急激に増えるのです。

がんができると5mm~1cm位の「しこり」が外から触って分かるようになります。
他にも乳頭から液体が分泌したり、ただれるなど乳房全体に異常がみられるのが特徴です。
しこりはまれに触っても分かりにくいことがあり、恐ろしいことに気付いたらがんが進行していたというケースもあります。

◆子宮がん
子宮がんができる場所には2か所あり、一つが子宮の入口にできる「子宮頸がん」、もう一つが子宮の奥にできる「子宮体がん」です。

子宮がんの多くは40歳~50歳の閉経後に増えますが、近年では若年化し30代でも子宮がんになる女性が増えています。
自覚症状はなく、発見が遅れやすいのも特徴です。

子宮がんが進行すると異常なおりもの不正出血下腹部の痛みが出てきますが自覚症状を感じた時には症状がかなり進んでいることも。
若い世代に子宮がん増えているのは出産経験が遅くなっていることや閉経が遅くなってきていることが考えられます。

どちらのがんも女性ホルモン(エストロゲン)がかかわっているとされています。
現代では食生活が昔と変わり、高たんぱく・高脂肪の食事が増えました。
その結果、日本人の体格は良くなり初潮が早くなかなか閉経しないというのが現状です。

月経が来ると女性ホルモンの分泌が増えますが、初潮が早く閉経が遅いと女性ホルモンの影響をそれだけ長く受けることに。
ですから、月経の数が多くなっていることが女性のがんの急増に関係していると言われているのです。

乳がん&子宮がんの検査方法とは


がんの若年化が進んでいるとお伝えしましたが、若ければ若いほどがんの進行が早いとも言われているのです。
数年前に検査したからOK!というものでもなく、毎年きちんと検査する必要があります。
がんは突然やってくるのです。
今は女性のがん検診ができるクリニックも増えてきており、市によっては検査費用を負担してくれる場合も
定期的に検査して、自分の体は自分で守りましょう。

まだ検査したことがないという方のために、一般的な検査方法を紹介します。

<乳がんの検査方法>
①触診
医師が乳房を触りしこりの有無を確認。
乳頭からの分泌物、リンパの腫れも同時に確かめてくれます。

②マンモグラフィ
乳房を2枚の板で挟み、X線を照射して乳房内部を映し出してがんを見付ける方法です。
早期発見に役立つ検査なので定期的に受けることをおすすめします。

③超音波検査
マンモグラフィよりも詳しく乳房内部を見られるので、発見しやすいという利点があります。
マンモグラフィでは全体が白く写るのに対して超音波検査は白黒に写るので識別がしやすいのです。

④MRI、CT
正確な位置、乳がんの進行具合を把握するために行います。

検査日は体を締め付ける補正下着などは着けて行かないでください。(着脱に手間取るため)
また、月経前後は乳房が張るのでマンモグラフィ検査で痛みを伴うことがあります。

【料金】
全額自己負担の場合、検査と診察代を合わせて1万円~2万円になります。
ただ、40歳以上の方は自治体で市区町村の検診が行われているので、無料または3,000円程度で検診できることも。

40歳未満でも健康保険組合の制度が適用され、費用の一部が免除されるなどの例がありますが全額自己負担になることもあるので40歳未満では基本的に自己負担と考えておくと良いでしょう。
自治体、医療機関に問い合わせて詳細を聞いてみてください。

<子宮がんの検査方法>
◆子宮頸がん
綿棒など粘膜を採取できる器具で子宮入り口まで挿入し、細胞を擦り取ります。
採取された細胞はのちにスライドグラスに乗せて染色し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認。
採取に痛みはなく1~2分で終わりますが、検査結果が出るのは1週間から半月ほどかかります。

◆子宮体がん
細い棒、チューブを子宮内部まで挿入し細胞を採取します。
痛みが伴い出血をすることもありますが、1~2分程度で済みます。

【料金】
自治体、健康保険組合の制度で無料~3,000円程度で受けられます。
自費で行う場合は3,000円~6,000円で、診察代もあわせて1万円程度になります。

<当てはまる方は要注意>
・閉経している50歳以上の女性
・肥満
・妊娠、出産経験がなく月経不順
・不正出血がある
・おりものが異常に増える
・性経験が早くセックスの回数が多い
・複数の異性と関係を持った
・妊娠、出産回数が多く中絶や流産の経験もある

<検査の前に…>
・月経中は行わない
・前日は膣内の洗浄はしない(外は洗って良い)
・前日の性行為はしない
・検査では下を脱いで行うのでズボンよりスカートが良い

まとめ~がん(癌)検診は1年に1度受けよう~


がんは二人に一人はなるとまで言われている身近な病気です。
身近な割にはとても危険な病気ですから、早期発見できるように病気について良く知り検査を定期的に受けて下さいね。
「がんの検査ってどんなの?」と不安だった方も多いかと思いますが案外短時間で終わるものです。
いつまでも若々しく健康な体を維持するためにも定期的な検査を行い、がんの有無を確認しましょう。
万が一見つかっても「早く見つかって良かった」と考えて下さい。
早期発見なら完治できる病気です。

【あわせて読みたい記事】


関連記事

新着記事

人気記事

ReBON BLOG

PAGE TOP